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雇用機会均等法から30年くらいの流れがざくっとつかめる。
事務職系のひとなら働き方に大きな示唆も得られると思う。
全体てきに冷静で変にフェミってないし、女性は、この本で現状が俯瞰できるし、男性(管理職)は女性が働くときに何が男性と違うかがわかると思う。
考えたらこの10年でもかなり社会は変化してるし、著者の言うようにこれから五年でまた大きく変わっていく可能性は高い。
ゼロを100にするのはむつかしいけど、ゼロを1にすることを続けていく(いままでの30年間がそうだったように)ことが大事だとおもう。
他の会社に務めている(いた)親戚の女性や友人から、育休とって復帰しても結局場所がない、育休とった時点でいままで積み上げてきたものはゼロになる。とか話しを聞くかぎりは、いまの職場は稀ないい職場だと思える。
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中途半端で考え足らずなことに気づかされました。
現状ではまだ難しいことがたくさん残っているけれど、これからきっと改善していくはずだという希望を持って、自分の意識を変えて、考えながら働いていかなきゃなぁ、と思いました。
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就職関係、雇用関係の本を多数出版されている方で、学者さんではなく、人事の第一線で実際活躍しつつ、自らの経験と統計データで分かりやすく、今の日本の就職の状況などを書いてくれています。前作の『就職に強い大学・学部』でも、女性が働きやすい業種について書かれていましたが、今回の作品は、題目の通り女子のキャリアです。 ちくまプリマー新書なので、高校生でも難なく読める内容です。 就職する前ではなく、キャリア構築に大きく関わる大学受験前に読んでほしい一冊です。
書いてある内容は、日本社会における女子キャリア構築の現状です。
1997年に男女雇用機会均等法の再改正により、男女別募集・採用、配置・昇進を含めた差別を禁止、セクハラ規定の整備、1995年には育児休業法の再改正により育児休業給付の実施など、女性の雇用環境がある程度整備されました。
その時期に採用された女子たちが、会社で10年選手となり、30代中盤に差し掛かかる年頃です。
OECDの諸外国と比較して女性の管理職割合が増加し女性が活躍してくるのかは、今まさに変革しているときなのでしょうか。
大学院の先輩や、前職の高い学歴をもつ女子がどう活躍していくのか、楽しみであり応援したくなります。
著者が今の女子大生と就職の話をすると、「女性のキャリアは10年分」「短い分、思いっきり頑張る」 バリバリにキャリアを積む意思がある人でもそんな認識です。
著者の主張ですが、
『20代に修学・就職・仕事・恋愛・結婚・出産なんて・・・』
『1950年当時と今では、寿命が15年近くも延びています。最終学歴は中卒から大卒へと七歳も延びた。さらに、定年も五五歳だったものが、六五歳に延びました。人生の多くのイベントが、一〇年近く後ろ倒しになっている。』
『就職・定年・寿命、人生の節目に当たるイベントが大体一〇年後ろ倒しになる中で、結婚や出産も、着実に五年後ろ倒しになりました。そろそろもう、一九八〇年代スタイルに決別するときではないでしょうか。現段階で事後認知的にいえるのは、女性は三〇~三五歳で結婚して、三五~四〇歳で出産するというライフコース。五歳区切りで年齢階層を作って、女性の人生のどこで何が起きているかを見てみると、こんな感じの生き方をする人たちが、すでにメジャーとなっています』
現在の女性のキャリアは15年。そういう流れになっていることを認識すべき時なのでしょうか。
話は変わります。
「男は仕事、女は家庭」という価値観に賛成?
(内閣府「男女共同参画に関する世論調査」より)日本は2007年、他国は2003年。
各国比較(女性)
ドイツ 賛成・やや賛成 14.5% 反対・やや反対 85%
スウェーデン 賛成・やや賛成 4% 反対・やや反対 93.2%
アメリカ 賛成・やや賛成 18.1% ��対・やや反対 81%
韓国 賛成・やや賛成 13.2% 反対・やや反対 85.1%
日本 賛成・やや賛成 39.8% 反対・やや反対 56.9%
女性の意識事態もまだまだ諸外国よりも低い現状です。
また、実際の上場企業の女性役員割合は、スウェーデンでは2003年につくられた「女性役員割当制度(正確にいうと、男性も女性も役員割合を40%以上にしなければならない)」という法律があり、2011年時点で女性役員の割合は44.2%です。それに対し、日本は1.4%。。。。(2011年 日経新聞)
このような日本の現状に関して、著者は、「欧米と文化が違う」「女性の社旗進出に歴史の差がある」という理由ではなく、『理念ではなく、社会要因が女性進出のきっかけ』と主張しています。
「意識の改革・啓蒙運動」
↓
「男女の固定観念の解消」
↓
「女性の社会参加の進展」
ではなく、
「女性が働いてくれないと困る理由(人で不足、財源・税収不足、少子化、高学歴・高キャリア)」
↓
「促進策」
↓
「女性の社会参加の進展」
↓
「意識の改革」
の流れだと主張しています。
ノルウェーの場合は、
『第二次世界大戦の被害をほとんど受けなかったため、戦後の復興期に工場をフル稼働します。そこでまず第一に人出不足になる。同時に国土は広く、人口は少なく、天然資源や観光資源に恵まれる同国は、社会全体が豊かでもあり、古くから福祉国家として医療や介護が充実していました。こうして福祉が充実すると、そこに働き手として人が必要になります。この二つ。戦災復興景気と高福祉社会を成り立たせるために、女性の労働力が必要となりました。それが、女性の社会進出を促した、と考えられます。ノルウェーはこれに、1980年代初頭に北海油田の開発が加わり、長好景気かつ税収の増加で余裕資金が増えたために、女性活用促進に公的な女性がつけられ、進出に拍車をかけました。』(本文P155-156)
現在の日本はどうなのか。優秀な人材が女性と男性で半々なら、女性の活用はまだまだ促進されると思いますし、女性優位な業種での採用もまだまだ進み、管理職・役員割合も多くなると思います。著者も同意見で、20年ほどで今の欧米と同レベルになっていくと予想しています。
1990年代後半から男女雇用機会均等法など女性の社会進出が整備され、その当時の女性が、今は30歳~40歳でバリバリに働いています。本書を読んで、その女性達がさらに今後の女性が活躍する場の下地を作っていくのだと思いました。
安倍総理が肝いりで始めた教育再生会議で「6334制」の見直しをはじめとする日本の教育そのものの在り方や、梅田望夫が主張するオープンエデュケーション、大学の秋入学、バカロレアなどなど教育に関わることが大きく変わろうとしている時期なのでしょうか。
その中でも、女子のキャリア構築が日本社会においてどうなっていくのか、常に情報を収集していくべきだと思っています。
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女性管理職を出す事に必死になっている企業に身をおき、自分が未来の管理職候補になっていることに戸惑いを感じている中でこの本を手に取りました。
4Rは現場と比べて出世しやすい事
女子は結局女子扱いされているから、男性と比べて成長の機会を逃していること
事務職でも、生き残る働き方はあることなどが、
中立的な立場で書かれていたので、
腑に落ちる点が多々ありました。
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日本の女性管理職がなぜ少ないか、それを論理的に示している。納得。自分のキャリアデザインを考える上で参考になった。「バリキャリ」「ハピキャリ」であろうが、大切なことは考えることを放棄しないことだと思う。「何か資格とれば・・」「手に職をつけて」等の発送は思考を止めることに他ならない。どの選択をしようと考え抜くことが大切であると思う。これから働く女性にも働いている女性にもすすめたい一冊。
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私は大学でジェンダーについて学んでいます。
そのような観点から見ても面白い本でした。
とある先生は、きれいごとだけの主張しかなさいませんでした。
あなたたちが変えていかなくては、と。
もちろんその意識は大事ですが、なんとなく腑に落ちませんでした。
この本を読んで納得しました。
具体的に今の日本社会でどう生き抜くかについて触れてありました。
来年の春から社会人となります。
男性同様に怒られたいと思います。
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日経ウーマンにありがちな内容かと思ったら、切り口が新鮮で学びが多かった。
‐女性が働きやすい職場の選び方と、生き抜き方
‐女性の集中しがちな職場: 4R
HR, PR, IR, CR (Customer Relation)
6R: + Reception, Secretary
7R: + Research
- 女性登用が成功している大企業のロールモデルは
段階によって変化する。
第1段階:スーパーウーマン
第2段階:体育会系女子
第3段階:一般女性
企業も段階によってモードチェンジが必要、
例えば、スーパーウーマンや肉食系女子をロールモデルに設定すると
「家庭との両立」ではなく「家庭を捨てる」方向の福利厚生が充実してしまう。
(ベビーシッターやハウスキーピング)
‐採用後3年のまっさらな時期に、男女公平に仕事を与え、同じように怒られて
成長する機会をもつことが、男女差を生まないポイントになる。
‐新人時代に女性に現場経験を積ませ、育児時代は4Rの本社機能の仕事を
させれば、現場も本社もわかる人材になる。
ずっと4Rでしか仕事できないと、本人も周囲も不幸。
‐40代での出産が言われているほど難しくはない
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ちょうど転職活動中で気になって手に取りました。
社会における女性の立ち位置について改めて考えさせられたのと、前職が事務職だったので、事務職のあり方についての記述は目からウロコものでした。
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女性のキャリアについて、統計データを用いてわかりやすく説明した書籍。自分自身も約12年働き、その間大学院で学び、現在次のステップを模索中で、手に取りました。キャリアの構築、出産、子育てをどう考えるか、短い人生の中で何を、どう選択していくか、考える参考になりました。本書は、様々なケースを統計データおよび生の声(実例)を織り交ぜながら紹介しています。何かしらの示唆を得るというよりも、現状のケースから自分の現状や、方向性を整理するのに役立つ参考書のような書籍です。
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座談会が3つ載っていて、大変面白く、2chぽいかと、思いました。現在、私は転職活動苦戦中。本能的に複線ワーカー目指していたが、職場を変える事が、マイナスになっている状態。
P56の年代部労働力のグラフが胸に詰まる。身体の変化、老化って実際深刻です。55歳位で退職して、派遣でやってくるナースさん凄く多いから!そして、同じような年齢でも個人差が、大きい事を実感しますね。
年とってからが長いんだ、と良く聞きます。
さて、50歳の私に、何が残せるのでしょうか?
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就職活動中の女子です。この本を読んで心のどこかで諦めていたバリキャリが、確実に目標となりました!今の時期に読んで本当に良かった!(*^^*)
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著者読みしている方の一人
一連の雇用関連の最後にやりたいことがあると書いておられましたが、女子向けにも書いてくれるとは。
理想論でなく現実的。先を見据える上で読んでおいて損はないと思います。
バリキャリ・ハピキャリ 4R カツマ―のようなスーパーウーマンから体育会系女子ネーミングされるとイメージも湧きやすいですね。
個人的に看護師の仕事をしないとすれば「できる事務」ってのにあこがれるかも~
男性も二段階滑り台のキャリア(全員総合職じゃなくってある年齢で選択できる)を勧めてるけど、女子は滑り台を上がったり登ったりができるようになったらいいな。
最初は総合職で働いて出産後の復帰数年は職域社員、ある程度したらまた総合職に戻るってのはあるといいな~の制度。あるいは一般職で工場・営業所の事務で働いて産後復帰数年は本社の事務をやるってのも貢献度の高い働き方ですね。
まあ私の場合子供がいるので第5章をじっくり読んだんだけどアベノミクス見習ってほしいわ。
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女性の労働について現状がよくわかる。分かりやすい。働く女性の悩みに対して現状と解決に向けた取り組みに対して詳しくかかれている。と思った 結局は社会全体の意識が変わらなきゃいけないと思う。少しずつ変わってきているとは言え、まだまだ時間のかかる問題だと思う
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自分が就活してる時に読みたかった!!これから就職していく女性が一生をかけてどのようなキャリアを積めばいいのか?を提案している。
回答の提示だはなく、課題はあるもののこれから社会全体で解決していかなければいけない、という終わり方ではあったけれど、下手に作者の意見だけを断定されるよりも良かったと感じる。
私は、”育児休暇など、ずっと働ける制度が会社にあるか。そして取得できる雰囲気なのか”という視点で吟味して会社を選んだけど、
妊娠出産の時だけでなく、ずっと働いていくならもっと考慮するべきことがあったな・・・と今なら思う。
総合職でバリバリ働きながら家庭も両立させる、なんてまだまだ難しい。
一部のキャリアウーマンを除き、ずっと働くなら、事務も立派な選択肢だった。。
事務職ってダメな生き方ですか?―複線ワーカーの庶務は、驚くほど強いキャリア ・・・の章は私的に必見。
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著者がリクルートグループで仕事とキャリアの変遷を20年以上みてきた経験から、社会の変化、その背景にあるもの、そしてそれにどうついて行くかについて語ってある。