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人間をバランスよくとらえている作家だと毎回読むたび思います。完璧な人間なんぞいないよということがよくわかってらっしゃる、サラリーマンを経験している人ならではの書き方なのではないかと感じます。
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池井戸潤らしい、ノルマに追われた会社が不正に手を染め、登場する人物のそれぞれの人間模様があり、サラリーマンとしては、ガツンと来る本やった。やっぱ面白いな〜
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池井戸潤の新刊を読了。
登場人物に共感したり、自分の醜い面を見せられてるような思いがして目を背けたくなったりであいかわらずリアリティがある。
会社組織に翻弄されて道を踏み外す人を見てると切なくなる。
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内容が内容だけに、いつものような勧善懲悪の歯切れ良さがないのが残念。途中である程度の結論は読めてしまうけど、いろいろな仕掛けがあって最後まで楽しめました。
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良かった!
ものすごく良かった!リコール隠しに至るまでの道すじがそれぞれ凄く面白い。
テンポも最高で、なんだかんだでスッキリ着地させてくれてすごい!
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大手電機メーカーの子会社が舞台。ろくに仕事をしない万年係長が“パワハラ"でエリート課長を訴えたことから、ストーリーが進むにつれ見えてくる隠ぺいされていた会社の真実。
組織の論理に押しつぶされて自分を見失ってまで働く人間と、出世をあきらめそれなりにしか働かない人間と・・・それぞれがその働く姿勢にそれなりに背景がある。
実際の世の中でも、働く人の姿勢はひとそれぞれで、思うことはいろいろあるけれど、自分が見ているものはその人のほんの一部なんだろうな。。。としみじみ思いました。
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それぞれの登場人物の思惑と事態の流れは自分の考え方と向き合いながらじっくり読みました。本当に仕事をする目的、成果、やりがい、そんなことを改めて考えさせられた作品。導入部分もまわりくどくなく個人的にはすぐに話に入り込めたので読みやすかった。
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個人でいれば、正義とか思いやりとか、人はそれぞれ絶対に持っているけれど、大きな組織の一員になったとき、目に見えない大きな渦に、そうしたものが飲み込まれていってしまうのかなぁ。
でも、組織を動かしているのは、「人」なのです。
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図書館で予約したものの、なかなか回ってこず先にドラマを見てしまいました。
大企業って大変ですね~。
銀行といい、大手企業といい、肩書きのついてる人に会ったら穿った見方してしまいそうです。
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池井戸潤の新刊、久しぶりの小説。小気味いいテンポでついつい一気に読了してしまった。それぞれの立場、それぞれのバックボーンを抱えながら生きていく企業戦士たち。登場人物はそれぞれ、立ちはばかる組織の壁に苦悩しながらも、組織の一員としてその歯車として立ちふるまうことを求められる。人間の弱さをまざまざと見せつけられた気がする。
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さすがに池井戸潤の作品はハズさないですね!
この作品はとある中堅製造会社をメインとした部品の強度偽装問題をテーマとしたものですが、売上至上主義の内向き経営の会社の弊害を鋭くえぐった内容が面白かったです。
それが内部告発によって暴かれ、親会社を巻き込み社会を揺るがす問題になるというビジネスマンにとっては対岸の火事ではない身近で起きてもおかしくないという内容に惹きこまれました。
最後の「虚飾の繁栄か、真実の清貧か」というくだりは深いですね!
池井戸潤の作品はビジネスマンにとって身近に起こりそうな話題を扱った作品が多く、この読者の仕事環境との距離感が絶妙なので、ついつい入り込んでしまいます。
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さすが、池井戸作品面白かった。
「虚飾の繁栄か、真実の清貧か」もちろん厳しくとも理想は後者だ。
だが、企業の中にあり、立場や地位を守るために、より上のポストを望むために、前者を選んでしまうのであろうか。
企業の隠匿体質ゆえにリコール隠し、それもこれも、みな会社の存亡を守るため、でも実際は結果的に多大なダメージを受けることとなる。
不倫、経理課、ドーナツの話は無くても良かったとも思うが、最終的にドーナツが作品の緩和剤になっていたのかな。
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2012/11/10読了。
リアリティという面で、池井戸潤の他のどの著作よりも高評価。
どの登場人物にも、突き刺すような輝きや華はない。さらに、物語のテーマは後ろ向きで、決してハッピーエンドとは言えない結末。
しかし、サラリーマンが組織や家庭事情で抱える葛藤と、誰しもが持つ心の弱さ、闇を見事なまでに描き出している。ファンタジーのような、熱い気持ちがこみ上げてくる物語ではないが、等身大に近い、確かな共感を得られる一冊である。
そして、このリアルが心に沁みるという事実は、自分自身がサラリーマンに染まってきているという何よりの証拠かもしれない。
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99%の人間が、八角のような選択は出来ないに違いない。北川は極端だけど、坂戸や原島は誰がやっても同じ行動をとると思う。プロパー社員が一度掴んだポジションを、絶対に出向社員に渡したがらないのも共感できる。
「正当な対価」を無視しての底無しのコスト削減主義と、失敗を許さない風土。
この2つの悪癖が、日本を、サラリーマンを縛り続けている。
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少し連作短編的な長編。予備知識なしで読んだので、パワハラテーマだと思ったら違う。大きなとんでもない問題につきあたる。今では仕事さぼり人の八角の少しずつ出てくる本来の姿が読んでて気分がいい。第三章のコトブキ退社の話は楽しい。その人にとってのやりがいのある仕事は人を輝かせる。