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3年ぶりの新作にも関わらず、前作からは3ヶ月もたたない夏休み。入学当時は岸や中村に翻弄されるばかりだったオチケンこと越智健一だけど、越智を巡る人々の中ではいろいろな「噂」流れているらしい。
黎明棟の今後も気になるし、越智の成長も楽しみ。まだ1年の夏休みだし、この分だと越智の願い通りの4年での卒業も怪しいし、まだまだ続きが楽しめそう。
文中で「季刊落語」牧という名前が出てきた。こっちも新作が読みたいなぁ~。
やはり山岳シリーズもいいけど、大倉さんの軽い落語シリーズは楽しい
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究極の巻き込まれ型でお人好し探偵が、キャンパスで起こる奇怪な事件の数々に挑む。事件を解く鍵は落語にアリ?
大学入学早々、落語にまったく興味がないのに、廃部寸前のオチケン(落語研究会)に入部させられた越智健一(おちけんいち)。風変わりな二人の先輩にふりまわされ、キャンパス内で起きる奇妙な事件の捜査に駆り出され、必修科目の出席もままならない中、大学は夏季休暇に突入していた。宿題をきっちり仕上げ、前期のリベンジを誓う越智だが、学生落語選手権で優勝を狙う大学間の抗争に巻き込まれ、次々と予想だにしない事件に直面するはめに……。単位取得が遠のいていく、オチケン探偵の活躍を描く連作ミステリー。オチケンの運命や、いかに!
『オチケン! 』『オチケン、ピンチ!!』で大人気。ユーモアと落語の薀蓄が満載の、大学の落語研究会を舞台にした爽やか青春ミステリー。落語好き、ミステリー好き、青春小説好き必読。
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「幻の男」 「高田馬場」
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相変わらず間の悪い――というか、断り下手な――越智健一(オチケン)である。だが、まったくもう、と嘆きながらも自ら事件の渦中へと爪先を向けてしまうのだから、これはもう性分としか言いようがないだろう。おそらく本人としても宿題を仕上げて前期のリベンジを果たすよりも、ずっと充実した夏休みであることだろう(嘆息)。なんだかんだと巻き込まれながら、情けなさ全開で振り回されているように見えるオチケンだが、要所ではかなりな洞察力を発揮し、それがわかっていて利用している風変わりな先輩たちもまたある意味魅力的である。新学長の人となりがまだ読み切れないが、今後のシリーズで明かされていくのだろうか。越智くんの宿題が無事夏休み中に完成することを祈らずにはいられない一冊である。
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〈内容〉究極のお人好し探偵が、キャンパスで起きる奇怪な事件に挑む。なぜかトラブルに巻き込まれてしまう、落語オンチのオチケン部員・越智健一。ユーモアと落語のウンチクが満載のミステリー。
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前作までと明らかに違うのは、いろんな登場人物の中にある正義って物が正面きって取り上げられていることかな。
読後感が爽やか。そして、思わず笑ってしまうシーン多数。
これまでの2作は、内容がエグい反動からかあっさり感が強かったけれど、本作は読みやすいのに、しっかり読んだ感が残った。
特に、土屋氏が大好きな私としては、◎。
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シリーズ三作目。オチケン君、どこまでいっても事件に巻き込まれて損することばかり。本当に大変そうです。しかしこの落研、まともに落語やってるのは一人だけじゃ?(笑)。
今回も素敵に意地悪炸裂だなあ中村さん。そして意外なあの人が、意外なところで活躍のラストにはびっくり。
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なんだか話が繋がらない…と思ったらこれはシリーズ3冊目だったんだ。
大倉崇裕の落語モノは好きだし1冊目から読んでみよう。
感想はそれからかな。
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書き下ろしだけに...何時新作が読めるのか分からなかった
オチケンシリーズの3作目。たった3人しかしない貧窮な
落語研究会の面々の元気な姿が読めて嬉しい。
今作は2編のお話ですがどちらも部長の「岸」さんの
演じる噺に真相のヒントを得て、新入部員で一番
まともな性格の「オチケン」がその謎を解き明かす
スタイルです。
奇人2人の先輩に巻き込まれ、引き摺られっぱなしで
日々、時間と金銭を搾取される「オチケン」の
体質は今作では更にパワーアップ。更には学生部の
部長「土屋」、新学長にまで何故か目をつけられる始末。
事件を呼び込むところも含め才能なんですかね。
白戸修くんと一度対面して欲しいものですw。
完全に落語研究会が大学内の探偵部と化して
事件を解決するこのスタイルは、それはそれで
面白いのですが、個人的には「岸」さん、
「中村」さん、そして「オチケン」くん達と
落語の密な人情噺も...期待します。
次作は....何年後かなw?
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あ~3冊目だったのか。道理でいきなり話が始まったなと思った。
落語好きだし、落語がモチーフのミステリーは多いけどこれはあまり入り込めなかった。
わりと一気に読めたけど楽しくないので、その前2冊も続編ももういいかな。
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久しぶりの〈オチケン〉シリーズなので、忘れてしまったこともちらほら。それでも面白く読めた。
「フロム・ミー・トゥ・ユー」を読んだばかりなせいか、岸さんと我南人がダブった。(雰囲気とかも似てるかも?)
落語に関しては鋭いのに抜けまくってる岸さんと、神出鬼没正体不明でケンカに強くて人を喰ったような中村さん。2人に振り回されっぱなしの越智だけど、振り回されながらも自分の役割を理解して立ち回ってるし、大物になりそうな気も。土屋さんにも理事長にも立ち向かってるし。
土屋さんは敵にまわすと恐ろしいけど、味方につけるとかなり頼もしい!
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落語研究会の三人だけじゃなく出てくる人みんな
普通の会話がオチのついた喋りになってるのが面白い。
土屋さんはサイボーグっぽいイメージ。
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好きなシリーズなので楽しみました。3作目の本作は中編2作。話の続きがある雰囲気で書いてあるけど、その後続編が出てないのは残念。あまり人気なかったのかな。
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・シリーズ三冊目らしいが個人的にはこれが初めて読んだ巻となった。これ以前に何かあったらしいというのはほのめかされていたが、読んでなくても充分楽しめた。
・学同院落語研究会に千条学園落語研究部から客演の招待。
・敵対関係にある水泳部、水球部双方から落語研究会に持ち込まれた依頼の顛末は?
▼簡単なメモ
【荒井鵬介】千条学園新聞部。
【池袋園芸場】八百屋。主人が落語好きでこんな名称に。若手落語家の勉強会が開かれる。
【上竹真理】千条学園落語研究部の女性部員。
【大久保津/おおくぼ・しん】千条学園落語研究部副部長。部長とは考え方が違うと本人は言っている。
【越智健一】主人公。通称オチケン。学同院落語研究会部員。人の顔を覚える才能がある。授業出席率三十%以下。頼りないが鋭いところもあり、このお話の探偵役。もっとも岸や中村のお膳立てが残っていてるのだが。
【学同院落語研究会】名門だが今は、岸、中村、越智の三人しか部員はおらず常に廃部の危機。
【角宏/かど・ひろし】学同院ラグビー部部長。
【ガロン&リットル】深夜寄席をやってる酒場。岸も出たりする。
【岸弥一郎】学同院落語研究会部員。学生落語の実力者。出囃子は「陽の出」。デフォルトでぼーっとしているが何でもわかっていそうなタイプ。
【霧ヶ峰耕平】学同院水球部部長。
【鴻上幸介】競泳パンツ一枚で落語研究会の部室を訪れた男。学同院水泳部部長。
【国分秋吉】落語の名門大学千条学園落語研究部部長。全日本学生落語選手権優勝のためなら手段を選ばない。
【五月雨家狸/さみだれや・たぬき】竜虎の後輩。竜宮亭紅海月、柳花亭春花の師匠。
【春華亭竜虎】女性落語家。将来を嘱望されていたが若くして死んだ。千条学園落語研究部出身。後輩に五月雨家狸がいる。
【千条学園】落語研究会は87人の部員を抱える大所帯で学同院に次いで歴史があり、四年に一度の全日本学生落語選手権で三連覇中。千条ホールという五十人収容のホールを持っている。他校の学生も入部できる。
【鈴の家池海/すずのや・いけうみ】プロの噺家。礼儀にうるさいらしい。
【高塚かがり】学同院女子短大二年。落語が好きで三味線の勉強もしている。
【土屋外喜夫/つちや・ときお】学同院の学生部管理課主任。学生部の総帥と呼ばれている。冷酷だが論理的。
【出倉弘海/でくら・ひろみ】千条学園落語研究部の女性部員。
【東京流れ星】なんか一味らしい。中村がかかわっていたらしい。
【中村】学同院落語研究会部員。二年。ケンカが強いらしい謎の人。すべてを理解して行動しているように見える。
【七海十三】学同院の学長。
【花道家春蔵】落語家。入院中。岸の師匠。
【松の家緑葉/まつのや・りょくは】落語家。若手の有望株。岸のライヴァル。
【柳花亭春花/りゅうかてい・はるか】竜虎の後輩五月雨家狸の弟子。
【竜宮亭紅海月/りゅうぐうてい・べにくらげ】竜虎の後輩五月雨家狸の弟子。上方の人。
【黎明棟】学同院の部室棟のようだ。
【黎明棟を良くする会】学同院で都市伝説化した謎の組織。中村が���属しているとの噂も。