紙の本
群衆からピックアップ
2020/02/24 09:57
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
人混みの中から手配犯を見つけ出す、地道な捜査を描いているのが斬新です。死んだはずの同僚との再会から、巨大な陰謀へと巻き込まれていくのがスリリングでした。
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見当たり捜査を専門にする刑事が主人公。
雑踏を行き交う雑多な人間の中から、ただ指名手配犯の顔を見つけ出すというだけの見当たり捜査の専門部門があることを本書を読んではじめて知った。彼ら捜査官に向けられるプレッシャーなど、見当たり捜査というもの自体には興味が持てたが、前半はその描写がほとんどを占め、事件らしき事件が展開していくのは半分を過ぎた頃から。そこまでたどり着くまでがなかなか長い。もうちょっと早い段階で事件の端緒を出してくれれば、もっとテンポ良く読めたんじゃないかと思う。
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図書館にて。
この作家もこういう小説を書くんだ…と思った。
なんとなく学生や青年を登場人物にした物語を描くイメージだったので。
過酷で特殊な警察の仕事が緻密に描かれていて、きっとたくさん取材をしたんだろう…
物語そのものはそれほど入り組んだものではないけれど、仕事に従事する人たちの緊張感や孤独が伝わってきて、読んでいてこちらも疲れた。
それほどその世界に引き込まれたということだろう。
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犯罪者の顔を覚えて街でひたすら顔を探す見当たり刑事が身内の事件に巻き込まれたり出会い系で知り合って同棲してる女の浮気を疑ったりする話。
中盤から話は急展開するも、つまんなくはないけど、面白くもない。そんな話。
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見当たり捜査をする刑事の男が主人公。
「見当たり捜査」とは、街の片隅に立ち、人ごみに紛れている指名手配犯を見つけ出す捜査のこと。
見当たり捜査官は常時200~500人分の指名手配写真を記憶していている。
そして、自分の目の前を通り過ぎる何百、何千という人間の顔を、その記憶と照らし合わせていく。
一般の捜査官が聞き込みや証拠を元に捜査して犯人に迫っていくのに対し、見当たり捜査官は、犯人が目の前に現れるのを待つのである。
そんな毎日に疲れと限界を感じ始めた主人公は、ある日、死んだはずの同僚の顔を見かける。
気のせいか?それとも彼は生きているのか?
もし生きているのならば、あの時死んだのは誰だったのか?
前置きが長かったわりにクライマックスがあっさりしすぎていた感じもするが、「見当たり捜査」という聞きなれない特殊な捜査は面白かったし、いくつかの伏線が少しずつ繋がっていくので、飽きることなく読めた。
主人公は39歳なんだけど、彼の落ち着きぶりや人生に疲れた感がもっと歳を取ったベテラン刑事みたいで、その違和感は最後まで気になった。
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警視庁捜査共助課「見当たり捜査官」の白戸。
来る日も来る日もひたすら街頭に立ち、すれちがう人々の中から指名手配犯を見つけ出す捜査官。
白石が二日連続で歯科医師と弁護士を殺害した会社員と中国人マフィアを検挙する。
そして、死んだはずの捜査官の須波の顔を見つけ・・・。
特殊な捜査ゆえに、日々、精神世界を削られる捜査官。
月一回の検挙を最低ラインとし、当てのない捜査を繰り返す。
部下はコンスタントに成績を重ねる安藤と、スランプに陥った谷。
「見当たり捜査官」という白石の特殊な内面性が不思議な世界観をつくりあげています。
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なかなか当たりが出ない日々に、そろそろ見当たり捜査官として潮時かと悩む白戸。あまりプレッシャーに思わなくていいよ、波やスランプはあって当然だし、犯罪者は今日は、そこを通らなかっただけかもしれないんだから。
一方、着々と実績を伸ばす安藤刑事。すごいセンサー持ってるね。でも三人で一班なんだし、逮捕時にはお互い協力するんだから、その中の誰が発見しても、三人の実績としてカウントしてくれたらいいのにね。
都会って、それだけ普通に犯罪者がウロウロしているんだな。私たちは知らないですれ違っているかと思うと不安になる。
千春の行動がなんだか怪しい。何かを隠しているようだ、信じたいけど何だか気になる・・・・それを面と向かってなかなか本人に確かめられない白戸。そういう煮え切らない部分はちょっとイラッとする。
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なんか前半は同じような文章がでてくるようで、後半も、今一でした。同棲相手との関係もすっきりしない、途中で飽きちゃった。
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見当たり捜査官、白戸さんの話し。おもしろかったけど、なかなか進まない。最後もなんかはっきりしなくて、あやふやな終わり方なんだけど、それがまたいい。じわじわくる。
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主人公の見当たり捜査官白戸と同様に読んでてイライラする。
同じような表現が多用してあって、進展もクライマックスもなんか地味。
内容とタイトルもなんだかチグハグな?
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羽田さんが書いたの?とびっくりする警察もの。
見当たり捜査班…こういう刑事さんは今日も街に立っているのかな。
いろんな顔全て知るなんて難しいけど信じきれる存在いないと白戸さんが潰れてしまいそうで…しんどい仕事だと思う。
相手のことをわかりたい、でもわからないことも多い。ふとした時知らない顔を見てしまったら…人としての度量が必要なのかも。
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この著者の作品は芥川賞受賞作しか読んでないし、内容も忘れてしまった。WOWOWでドラマ化されると知って本作も読んでみた。本作の見当たり捜査というのは最近刑事小説で散見できるようになってきたが、推理小説作家の間でも流行があるのだろうか、しかし本作はその捜査官が主人公となっており、実際の取材からと思われる捜査の実態もなんとなく分かった、発祥が大阪府警というのは驚いたが、いかにもなまくらな大阪府警らしい捜査だなと納得してしまった。しかしどの刑事小説でも公安という組織は悪の組織のように扱っているなあ。
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「見当たり捜査官」の話。
警視庁捜査共助課「見当たり捜査官」の白戸は、500人もの指名手配犯の顔を記憶し、3人でチームを組んで、来る日も来る日も街頭に立って、すれ違う人々の中から犯人を見つけ出す捜査官。
ある日、白石は中国人マフィアを逮捕するが・・・。
羽田圭介がこのような刑事ものを書かれたことに驚き。
中国人マフィアや公安も登場して、少し新宿鮫を思い出した。
しかし、やはり羽田圭介氏、犯人逮捕や真相解明を通して、見当たり捜査官の心の有り様に焦点が置かれている。
また、同棲相手の千春の謎、捉えどころのなさも興味深がった。
wowowのドラマとは、千春の正体が違っていたが、原作の方が何倍も良いと思う。
(図書館)
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見当たりという、ただひたすらに指名手配の人の顔を覚え、街に出て探すという話。
そんな感じで主人公が捕まえた人から、事件は大きくなっていきます。
しかし、最後の千春との関係はどうなるんだ?