1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひのえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
生きるためには死体でもなんでも使うしかないのか。実話なのは分かっていても自分とは違う世界の話に感じてしまう。
紙の本
作り話の様な感覚
2013/08/16 18:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際の話が元なのに非日常感がすごい!
でも作者の現地での行動がなんか微妙でした。
投稿元:
レビューを見る
ムンバイの貧しい子供たちに迫ったルポ。
ただ果たして筆者が通訳付きで現地人の感情の機微に触れることが出来たのか、という疑問が浮かんだ。
個人的には「絶対貧困」のほうが読みやすかったと思う。
投稿元:
レビューを見る
石井光太作品は「神の棄てた遺体」に続き2作目。通訳を介しているのに、取材対象者の心の機微がここまでわかるのか!?とか、この人の作品のノンフィクション性について色々言われてるようだけど、そんなことどうでもよくなるくらい、あまりにも現実は生々しくて壮絶。消毒したものじゃないと食べれないとか、清潔な布団じゃなきゃ眠れないとか、表紙が折れた本は読めないとか、何かそんなことがちゃんちゃら可笑しく思えてきた。人間って弱いようで凄く強いんだよな…。
投稿元:
レビューを見る
この本は作者である石井光太さんが10年の歳月を費やしただけあって、彼のルポルタージュの中でも出色で禍々しい内容になっています。紹介しておいてこういうことを言うのもなんですが決して万人受けはしません。
僕は今回この記事を書くために、もう一度この本を再読して、その上で今回この記事を書いておりますけれど、現在非常に鬱の状態です。それぐらいのインパクトがこの本にはあって、僕自身でさえもここで挙げておいて言うのもなんだけれど、非常に迷います。紹介していいものなのかどうか、と。
ここに書かれているのは、前編に渡って絶対的な貧困というものがいかに
『にんげんが、にんげんでなくなってしまうのか』
ということです。作者によると、インドの地で路上で物乞いをしている女の人たちが抱いている赤ん坊は実を言うとマフィアに売られた赤ん坊で、それを物乞いに文字通り「レンタル」することで彼らからその収入のほとんどを巻き上げ、赤ん坊がさらに成長すると目をつぶしたり、手や足を切り落とすなどして『障害者』として路上に立たせ、物乞いをさせる。そして、その路上で生き残った子供はここでいうところの『路上の悪魔』に変貌を遂げます。
身寄りのない彼らはよりあり集まって『青年マフィア』結成し、街でヒジュラを襲ったり、本当にさすがの僕もここでは書くことを差し控えるようなことをして生き延びていくのです。それはもうおぞましいものです。そして、僕が一番印象に残っているのは作中にラジャという少年が出てきますが、彼もまた大人になるにつれて、かつて自分が最も忌み嫌った存在に変貌してしまうのが、これまたどうしようもないやるせなさを読んだ後に残してくれました。
これは、はっきり井って心臓の弱い人にはあんまりお勧めできません。それでもいいという方のみ、読んでください。
投稿元:
レビューを見る
写真や序章を見てすぐに購入。貧困問題には興味はあったけど、あるだけでほぼ無知。筆者は私と同じ年齢にして、東南アジアの貧困国を回る旅を決行していて、驚いた。
本書の内容は、普段の日本のメディアじゃ取り上げられていないほど過激、衝撃的、そして残忍なものだった。
1章を読み終える頃には、グロテスクな描写に読後が悪いので、読み進めるか躊躇もしたほど。
しかしこれがインドの現実であり、現在は幾分改良はされたがまだまだ見えないところでは同じような出来事が起こっていると思った。私の中ではムンバイは都会だから、というイメージがあったがやはり人が集まる所なだけ物乞いは多く存在すると知った。
子供たちが歪んだ価値観を持たないような国情になって欲しい。。
投稿元:
レビューを見る
私が知らない世界でこんなことが普通にあるなんて。かなり衝撃的でした。少しずつ改善はされてるみたいだけど、今はどうなんだろう。今、急成長しているインドにもこういう顔があるんだと知りました。いや、日本でも知らないだけで、私の知らない世界がたくさんあるんだろうけど。読み終わった後、写真が文中に出てくる少女やおばあさんだと知って、さらに胸をえぐられる気持ちでした。言葉うまく出ないな。石井さんの「遺体」も読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
レンタルチャイルド。
表紙とタイトルだけで壮絶な貧困問題を取り扱っていることは想像がついた。
著者が数年おきにインドのムンバイを訪れ、貧困の現場をルポタージュしたもの。
気付くと段々と小説を読んでいるような気になっていた。
そのようにして見ないと受け止めきれない気がして、心が勝手に張った予防線なのかもわからないが。
ラジャという青年を追いかけられたことはすごい意義があると感じる。
少年から青年への成長の過程と、ムンバイの発展、貧困者たちの形勢変化が切り離されずに描かれている。
たまたま出会った少年がどういう社会の中で生きているうちの一人なのか、
その一人がどんな気持ちを味わって生きていいるのか。
言葉をなくしてしまう。
フィクションであればラジャ少年がなかなか男前なキャラクターである。
泣かせ所は十分。マノージと絡めればお話も纏め上げられそうな気がするが、全部作者の目の前で起こった事実。
ずっしりと重い。
自分が何も考えずに享受しているものを再確認する。
遠い国のお話。「せめて」と希うことが多すぎる。
うーーーーん、うまくかけません。ショッキングは大です。映画じゃない。
投稿元:
レビューを見る
単純に、面白かった。
小説なのかルポなのか分からないまま読み進めてたけど、それくらい現実とは思えない内容で。
読みやすいと思ったのは、貧困の現状を伝えたい!みたいに説教くさくなく、書いてる本人の好奇心とか探究心のままに書いてるから?
たくさんの死が出てくるのに、むしろ生きてる人間の強さ、いや、しぶとさを思いしらされる。
他の著書も読んでみたいと思った。
投稿元:
レビューを見る
この世に生まれた同じ命なのに、生まれる場所が変わっただけで、こんなにも私たちの生活とはかけ離れた運命。
読んでいると、本当の話とは思えない残酷な仕打ち、そして連鎖。
生まれることの意味、命の重さ、色々なことを考えました。
今、こうして、平穏な毎日を送っていることは、本当にシアワセなこと。
自分の小さな悩みや憤り、なんと小さなことだろうと感じます。
そういう自分が出来る事ってなんなんでしょう。
投稿元:
レビューを見る
基本的にはノンフィクションの良書だと思うのだが、情景描写をあえてショッキングにグロテスクに書くやり方にはやや閉口。
必要のない箇所で、動物の死体や虫や体液など、読者が不快に感じる小道具を必ず入れてくる。そんなに都合良く小道具がセットされているわけはない。そういった小説だと言ったほうがしっくりくるかもしれない。
また、スラムや貧民達のルールの中で暮らしている人に対して、金を払ってひっかきまわして、そこの人々のささやかな暮らしをぐちゃぐちゃにしていく様子はあまり読んでいて気持ちの良いものではない。
投稿元:
レビューを見る
タイトルどおり、レンタルチャイルドにスポットを当てたお話。ノンフィクション。
この作者お金あるなぁ、物好きな人もいるもんだと思った。
その人の体験談を金払って読む自分も物好きなのかもしれんが。
だいぶ底辺の暮らしをしている人が出てきているが、大体の人達が底辺暮らしが似合わない人ばかりで、何というか…勿体無い気がした、人間社会的に。
この話の登場人物は、どんな暮らしぶりをしていても良心の呵責や人間としての矜持が残っていて、でも普通の暮らしを最初からしていないのに、どうしてそんなものをまともなレベルで持ち合わせているのかが気になった。
実は人間、そういうのが本能として刷り込まれていたりするのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
azuki七さんの紹介した一冊。
舞台はインド。目覚しい経済発展などから脚光を浴びているが、そこではたくさんの命が生まれては消え、その価値を紙切れやコイン一枚で駆け引きして暮らしている。力あるものが生き残り、ひとたび力をなくせばあっという間に食い尽くされる。頼れるのは己の血肉ただひとつ。
物語の形式をとっているが、そこに描き出されているのは紛れもない現実であって、読んでいて逃げ場がなく、思わず本を置きたくなった。
今の自らの暮らしが幻のような気がして、とてつもない無力感に襲われたが、それでも、本の中で生きるひとびとは、明日を夢みて生きる強さ、大切なものを守ろうとするやさしさ、最後まで決して失わない誇りを抱いて路上を彷徨う。生きて死ぬことには変わらない同じ命だというのに、その命の放つ輝きはとてもまぶしい。
投稿元:
レビューを見る
衝撃!!の一言につきる。もしこの話がフィクションだったら間違いなく途中で読むのをやめてたと思うくらい、目を背けたくなるような内容。
人としてありえないと私たちは思うけど、彼らとしては生きるために必死。単純に善悪では片付かない、うーん、考えさせられます。。。
投稿元:
レビューを見る
あまりに衝撃的すぎるノンフィクション。平和で豊かな日本では、毎年自殺者があとを絶たないけれど、この苛酷な環境下で、決して生きることをあきらめない彼らから、何を学び何を思えば良いのか。正しいことさえわからなくなる現実のストーリー。