投稿元:
レビューを見る
スウェーデンの社会システムについてまとめた1冊。読めば読むほど魅力を感じる北欧の政治、社会システムだけれど、それが成立した歴史や文化を土台とする国民性まで含めて理解しないと、簡単には日本に持ってこれないですね。日本ならではというアレンジが必要のように思います。
投稿元:
レビューを見る
どこでこの本の存在を知ったんだろう?日経の書評だったかな?
去年の年末にフィンランドに行ってからというもの、僕の中で北欧への関心が高まっていた。税金が高くて社会保障が充実している、くらいの認識しかなかったのだけれど、なんというか、すごく穏やかで知的な感じがしたのだ。ラップランドの森の中を走るバスの中でも携帯のアンテナが五本立ってるところとか、だいたい英語が通じるところとか(むしろ僕の英語は聞き取れたのだろうか)。後になって調べてみると、フィンランドの大学院卒業率はなんと25%(だったと思う)。なんでそんなことができるのだろう?とずっと思っていた。そんなところにこの本をたぶん日経の書評で見つけて速攻で買いに行って読んだのだった。
普段はまず読まない、読み通せないジャンルの本だったけれど、北欧の経済モデルに対する僕の圧倒的な好奇心が勝った。
端的にいうと、理論を実施にまでこぎつけることができる素地が北欧の国民にあること、これが何より大きい。これはたぶん、人口の少なさや、教育水準の高さから来る民度の高さや合理的な思考性、助け合いを大切にする国民性、そんななんやかんやがうまく混ざり合って、政治、経済、金融をも有機的に、合理的に運営することを可能にしている。
彼らの精神世界を知りたい。
投稿元:
レビューを見る
北欧の政治・経済モデルの解説書としての決定版だと言える素晴らしい1冊。社会保障に関心のある人は、ぜひ読むべき。政策の「有機的リンゲージ」を考える全体最適思考に立たない限り、北欧のいい制度を移植しても何の効果もない。今までの北欧賛美本とは、一線を画す会心の作品。
投稿元:
レビューを見る
北欧の政策イノベーションについて。
福祉国家として理想化することなく、
日本が学ぶべき点を探っている点が良いと感じた。
特に労働市場と統計には学ぶべき点が多いと感じた。
投稿元:
レビューを見る
日本との違いを踏まえ鵜呑みには出来ないと分かった上で、比較、日本が参考にすべき点・議論すべき点を説得力ある数字・良い点悪い点含めて示されていたので、期待以上に引き込まれてしまった。
これほどまでに日本への提言をされているのなら、実際に官僚・政治家・政党にも訴えて、市民との議論の材料に活用して欲しいと思う。
「個々人が自由を謳歌し、自立すると同時に、全員が連帯して社会を支える」という言葉は、もちろん個人差はあるだろうが、読んでいて羨ましいぐらいだった。
投稿元:
レビューを見る
地域活性化のための読書シリーズ第4弾。日本総研調査部の書籍だけあって資料が豊富で細かな分析がなされている。いわゆる白書に近い。北欧モデルって、何かそれだけですばらしい響きがあるけれど実際は高負担であり、決してムーミンのように優しいモノではない。70年代〜80年代に高成長を経験、90年代に金融及び不動産バブル崩壊でマイナス成長時代を経験、2000年代から復活、リーマンで一時的に減速するものの、最近は成長軌道ということで日本とよく似ている。納得だったのは人口500万人程度の国で地方分権が進んでおり、自分の地域のことは自分で決める自己責任の意識が高いこと、意思決定のスピードが速いこと、政策であっても試行錯誤を恐れないこと。一身独立してという福澤の言葉が実現しているのはむしろこちらが近いかもという印象。
投稿元:
レビューを見る
読んで思ったのだけど、やはり儲からない産業から儲かる産業に人材を移動させることが大事だ。日本は人材の流動化が低いので付加価値を生む産業にリソースをシフトさせないといけない。そのための政治のリーダーシップと国民の理解が必要だと思う。また、企業再生をするために外国資本を積極的に受け入れて新たな雇用を確保することも大事だと思う。
投稿元:
レビューを見る
少し難しい半紙だったが、いわyる「北欧モデル」について、さまざまな論点を多数の専門家がそれぞれ、データなどを用いて丁寧に解説している。
投稿元:
レビューを見る
http://sura-tar​o.hatenablog.co​m/entry/2014/08​/03/094134