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今から13年前「もし現代社会に凶悪で好戦的な生命体が出現して人間を殺戮したら、それに対する者はどう動き、その戦いについてどう考えるか」というコンセプトの元、これまでとは全く違ったアプローチで生み出された記念すべき最初の「平成版仮面ライダー」がこの作品。かつて未確認生命体グロンギ族に対抗した超古代の人類・リント族の戦士の力を受け継いで変身能力を身につけた自称冒険家のフリーター五代雄介と、グロンギが引き起こす無差別連続殺人事件を追う警察庁のキャリア一条薫刑事が共闘してグロンギの強大な力に対抗し、時に暴力で悪を制することに苦悩しながらも戦っていった1年間のドラマは、少年犯罪や快楽殺人、PTSDなどの現実問題ともリンクしていたので、個性的な主人公たちのキャラクターとあいまって強烈な印象を残し、非常にのめり込んで観ていた。これがあったから、平成仮面ライダーが子供向けではない大きな広がりを持つシリーズとなったと思う。
あれから時が過ぎ、ドラマの中の世界も現実同様に不況や政権交代や災害を経験し、再びグロンギの影が差してきたら、あの時と同じように対処できるのか、しかもグロンギが以前とは違って、暴力だけでなく巧妙な罠を張り、その悪意を社会に流してきたらどうなるか…?TVシリーズよりも深い主題を突きつけることで、リントの末裔であるワタシたちは、これを自分たちの社会に照らし合わせて考えることができるのだろう。
と、わざわざ難しく理屈をこねくり回しちゃったけど、屈託のない笑顔の五代くんと、クールな性格でありながら熱く戦う一条さんがそれぞれアラフォーという年代を迎えながらも全く変わってないことに大喜びしたので、それで満足じゃ。
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名作と名高いクウガの世界を知りたくて購入しました。が、こちらの書籍は「その後の世界」という感じなのでしょうか?ちょっと当てが外れました。とはいえクウガの世界へのエントリー作品として充分楽しめました。噂通りなかなかシビアな設定なのですね。是非本編を観て、そしてもう一度本作を読みたいと思います。
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クウガが大好きで思い入れが強過ぎて読み始めるまで期待より不安の方が大きかった。でも読み始めるうちに懐かしい面々の登場に同窓会に参加したような気分になり、この人は今こんなことをしているのか、この人は全然変わらないな、などと嬉しくなってしまう。
何より安心したのは、ずっと五代くんと戦ってきた一条さんが、もう二度と五代くんに戦わせてはいけないと思ってくれていた事。
ラストの一条さんの一言で一気に涙が溢れた。クウガが大好きだからこそ読んで良かった1冊。
星が一つ少ないのは、もっと五代くんの話が読みたかったので。
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単なるテレビシリーズ終了後の後日談という訳ではなく、読み応えのある刑事ドラマとしても楽しめる一作です。
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本編の最終回から、13年後の世界を描く。主人公が、我らがクウガ五代雄介ではなく、一条刑事なのがまたいい味を出していて、当時を懐かしむファンの心を一瞬で虜にする、非常に優秀なストーリーテリング。
クウガ特有の、あの重い雰囲気と、登場人物たちの熱い思いは小説でも十分伝わる。
肝心の五代の活躍が少なめなのが物足りないが、それもまた、望まれたクウガ未来なのかも。本編が好きだった人なら必読だ。
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発売延期を繰り返してて、その紛うの忘れてたというオチのある本。
クウガの世界から13年後のお話。
いろんなことにびっくりするけど、クウガの話が好きだった人には読んでもらう価値があると思う。
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もっと 悲しい結末になってしまうのでは...?封印...? 色々考えて、読むのをためらったが読んで良かった。
五代にとっては辛い日々ではあると思うが。
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全編に渡って、警察官としての一条さんの矜恃、五代の友人としての一条さんの思い遣り、そして一条さんを含めて変わりつつも変わらない五代雄介がいた場所にいた人々のやりとりが心地良い。
やはりクウガはドラマだな、と感じる。
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クウガの世界をまた味わえると思わなかった。あの興奮が戻ってくる。一条さんがいたからこそのリアルやシリアスが味わえる。そしてクウガの登場には胸が熱くなる。
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山本弘のビブリオバトルでおすすめ本として登場した話で読んでみたが、流石に本編がわかっていないと少々つらかった。
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過去のライダーの続編というのは基本的に作られないですし、現在放映中の
ライダーシリーズに、過去のライダーが客演してもそれは過去のストーリーとは
つながらない、別の存在なわけです。
どうやっても今以降、オダギリジョーが五代雄介としてクウガに超変身して戦う
新しい物語が作られることは望めないのですが、本作はかつてあった超古代の
戦士・仮面ライダークウガとグロンギの戦いの物語を、なかった事にせずに、
そのストーリーとキャストをそのままにして物語を展開させてくれました。
キャラクターや過去のストーリーを大事に書かれていたので、ファンブック
として大変満足のいくできでした。
キャラクターの動きが頭のなかで再生されるようで、非常に懐かしかったです。
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一条さんにも五代さんにも幸せになってもらいたい……。
幼い頃のヒーローなんだ……。
最後の瞬間に生まれて良かったと思えるような人生を歩んで欲しい……。
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「仮面ライダークウガ」の小説版。アレだけ綺麗に終わった作品なのに後日談とあって、どのように進行するのかとまったく想像できない思いだった。不安なほどだ。しかしふたを開けてみれば想像を超えてしっかりクウガであり、さすがは荒川さん自身が手掛けただけのことはあった。
五代雄介という人物を最終回の展開、本編のキャラクター性を殺さないどころかむしろこの小説でさらに深めるレベルで扱い切れていること。本編登場人物を出来る限り登場、あるいは言及させながらその後をしっかり描いていること。そして何より、新たに登場するグロンギの納得のいく理由づけと、「後日談」として2000年の公開当時ではなく、刊行した現在の「現代社会」に合わせた犯行の手口。単なる続編ではない、「現代のクウガ」をしっかり堪能できる一作だ。もし原作ファンで読んでいない人がいるならば確実に読んでもらいたい。
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仮面ライダーカブトのノベライズを読みました。で、なんで今回読んだのか?といいいますと、ヒーロー物の面白さの要素を自作に取り入れられないか?という目的があったからです。なので適当に読み始めたんですがこれがけっこう面白かったです。ピンチピンチの連続のあとにバシーンとヒーローが登場する場面なんて歌舞伎のキメの場面みたいでカッコイイ。
それから設定自体も結構面白いです。テレビシリーズでは見逃しも多かったのでストーリーの背景がよくわかなないところがあったんですが、今回の小説版を読んでよ~くわかりました。この仮面ライダーカブトは三つ巴の戦い、ちょっと強引かもですが「三国志」なんですね。メインのストーリーの骨格は。とういう感じで捉えるとまた面白い。
で、小説として考えると文章がやはり脚本家の方の文章なのでドガガガ、バキバキ、みたいな表現が多発されていてそれもなかなかおつな感じ。私は嫌いではないです。で、三つ巴の戦い終結後No2キャラクターがタイを放浪するエピソードがあります。これがまた面白いんですね。タイにいるだろうと思われるヒロインを探しにいく話なんですがこれはもう完全にただの青春の自分探しの物語。タイについた当日にいきなり睡眠薬を飲まされて身ぐるみ剥がされちゃったりするわけですがこのエピソードの結末がまた青春!って感じでいいんですね(笑)そして、ワームとネイティブという存在は何を象徴してるんだろう?というあたりも考えさせられますね。
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【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】