紙の本
良問揃いの楽しい1冊
2021/08/16 18:36
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投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人でも考えてしまうような問題がたくさんあります。外国のものなので、ちょっとした視点の違いも感じられておもしろいです。
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解説はピタゴラスイッチの佐藤雅彦さん。
岩波書店ウェブページには問題例など詳しい情報が載ってます(正誤表や別解もあり):
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/600275+/top.html
『数学のひろばI, II, 別冊』(1998)の文庫化。
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名著。小学生でも解けるけど、大学生にも解けない問題集。
こんなのを幼少期からやってるんだから、ソ連の数学はやっぱり強い。
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ほぼ四則演算しか使ってないのにめっちゃ硬派。専門家同士が刺激し、高め合った結果生まれた結晶。序盤が頭の体操レベル、中盤は大学受験レベル、終盤は数学オリンピックレベルではないか。
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森田真生さんのエッセイに出てきたのを見て購入した。森田さんは、この問題集をテキストに、小学生と「数学」の勉強会を開いているそうだ。元々、ロシアの数学教育の人々が、既存の教科書に対抗して作った教科書で、日本の数学教科書に見慣れた素人からすると、「数学」というものの世界観が全く違っていて、面白かった。
「75センチの棒をシャクトリムシが登る。1日で5センチ上り、寝ている間に4センチ滑り落ちてしまう。何日で上りきることができるか。」
一番衝撃的だったのは、「グラフ」の章だった。自分の今までのイメージだと、「グラフ」といえば、x軸とy軸のある棒グラフや折れ線グラフだったが、ここで定義される「グラフ」は全く違う。
「グラフ」というのは、物事の関係を点と線で表したもので、点つなぎのような図形がたくさん描かれている。
日本で算数・数学を学んだ人間からすると、「数学」というのは、積み上げ教科だと思う。だけれども、この問題集の問題には、順番というものがない。一つの概念が定義されて、それでもって出された問題群を解いていく。だからこそ、どこからでも数学的に考えることができる構成になっている。
数学の友達に聞いたら、日本の「数学」が、積み上げ教科になっているのは、教科書で言う「数学」がイコール「解析数学」になってしまっているからだと言う。
本当に「数学」を好きな人たちに、読んでもらいたい。そして、学校で勉強したものとは違った、もっと広い「数学」の世界に触れてほしい。