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博士は、敬愛するビートたけしに「哀愁」を感じるという。この本を読みながら、私も「哀愁」を感じていた。テレビに出る人の裏の話。どーしようもない人間くささ、切なさ、優しさを、博士が言葉巧みに綴ってる。
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うーん、評価は難しいな。面白い様な面白く無い様な。一つ分かった事は、やはりテリー伊藤は嫌いだなってこと(^^;;
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なかなか図書館には並びそうにもないし、
装丁が大好きな福井利佐さんの切り絵だったので遅ればせながら購入。
博士の文才、その前に人を観たり、接したりする力の高さを感じられた。
買っといてよかったと思う。(福井利佐ワークスという意味でも。)
それぞれの章よかったんだけど
あとがきの児玉清さんの話が一番印象深かった。
それとピエール瀧のメッセージ。
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水道橋博士が歩んできた芸人人生の集大成。芸人一人一人のエピソードには、それぞれ笑いや感動がある。文面を見るからに博士が彼らをリスペクトしていることがうかがえる。そして、何より軍団への「愛」を感じた。
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有吉弘行氏いわく「ゲス神様」こと水道橋博士。
その彼が「あの世」の如き芸能界を生きる十五柱もの神将たちを語った、笑いのカーマ・スートラ。
殿・ビートたけし(北野武)はもちろん、松本人志、太田光、テリー伊藤、そのまんま東、ポール牧、石倉三郎、稲川淳二、草野仁、古館伊知郎、果ては三又又三、湯浅学、苫米地英人、堀江貴文なんて人たちまで。そして甲本ヒロトが二度も登場。
この分類し難いパンチの効いた人選は、さながら芸能魔界紳士録と言った風情。
なかでも甲本ヒロトがかっこいいのは当然として、意外にもと言っては失礼だが、いかにも昭和の芸人といった風のポール牧、石倉三郎、両師匠の「芸談」が男前でしびれた。
目次を見て「なんでラストが稲川淳二?」と思ったが、読んで納得。あまりにも求道的な男の生き様に涙。
硬軟織り交ぜた語り口で描かれる芸人達の人生に、一つとして同じものはないが、ポール牧さんが色紙に揮毫したといわれる言葉を借りるならば
『どうらんの下に涙の喜劇人』
これは誰しもに共通することだろう。
その他にも立川談志、伊集院光、ピエール瀧らのエピソードもチラリ。ピンと来る人にはグッと来るメンツ。
グイグイ読めてとても面白かったが、博士一流の愛にあふれた「お下劣」な表現とエピソードも満載なので苦手な方は要注意。
あとがきに代えて書かれた、本物の紳士、故・児玉清さんとの逸話は貴重。氏の人柄が偲ばれるいい話だった。
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芸人本で、この迫力。
博士のメルマガでこの本の舞台裏を読んでいたので、本を一冊、丁寧に仕上げるという努力がどれだけ大変なのか、が分かった。
だから、一つ一つの文章の完成度はとても高い。
各所で絶賛されている稲川さんや他芸能人の話ももちろんだが、
やっぱりバブル(お金持ちの意味)の象徴、堀江さんと湯浅さんの話が時代とスケールの大きさと笑いを感じて好き。
お金持ちこそ、突きぬけたお笑い感覚を持った方が見栄えがいいですね。
また要所要所で触れられる、芸人の上下関係の厳しさ。鉄拳制裁ありありの中で、上に登りつめるということがいかに厳しく、そのプロの中のプロたちがいかに凄いのか、いうことをアメとーくプロデューサーの著書「たくらむ技術」と合わせて読んで実感。
芸人って、凄いんだよ!
「男の星座」よりも格闘ネタが少なくなっているので(これも時代ですね)、博士=格闘技ネタと感じている人にも安心の一冊。
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元々アプリ版で読んでいたので、そのうち読もうと思っていたが、kindle版が出ていたので我慢できなくなって購入。
アプリ版で読んだ時からかなり面白かったが、追加されたその後の話しやあとがきが素晴らしかった。
最後の稲川淳二さんやあとがきの児玉清さんがグッとくる瞬間があり、博士の語りにのめり込んでしまった。読めて本当によかった。
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こんなの読んだら博士のこと好きになってしまうじゃないか。
圧倒的熱量。
まず文体が好きだ。
「○○ならぬ○○」と、かけて
本人のことをあまり詳しく知らなくてもどちらが喋っているのか理解できる台詞の書き分けられており、なおかつ声を知っている人は脳内で掛け合いが再生される。
軽いわけではないのだけれど、どこか読みやすく親しみやすくなおかつ熱い。
これから長く付き合っていきそうです。
ブックオフでみかけたくないほどです。
『藝人春秋ビヨンド』を僕は待っています。
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正直こんなに心に響く内容とは思わなかった。
石倉三郎、古館伊知郎、稲川淳二、児玉清、、、
思っていもいなかった人がかっこいいと再認識させてくれる
博士のライティングに脱帽。
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弘兼憲史さんの昔の漫画で「夢工場」というのがある。この漫画の中で、ある女性が、自分の夫とその同僚(というより仲間)の関係についてコメントする場面がある。
「あたし、結婚してわかったけど、男ってみんな精神的なホモね」
というようなことをいうのだ。
夫とその仲間(漫画の主人公である)の濃密な関わりあい、そこには女である自分が入る隙間がどこにもない、という諦観が言わせたセリフだった。それを読んだ時私も強く共感した。
男にとっての「女」とは結局異世界の存在なのである、と。
本作を読んで最初に浮かんだのがこのシーンだった。
「男の世界だなあ」と。
それは、ある種微笑ましく、そしてどこか妬ましさと疎外感をもたらす。
対象としている人物に対する、「男」ならではの熱い愛情がずっと底辺を流れていて、「藝人」という特殊な生き方をせざるを得ない男たちの、美しさや哀しさをくっきりと描き出している。
水道橋博士の本は、「本業」を読んだだけだが、非常に的確な文章を書く人だと思っていた。それだけでなく、面白いし、読みやすい。
甲本ヒロトさんの人物像は、意外だったなあ。
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水道橋博士による芸能界という「あの世」に棲んでいる人々の面白くも馬鹿らしくも、愛おしい人物譚。ツイッターで博士が嫌というほど宣伝していたのでじゃあいっちょ読んでやんべかあ、と思って読んでみたけども、大変面白かった。
博士が仕事やプライベートで出会った、人々の話なんですが、出てくる人すべてが魅力的。特に博士の軽快な語り口が対象への愛を感じます。
それぞれの回でそれぞれの人のことを好きになってしまいます。草野仁の回は爆笑したなー。
軽い感じで読めるのでぜひ。
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前評判が良すぎて、そこまでではなかった。博士の視点、解釈は流石で、いじめ問題についての伊集院光とピエール瀧のエピソードは珠玉。大事にしたい。
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どの話も面白かったが、最後の3篇「北野武と松本人志を巡る30年」「稲川淳二」そして「あとがき」。この流れは読んでて堪らないものがありました。最高です。
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著者が芸能人について書いた過去のエッセイと、その後のコメント。
そのまんま東、石倉三郎、草野仁、古舘伊知郎、三又又三、堀江貴文、湯浅卓、苫米地英人、テリー伊藤、ポール牧、甲本ヒロト、爆笑問題、稲川淳二、松本人志、北野武
個人的には、甲本ヒロトとポール牧に、涙。
しかし、各章でクオリティにムラがあるな。
かなり、前評判の良さから期待して読んだんだけど…。
まあ、書下ろしじゃないから、しょうがないか。
水道橋博士なら、もっといい本を書けると思うんだけどな。
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自らを「お笑いルポライター」という水道橋博士。本書を読むと本当に聞き上手なんだなぁと思うほど、数々のお笑い芸人による箴言がちりばめられている。「辛抱ってのは、辛さを抱きしめるってことだからな。今はひとりで抱きしめろよ!」(石倉三郎)「成長したいなら必殺技を捨てろ」(古館伊知郎)などなど…。綿密な下調べと、湯浅卓や苫米地英人など「変人」への異常な好奇心、そして「その話、詳しく聞かせてください!」という話し手をくすぐる一言が、この本を土台となる多くの「藝人」たちの言葉を引き出してきたのだろう。