投稿元:
レビューを見る
小4の息子に買った本だが、面白そうなので読んでみた。
ゴリラの生態について、京大教授がルワンダで研究したことを分かりやすく解説している。
ゴリラは草食動物であることや、ドラミング、覗き込み、輝く目、笑いなど、色々な表現・表情を見せることが書かれている。
ドラミングにも順番があり、
1.フート音という高い声を出す
2.小枝や草をくちびるにはさんで、腕をつっぱてあるく
3.首を振りながら立ち上がる
4.あたりの草や小枝をつかんで空中へ放り上げる
5.胸を張って、両手で交互にたたく。(ドラミング)
6.どちらかの足で空中にけりを入れる
7.前に倒れて走り出す。または横に走る
8.近くの枝を片手につかんで引きずる
9.最後に地面を力いっぱい叩く
これらの動作を流れるように続けて起こすそうだ。
ただ胸を叩くだけではない。また、胸もグーで叩くのではなく、手のひらで叩くのである。ゴリラのドラミングは、戦いの宣言ではなく、自分はあなたを怖がっていないと自己主張し、これ以上近づくなと警告したりすることらしい。これを戦いの宣言とかととらえるような誤解を世の中に与えているのは、キングコングの映画の影響もあるという。
野生のゴリラは相手の気持ちを確認するために相手の目を覗き込む行動をとる。サルの場合、同じように覗き込むと喧嘩になるが、ゴリラやチンパンジーはそうではないという。覗き込みは力の弱いゴリラが力の強いゴリラに対して行われることが多く、その場合、”その場所をどけてよ”とか”その食べ物を食べさせてよ”とかいうお願いの意味が多く、力の強いゴリラは優しく、たいていの場合、譲ってあげるそうだ。逆に、力の強いゴリラが覗き込みを行うのは、別の2頭が喧嘩をしている場合に、仲裁に入る場合、両方のゴリラの目を覗き込むことをするらしい。
この本を読むと、ゴリラがいかに優しく、賢い生き物であるかがよくわかる。大人が読んでも十分に楽しめる本であった。100ページなので、1日で読める量でもある。
投稿元:
レビューを見る
児童図書として子供向けにくくられてしまうのはもったいないと思いました。
何となく怖そうなイメージのゴリラが、実はとっても愛情深く、子育てやファミリーを大切にする姿勢は現代人が見習うべきかと思うほど。
ゴリラ学者で有名な山際さんがなぜゴリラに惹かれて行ったのか。そして強烈な出会いとなったオスのタイタス。26年もの時を経ても通じ合ったい瞬間。山際さんの感動が伝わってっ来ました。
ゴリラの優しさに触れてみたくなり、久しぶりに動物園にでも行ってみたくなりました!
投稿元:
レビューを見る
ダイアン・フォッシーからゴリラ研究の手ほどきを受けた(!?)著者の、ゴリラとの生活と、特に印象深かったタイタスとの思い出の回想記。
ダイアン・フォッシーが行ったあそこは、ルワンダだったのか。著者がダイアン・フォッシーから学んだということは、ダイアン・フォッシーは本当に最近の人なんだな。すっかり歴史上の人物という意識があるから…。
著者の類人猿のコミュニケーションに関する論文を読んでみたい。
https://coggle.it/diagram/WmrPoP8LdQAB1t8a/t/%E9%87%8E%E7%94%9F%E3%81%AE%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%81%A8%E5%86%8D%E9%96%8B%E3%81%99%E3%82%8B-2008%E5%B9%B4
日本モンキーセンター http://www.j-monkey.jp/