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紙の本
金田一耕助1
2002/05/16 13:07
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
それほど難解なトリックは無く、犯人もすぐに分かる。探偵の金田一も脇役だ。
しかし、内容は十分に楽しむことが出来た。閉鎖的で狂信的で、前近代的な村を舞台にした殺人事件。無知や貧しさゆえの悲劇だ。現代に溺れた懐古主義者は、果たしてこうした村に住みたいと思うのだろうか。八つ墓村はまだマシであるが。鶴子のように、民衆の無知と女性蔑視、エゴイズムの犠牲になった女性は、かつては珍しくなかったのだろうか。あまりにも哀れだ。
恋人たちの新しい時代を予見させる終わり方は、輝かしくてすがすがしい。
電子書籍
おもしろい
2018/12/29 00:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りり - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の一人称で進められるので、同じようにドキドキハラハラしておもしろく読めました。確かに金田一の活躍は薄いけど、頼りになる人物というのは伝わってきます。動機は悲しさと恐ろしさがありますが、最後は親子、夫婦の救いがありよかったです。
電子書籍
結末が意外にハッピーエンド
2018/10/17 07:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まずは「八つ墓村」という物騒な名前の由来から始まります。戦国の頃、三千両の黄金を携えた八人の武者がこの村に落ちのびたが、欲に目の眩んだ村人たちは八人を惨殺。その後、不祥の怪異があい次ぎ、以来この村は“八つ墓村”と呼ばれるようになったという――。大正×年、落人襲撃の首謀者田治見庄左衛門の子孫、要蔵が突然発狂、三十二人の村人を虐殺し、行方不明となりますが、この時要蔵の妾・鶴子とその息子・辰弥は神戸に逃げていたために難を逃れます。そして二十数年、太平洋戦争が終わって数年の頃、辰弥が田治見家の後継ぎとして八つ墓村に呼び戻され、それと同時に謎の連続殺人事件が再びこの村を襲います。動機が全く分からず、本当に次々に毒殺、時に絞殺されて行くので、かなり怖いです。
語り手は辰弥なので、探偵・金田一耕助は完全に脇役で、重要な役割を果たすものの、「探偵小説」的な色合いはかなり薄いです。それよりも辰弥の味わった恐怖、村人から憎しみを一心に浴び、謂れのない殺人の犯人に仕立て上げられ、追い詰められていく恐怖が前面に出ているので、ホラーですね。
だけど結末が意外にハッピーエンドなのが救いがあると言えます。