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ドラマ『遅咲きのヒマワリ』でも注目される、地域おこし協力隊にフォーカスした本。ここで紹介されている事例は、良くも悪くも“地域おこし”という言葉からイメージされる活動そのものが出てきている。
地域おこし協力隊とは総務省の施策で、都市圏から過疎地へ最大3年間の任期で協力隊員を地方自治体に委嘱するもので、目的としてはその地域への定住がメインとなる。これまで5年間制度が続けられたなかで、約7割が地域に定住したと言われている。
とまぁ、都市⇒過疎地に移住といったステレオタイプな枠組みで言えば、この制度はなかなか成果を出していると言える。一方で、地域おこしの定義で言えば、果たして人を移住させるだけでその地域が活性化するのかという点においては疑問が残る。
むしろ、受入れ地域がどのようなビジョンを持っているのか、主体的に変革を促していくなかでフルタイムに動ける人材を登用していく戦略的視点が必要となる。そして実際に、地域おこし協力隊という制度をベーシックインカムや起業に必要なスタートアップ期間を短縮化する形で有効に活用している事例も存在している。
地域おこし協力隊を、単なるお手伝いさんや便利屋といった認識でこき使っている場合もあり、そこではなかなか協力隊員も地域も将来展望が見えてこない。ドラマのように、都会で食いっぱぐれた若者が雇用対策的に田舎に移住してお年寄りの手伝いを始めた、なんてイメージが世の中を支配しているのかもしれないが、そこにフォーカスしているとこの制度の本質的価値を見誤る。
高齢化や食料・エネルギーの安全保障、産業パラダイムの変化といった国家的課題解決の先進モデルとして、社会変革をガンガン推し進めている地域は確かに実在する。そして、そんな地域が未来を創っていくのだ。
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地域おこし協力隊として地域で活躍する人々の体験談を中心に構成されている。地域おこし協力隊が実際どのようなことをしているのかがよくわかる。地域おこし協力隊はなかなか良い制度だと思うのだが、これを読んでると、けっこう「隊員になる人任せ」「自治体任せ」のところはあるなと感じた。しかし、任期終了者の約7割が地域に定住しているという成果は素晴らしいと思う。この本に出てくるような素晴らしい人に恵まれたのだと思う。
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就活のとき、地域おこし協力隊について知り、そこから地域活性化や田舎暮らしを持ち始めたので、この本は自分の人生への第一歩だったかもしれません。何人かの協力隊のかたにインタビューしており、活動内容や悩みがよくわかります。
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参考になりました。
ただこういう本に載ってるケースって成功例だけなので、失敗例はやはりネットみるしかないんでしょうね。