投稿元:
レビューを見る
今更なぜか上野千鶴子。
というか、今だからなのか・・・?
「おひとり様の老後」のときは現実的に身につまされた(爆)が、最近ビジネスや自己啓発系のサイトやメルマガなどでおひとり様シリーズの書評を見かけたりするので、ちょっと好奇心(何
投稿元:
レビューを見る
上野さん,ほんとに男が嫌いなんだな.悪意がある.女性が幸せに生きるためには,男がしっかりしてほしい,そのためにびしびし言う.だからこそ本書は女性と生きていかねばならない男性にはまたとない実用書となっている.
私は女性異性愛者だけでなく,男性同性愛者の友人がいる.他にも社会的な弱者とのつながりもある.これも自分がうつ病であること,弱さの情報公開をしているからだろう.たしかに男はたいがいイヤなやつだ.女性とおなじくらいに.
本書が強調した,弱さの情報公開を適度に,適時に行える人は確かに万事うまくいくような気がするのは私の実感でもある.
ひとりで死ねる,という記述は大変に心強く感じた.
投稿元:
レビューを見る
70才くらいまで定年引き上げられて突然過労死した方が幸せかなと思える本。
介護とかなったらまじで最悪だ。
戦国時代のように人間50年でやっぱり丁度いいんじゃないか。
投稿元:
レビューを見る
介護のしくみが具体的で参考になった。
デイケアと呼ばれるサービスとホームヘルパーという生活支援は別であること。身体支援はビジネスとして成り立つけれど生活支援は成り立たないこと。
値段ではわからない個人差が激しいこと。ケアマネージャーという第三者が支援を設計すること。包括サービス(小規模多機能型)は一見良いようでも、ケアマネ不在で密室になりやすく、ビジネスとしても魅力に欠ける。
施設入居の意志決定者は家族であるという指摘も鋭い。在宅支援の意図で始まった介護保険が施設入居のハードルも下げているという。
寝たきり期間は平均で8.5ヶ月。
24時間体制の医療、歯科医療、介護、生活支援の総合サービスが必要。
施設に入れて画一的に行う方が効率的。何かあればいつでも連絡、というだけで安心感。問題は一人あたりの人数。基準では1人に対して3人だが無理がある。訪問介護、巡回。病院に入れるのは家族の自己満足の面もある。遠方の家族は抵抗勢力?
本当に24時間看護が必要な期間は短く、高額な有料老人ホームに入るなら、インフラに金をかけず、在宅で思い切りサービスにお金をかけた方がいい。地方都市で月額45万程度。
女性は生活力があるのでひとりでもやってゆけるが、男性はその点が問題。ただ、ひとりで「食」さえ確保できれば何とかやってゆける。自炊できれば超したことはないが、コンビニの総菜や配信サービス(単身だと行政の補助が出る)。生協の宅配サービスとケアサービスの可能性。
高齢者向け中食の充実と店頭販売から配送へという流れはその通りだと思う。
つがいや地縁、血縁、社縁のような決定的なつながりでなく、ゆるい関係が人生を豊かにするとの主張。
選択縁づきあい「男の七戒」
・前歴を言わない、聞かない
・家族のことは言わない・聞かない
・学歴を言わない・聞かない
・金の貸し借りをしない
・先生や役職では呼ばない
・上から目線にならない・仕切ろうとしない
・特技やノウハウは要求があったときだけ披露する
弱さの情報公開が必要だという。
お一人様10箇条
・衣食住の自立あ基本のキ
・体調管理は自分の責任
・酒、ギャンブル、薬物などにはまらない
・過去の栄光を誇らない
・ひとの話をよく聞く
・つきあいは利害損得をはなれる
・女性の友人には下心をもたない
・世代の違う友人をもとめる
・資産と収入の管理は確実に
・まさかのときのセーフティネットを用意する
下り坂を受け入れる心の持ち方が一番大事。
自分に対してもまわりに対しても。社会のお荷物に対する福祉でなく、当事者主体の福祉。
投稿元:
レビューを見る
まだ、実感のないまま読み始めたが、途中のかなりリアルな話に気が滅入って読むのをやめてしまったりもしたが、最後は一気読み。やはり上野千鶴子さんの人生の達観ぶりというか、懐の深さで、何となくまあ何とかなるのかなという気分になってしまう。私の場合、男お一人様というのはあまりないのかなと、勝手に思っているのだが、本当にそうなったら途方に暮れるだろう。女性に好かれる可愛い老人になれ、なんて言われても、そりゃ無理でしょう。
投稿元:
レビューを見る
男がひとりになるのは、「死別シングル」「離別シングル」「非婚シングル」の3種類があるということ。それぞれの生き方を豊富な例で詳しく書かれている。自分も「離別シングル」のため多くの点で参考になった。定年になる前に考えておくこと、定年後の生き方、他人とのつきあい方など。楽しい「男おひとりさま」生活を過ごす参考となった。
投稿元:
レビューを見る
解説の田原総一郎氏によれば、指南書というくくりらしい。
だから仕方ないが、文章のあちこちから『気が付いてた?ねぇ気が付いてた?こういうことなのよ』というニオイというか、教えてあげる感がぷんぷんして食傷気味。
でも、普段、漠然と意識していたことを明文化してくれたので、息子と私自身の行く末に警鐘が鳴りっぱなし。
投稿元:
レビューを見る
耳は痛いがよい本だ。離別シングルやパートナー介護も含むから、大概の人に当てはまる。社会の行く先も垣間見える。今の自分には中々辿り着けない視点。(仕方ないことだが若干根拠の薄い断定あり)
投稿元:
レビューを見る
祖父や親の介護をしていると、自分はどんな老後を望むのか考えてしまう。現状はどんな老後を送っているタイプがいるか、分かりやすくかかれていた。歳をとってシングルになる場合、死別、離婚、非婚があり、ひとりで老後を送ることは、よくあることなのだと思った。
気になった箇所
・歯ブラシ65歳以上で亡くなったひとの寝たきり平均期間は8.5ヵ月(人口動態社会経済面調査、1995年)
・いくらあれば施設に入れるのか。
終身権付き優良老人ホーム 月額20~30万
高齢者専用賃貸住宅 月額13~16万
・ありあまる時間をどうつぶすか
・選択縁づきあい「男の七戒」
・男おひとりさま道「十ヵ条」
投稿元:
レビューを見る
『おひとりさまの老後』(文春文庫)の男性編です。
前著を読んだ際には、著者たちと同じ世代の読者に向けて書かれた本であり、自分たちの世代にはあまり関係がないように思えてしまったのですが、今回も同じような感想を持ちました。
もっとも、「弱さの情報公開」ができないという指摘は、ロスジェネ世代にも当てはまるかもしれません。秋葉原の無差別殺傷事件を起こした加藤智大に触れて、「オス負け犬」も「彼女いない暦40年ですが、なんの不自由も感じていません。それがなにか?」と言えるような「常識」が通用するようになれば、男たちもずっと楽になれると、ロスジェネ世代の「男らしさ」のプレッシャーに苦しんでいる読者に向けた言葉も見られます。
投稿元:
レビューを見る
前作「おひとりさまの老後」のように、しっくり感はなかった。
生活のべースとなるお金の現実はなく、少し処世術ぽい話だったからかな?
でも、怖くてあんまり考えたくない自分の将来は、このくらい笑い飛ばしてこそ、我が身の問題として考えられるのかもしれない。
男にしろ女にしろ老後を生き抜くために必要なのは、「友達のネットワーク」ですね!
投稿元:
レビューを見る
おひとりさまだろうが、そうでなかろうが、定年を迎えた後どう生活するかが書かれている。
おひとりさまであっても、普通に人生は楽しめると思っているが、何より健康を担保しておきたい。後半に書かれている10箇条を心に留め置き、いよいよ自分もこんな本を読む年齢になったんだと実感しました。
投稿元:
レビューを見る
話題になった『おひとりさまの老後』に続き、男性に焦点を当てた本作。自分もまさにこの道に足を踏み入れているしと思って読んでみた。書いてあることに目からウロコというようなことは特になし。足を踏み入れている自分としては、実行まではしていないもののそうなる覚悟はしていることばかりという印象。
それもそのはず。「男おひとりさま」と一口にいっても上野さんによれば、①死別シングル、②離別シングル、③非婚シングルの3類型があるとか。それぞれ傾向と対策は違うし、個別性もあるだろうから、この本もマニュアルとしてまったく信じてしまってはいけない。あくまで参考程度に。いろいろ書いてあるけど、自分としては「覚悟だよね」と思う。気持ちが決まっていれば、この本ですすめているように友達がいなくたって、料理ができなくたってかまわない。自分で落とし前つけるつもりでいれば、どうにでも生きられるしおひとりさまの最期も迎えられると思ってる。
しかし、タイトルにもあるようにわざわざ「道」とつけ、求道のような要素で引きつけるところが男性向けっぽい。それを脱却したところに、しなやかなおひとりさまの姿があると思うんだけど。
それと、家族は夫らしさ、妻らしさ、子どもらしさといった具合に「らしく」振る舞えばかたちになる。それに対して、友達には「らしさ」がないというのは、なるほどと思った。だから、友達はいろんなかたちがあるよね。それを友達には許すのに、家族になるとらしさを求めてしまいそうになるのはなぜだろう。恋愛関係でもそういうのってあるよね。なぜだろう。
投稿元:
レビューを見る
【男性の諸君、老後に備えよう】
女性の方が男性よりも平均寿命が長いから、男性がおひとりさまになる確率は、結婚していれば少ない。が、途中で離婚したり、非婚だったとすれば話は別である。
そんな65歳以上にお一人様の男性に送る一冊。どのように生き抜くべきなのか、なにも準備をしないおひとりさまがどんなに怖いものなのかを知ることが出来る。
ここに書かれていることを実行しようと思ったら、40代、50代くらいから始めないといけないなぁと思う。
備えあれば憂いなしである。
にしても、上野千鶴子の嫌味ったらしいおばちゃんな考え方はときに苛立つ。
投稿元:
レビューを見る
弱い自分をさらけ出すことで、他の社会・女性たちに受け入れられる。男のおひとりさまは基本生活能力があることが第一条件だ。この本には、今は夫婦でもやがて離別や死別があり、男のおひとりさまになることも前提に書かれていた。40代からのソフトライディング。挑戦しよう。