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投稿者:ぽんぽこ仮面 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アクション場面は筆が冴えてますかねえ。でもストーリーやボンドを含む登場人物の魅力はいまひとつで、少なくとも007に興味のない人が読む物ではないですかねえ。
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この作家さん、雰囲気出せてる。
ちゃんと時代も合わせてるし。
でも訳者があかん。言葉を知らん。
ロンドン在住か知らんけど
ちゃんと翻訳が出来てない。
翻訳者はちゃんと選ぼうよ竹書房。
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ミステリー作家ではなく文芸作家が書いた007。
1960年代の設定ということで、出てくる車などをGoogleで検索しながら読むと面白い。
所々の伏線がバレバレで衝撃の結末という訳にはいかなかったけど、ボンド好きには楽しめた1冊でした。
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イギリスの作家「セバスチャン・フォークス」の冒険スパイ小説『007 デヴィル・メイ・ケア(原題:Devil May Care)』を読みました。
『007/カジノ・ロワイヤル』、『007/赤い刺青の男―ジェイムズ・ボンド・シリーズ』、『007/ハイタイム・トゥ・キル』、『007 白紙委任状』に続き「007」シリーズ作品です。
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「ユリウス・ゴルナー」―権力にとりつかれた自らのエゴ以外には何者にもしたがわず、どこまでも強欲で、そして英国の心臓を破壊しつくすためには、手段を選ばない男。
パリのわびしい郊外でおきた残酷な処刑に続いて次々と起こる事件は、地球的規模の惨事に一直線につながっていく。
60年代の英国に大量に流れこむ麻薬。
旅客機がイラク上空で消息を絶ち、近づく戦争の雷鳴が、中東にこだまする。
一方、「007」こと「ジェームズ・ボンド」は、上層部から“引退か、続行か”の結論を出すようにとの勧告を受け、長期休暇を取っていた。
しかし、事態の急変によって再び一線へと戻ることとなる。
そして、協力者としてあらわれた美貌のパリジェンヌ「スカーレット・パパヴァ」と共に、これまでで最も危険な敵―悪魔本人と踊ることさえいとわない男―と生死をかけた闘いに挑む…。
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2008年(平成20年)発表の冒険スパイ小説「007」シリーズ作品… 「セバスチャン・フォークス」による「007」シリーズ唯一の作品で、「イアン・フレミング」の生誕100周年を祝って執筆されたシリーズトータルで第38作目にあたる作品です。
■第一章 見られていた監視人
■第二章 過去からの声
■第三章 猿の手
■第四章 それでは、始めましょうか?
■第五章 クリケットじゃない
■第六章 たいした人
■第七章 おれを信じろ、ジェームズ
■第八章 パラダイス・クラブへようこそ
■第九章 いちご色のあざ
■第十章 翼のある船
■第十一章 いいズボン
■第十二章 怪物の腹
■第十三章 小さな世界
■第十四章 この世の果て
■第十五章 わたしのこと、欲しくない?
■第十六章 それでは、始めましょうか?(Ⅱ)
■第十七章 カーメンの歌
■第十八章 ズラトウスト-36
■第十九章 羞恥の場所
■第二十章 鏡の荒野
■訳者あとがき 佐々木紀子
■文庫版に寄せて 佐々木紀子
舞台は1967年(昭和42年)で、『007 黄金の銃をもつ男』の後という設定… そろそろ体力も気力も萎えかけていた「ボンド」が引退を考えはじめた頃という設定で、そこに猿の手を持つ「ユリウス・ゴルナー」という謎の人物が登場し、彼のイギリスを滅亡させるという計画に「ボンド」が立ち向かうという展開、、、
古き良き「ジェームズ・ボンド」の遺産を引継ぎ、舞台を冷戦の最中に引き戻して緊迫したストーリーが展開され、冷戦真っ只の中を舞台にした古典的冒険スパイ小説の模範みたいな作品でした… 「スカーレット」と「ポピー」という双子の姉妹がボンドガールとして登場しますが、二人とのラヴロマンスと、結末で判明する意外な正体も、「イアン・フレミング」の小説のエッセンスを捉えていて、良い雰囲気を醸し出していましたね。
でも… これまで読んだ「007」シリーズとは何か違う感じ、、、
作者の「セバスチャン・フォークス」が文芸作家だからかな… 理由はわかりませんが、中盤は、ちょっと集中力を欠いて、読むのに時間がかかちゃいましたね。
ちなみに単行本で発刊された際のタイトルは『007猿の手を持つ悪魔』だったそうです… このタイトルの方が、直感的に理解しやすいけどなぁ。