紙の本
わかりやすい
2023/12/04 11:29
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本語を正しく声に出すためのレッスンが、分かりやすく解説されていてよかったです。身体の大切さが、納得できました。
紙の本
演技の基礎講座のような
2023/08/23 17:43
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投稿者:ごんざ - この投稿者のレビュー一覧を見る
良い声とはというのを体系的に説明されている。
理論的に学びたい人には良書。
ただ著者の個人的な偏見?が所々あるのが気になった。
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軽快な文章で魅力的な声を手に入れるための具体的なレッスンの方法と意味が解説されています。
役者の方だけでなく、世間一般の人々の人生を豊かにすることにも役に立つ内容。
p.185 「感情が豊かな人になりましょう」と思うのではなく、「豊かな声を持ちましょう」と、技術論的に考えるのです。そうすれば、自然に、感情も豊かになるのです。だって感情が単調なのに、声の豊かな人はいないのです。
→ 普段から感情にあわせて声のバリエーションを変えることで、豊かになれる。
p.344 板垣恭一氏に教えてもらった「レッスン18」話しかけレッスンの改良型です。話しかけられたと思った人が手を上げるのではなく、背中を向けて立っている人全員が話しかけられた瞬間、声がしたと思う方向を背中を向けて立ったまま、同時に指さすのです。
例えば、声が自分の後頭部に飛んできたと感じた人は自分の後頭部を指さし、隣の人に飛んで来たと感じた人は隣の人を、自分の斜め上を飛んで行ったと感じた人は斜め上を、自分の1メートル後ろに落ちたと感じた人は1メートル後ろを、背中を向けたまま、全員で同時に指さすのです。
→ このレッスンは面白そうなので是非やってみたい。
p.147 活舌がよくない理由はさまざまあります。
ひとつは、身体機能そのものの問題です。
二つ目は、単純に「言葉」をしゃべる訓練が不足している場合です。
三つ目は、一回も大切な話や重要な話をしたことがない人です。
四つ目は、言葉を根本の所で信用していない場合です。
→ 言葉の持つ力を信用して、大切な話を真剣に熱く話す。
p.108 声を出している人が僕の手をぐっと押し返した瞬間に、声は、びっくりするぐらい力強くなります。周りの人は、驚きで声を上げます。
→ 声をお腹で支えるイメージで力強い声になる。
p.14 僕は演出家として不思議なのですが、メイクやファッションに気を使う人は多いのに、自分の「こえ」や「からだ」に気を使う人は、本当に少ないのです。
→ 気を使う人が少ないからこそ、本書のレッスンを実践すると際立つことができるかも。
p.21 あなたは、何を「正しい発声」と考えているのか?そう考えることも、「発声」の重要なレッスンです。
→ 自分の発声レッスンのゴールをまず最初に見据えましょう。
p.37 冬、暖房のきいた室内から、突然、寒い外に出た時や、夏、暑い外から冷房がききすぎた室内に入った時など、急激な温度の変化は、ノドに非常に悪いです。そういう時、口から吸ってしまうと、その冷たい空気があなたのノドを直撃します。
→ 呼吸は基本的に鼻から吸って、口から出す。
p.94 この5音レッスンでは、それぞれの音の違いを楽しんでください。そうすればあなたはすでに、5つの音は出せるような楽器になっているのです。その違いを、実感してください。
→ 鼻・口・胸・頭・ノドの5箇所でこえを共鳴させられれば身体が楽器になる。
p.119 発声は、共鳴を楽しみ、声を楽しまないと意味がないのです。義務のようにだらだらとやる��なら、やらない方がいいのです。
→ 毎日やるレッスンは日によってメニューを変化させることで楽しく続けられる。
p.124 子音を溶かすと、どこか、不良っぽくて、クールだと感じているのでしょう。僕には、バカに聞こえます。
→ 子音を溶かさずに明瞭に発音することで知的になる。
p.143 イメージや感情がないまま、早口で言うのは比較的簡単なのです。ですが、セリフには、そんな楽な状態はありません。イメージを持ちながら、早口で言う練習が必要なのです。
→ 「バスガス爆発」のシーンをイメージしながら発音すると早口言葉ではなく意味のある言葉として伝わる。
p.145 詩では、僕は谷川俊太郎さんが好きです。「学校」なんて感動的な詩です。
→ 気になるので読んでみたい。
p.218 適度な基礎体力と身体感覚をあわせて、「体の教養」と呼んでいます。“教養”は、知性だけでなく、体にもあると思っているのです。
→ 知性だけでなく、体にも教養がある人になろう。
p.250 捕まえた中国人捕虜を拷問するために、真っ赤に焼けた鉄火箸を日本軍人が見せることから始まりました。「今から、この焼けた鉄火箸をお前の腕に押し付ける」と言った後、中国人捕虜は、目隠しされます。そして、日本軍人は、真っ赤に焼けた鉄火箸を、普通のお箸に代えて、目隠しをした捕虜の腕に押しつけました。すると、捕虜の腕に、火傷の火脹れができたというのです。
→ 人間の精神と体は密接につながっていることを理解する。
p.263 体をほぐすために、あなたは毎日、または稽古のたびに、ストレッチをしているはずです。ストレッチの大切さは、僕が言わなくても分かっていることと思います。
→ 分かってなかった。毎日本書のレッスンを活用してストレッチします。
p.267 自分の体のどこに関節があり、どの関節を曲げることでストレッチをしているのかを理解する必要があります。これには、少しの勉強と知識が必要になります。骨格標本やストレッチ関係の本を調べる必要があります。
→ 参考文献の「「からだ」と「ことば」のレッスン」や「アレクサンダー・テクニークの学び方―体の地図作り」「身体感覚を取り戻す―腰・ハラ文化の再生」を読めば良いのかな?
p.350 世阿弥が能楽師のために書いた秘伝書「風姿花伝」は、いまでは能楽師以外のパフォーマーにも、ビジネスマンにも、政治家にも、銀座のままにも読まれている。
→ 「風姿花伝」も読んでみたい。
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これはすごい。読むだけじゃなく、実践しなくては。考えてみれば当然のことなんだ。コミュニケーションに必要なのは適切な言葉を選ぶことだけじゃなくて、表現すること。声の大きさ、高さ、速さ、間、音色、これらの幅を広げ、自分のイメージ通りに操れるようになってこそ、自らの表現が可能になる。そして、それを実現するための身体のレッスン。身体を脱力し、リラックスさせること。20代前半くらいにようやく、スポーツの肝は自分の身体をイメージ通りに動かすことだと思ってきたが、日常生活でもそれが必要なのだと、改めて気付かされた。
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知らなかった。そういう意味があったんだ。意味を知らずにやってはいけない。闇雲はダメだ――。
ってそう思いました。実践してみよう。そうしよう。