投稿元:
レビューを見る
源氏物語と言えば、教科書に載っていたものとあさきゆめみしくらいの知識しかない私。
和歌など全然わからないので、少し和歌を紹介しつつ、わかりやすくあらすじを追う事がメインのこの本はとてもよかったです。
にしても…、時代は違えど心は同じなんて言うけれど正直全然わからない。
眉目秀麗で教養もあって家柄も申し分ない高貴なお方で芸事の道にも秀でている。
もう女であっても男であっても一目見れば心惹かれてしまう人。
それがこの物語の大前提。
でも現代の感覚で読んでしまう私には、この男馬鹿なのか?馬鹿じゃないのか?なんて思ってしまう所がしばしば。
何でそこで言いよれるの?とか。
振り向いてくれないからってそこで恨み言とか言われたらドン引きですが…などなど。
物語の雅な世界とか耽美な世界とかそういうものを感じる前に、もう源氏に腹がたってしまって…(笑)
阿刀田さんも言われていますが、物語として、えっそれでいいの!?という部分も所々あるのですが、そういう所も知る事ができて面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
「小説新潮」に連載された18章の単行本化。
タイトルどおり源氏物語の紹介本。
全文訳ではなく、粗筋本の一種だが、原文や和歌の引用が
あり、かなり丁寧にストーリーを追って解説している。
人物像を際立たせいて、わかりにくい源氏物語をかなり
わかりやすくしている。
投稿元:
レビューを見る
500ページ近くあるので、それなりに読了までには時間がかかりました。
が、源氏物語全54帖をこのページ数で本質を損ねずに収めることができるのは、阿刀田高だからこそ、だと思います。
源氏物語は、すべてが解明されているのかと思いきや、まだまだ謎があるんですね。
ストーリーだけでなく、そういう部分も楽しむことができました。
源氏物語の入門書としては、とてもいいと思います。
が、それでも十分、人間関係がややこしい…。
投稿元:
レビューを見る
『源氏物語』…正直、あまり好きではないけれど、何となく「読まなくてはいけない」ような気持ちで読んでしまう本。そもそも主人公の源氏に腹が立つし、薫のにえきらなさにも もやもやとしたものが残り、すっきりとしない。
阿刀田氏の『知っていますか』シリーズは好きなので期待していたのですが、今回は『源氏物語』を要約したようなもので、少し物足りなさを感じました。わかりやすさでいえば、『あさきゆめみし』が一番ではないでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
軽妙な語り口に加え、阿刀田高氏の作家としての視点からのコメントがちりばめられていて、どんどんページが進む一冊。
源氏物語はあまりにも有名でとくに出だしから光源氏の映画極まる辺りまでは多くの人が知っているだろうが、原書自体がどうしても竜頭蛇尾?っぽく、後半になるにつれて物語自体の面白さやストーリー展開の一貫性が失われていく感があるが否めず、とくに「幻」以降を読み進めるのは忍耐力がいる。
この本では阿刀田氏のナビゲーションのおかげで最後まで読み進められる。
投稿元:
レビューを見る
途中で断念。半分くらいで人間関係がわからなくなってしまった。現代語訳版でよいので『源氏物語』を読んでみたいと思っているところ。(『タレーラン5』からの流れ)
投稿元:
レビューを見る
読み応えがありました。さすが『源氏物語』。
『雲隠れ』は後世に付け加えられたものなんですね。紫式部の考えじゃないんだ…。
こちらもずっと阿刀田高節が効いてて面白い本です。分厚すぎるけど、読めます!
来年の大河が楽しみ♪