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太鼓は語る
言葉の永続性
ふたつの単語集
歯車仕掛けに思考力を投じる
地球の神経系統
新しい電線、新しい論理
情報理論
情報的転回
エントロピーと悪魔たち
生命を表わす暗号
ミーム・プールへ
乱雑性とは何か
情報とは物理的である
洪水のあとに
日々の新しき報せ
エピローグ(意味の復帰)
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壮大な試みではあろうが破綻している
広大な領域を統合しようとしているが、サイモン・シンやマクルーハンなどの論考に付け焼き刃で追いつけるはずもなく
この分厚さで予想されるほどの値段あたりの情報量は、それほど多くはありません
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現代では皆が口にする情報。だが、それを認識するのには長い苦闘の歴史があったことが語られる。現代と過去の人々の断絶は思ったより深い。
そして情報を使いこなしているように見える現代人ですら、情報の量すら定義できていない。複雑性と単調の間にある”意味”を持った構造とは一体なんなのだろう?
より深く情報を理解できるようになったとき、人類はどこに向かうのだろう?見届けることができるだろうか。
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文字の発明で論理的な思考を手に入れた人類が、電信、電話を経てコンピュータ、そしてインターネットで各個人が相互に繋がる世界へ、と「情報」の観点で人類史を再定義しなおした一冊。
まずは、真に偉大な発明はトランジスタよりもシャノンの情報理論、特に全ての情報をビットであらわすという概念なしにはここまでの世の中にはならなかっただろう、という考察から。ノイマン、チューリングといったおなじみの人たちとの関係や、当時の時代背景とあわせて理論が生まれるまでのお話だけでも読む価値あり(-_-)
次に、情報理論が他の分野に与えた影響について。生物化学はもとより、心理学にも大きな影響を与えて、認知心理学という分野が成立したってのは知らんかった。おおざっぱにいうと、外部の刺激→心のはたらき→外部に見える反応、うん、まんま入出力やね。
で、最後は量子コンピュータの話、そしてインターネットで各個人が繋がる世界を一つの生命体とみなすSFチックな考え方で〆、てわけでえらく壮大な一冊でした。いやー、これはホント読んで良かった。著者に感謝。
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2013 1/1読了。Amazonで購入。
シャノンの情報理論確立を中心軸に、そこに至るまでの発明(符号化、アルファベット、単語、バベッジの階差機関・分析機関、電信、電話など)と、情報理論確立後の諸分野への波及(サイバネティクス、認知科学、エントロピー、遺伝子、ミーム、量子情報学・・・)を描く、情報の通史。
図書・図書館史の授業参考用に、とも思ったけど今年は間に合わず。来年は反映しよう。その点でも面白いし、情報理論確立後は各分野におけるパラダイム的な検討もできるかも。
以下、気になった点メモ:
◯プロローグ
・ベル研究所でシャノンが情報理論を発表して以来の計れるものとしての情報(ビット)の話
◯1章:短音と長音
・アフリカのトーキング・ドラム(太鼓の音でメッセージを遠くまで伝える)の話
・モールス信号の話・・・モールス信号には長音・短音のほかに「間」もいるので二進法言語ではない
・原理的に似ているが・・・モールス信号がアルファベット(文字)を表現しているのに対し、トーキング・ドラムを使う人々の言語に文字はない(音声を直にドラム化)
・声調言語・・・中国語が代表。音の高低で単語の意味も変わる
・トーキング・ドラムはその声調だけで成り立つ言語・・・同音の単語が多数生じるので、わざとメッセージは迂遠にしてある(「月」ではなく「地上を見下ろす月」など)
・「冗長さによって曖昧さを克服している」
⇒・余剰ビットで曖昧性回避・誤り訂正をする発想と同様/類似のもの・・・航空無線でb、vを発音する際に「bravo」「victor」とか云ったりすること
・「利用できる記号の種類が少ないほど、一定量の情報を相手に伝えるのに、より多くの記号を送信しなくてはならない」
◯2章:アルファベット・・・このあたり、ギリシアで哲学が羽ばたいた一つの理由として、来年の図書・図書館史の授業でも使えそうだな
・書き言葉と人類・・・いったん書くことを覚えてしまえばそれ以前については想像できない
・例によってのプラトンの書くこと批判
・「口頭言語はどれも、語彙の総数が数千であるのに対し、記述言語は、世界で最も広く書かれてきた英語単独でも、文書に記録された語彙が優に百万語を超え、年に数千の新語が加わる」(p.43)
・アルファベットの話・・・ここらは図書館史の授業2回の中身でもある
・「論理は書き言葉に由来」・・・恒常的に残ることで論理的であることに意味がある(後でチェックできないなら論理的な結論は意味を持たない)/ホメロスに三段論法は出てこない
「「ギリシャ文化が形式論理を発明したのは、アルファベットで書くというテクノロジーを取り込んだあとであることがわかっている」と、ウォルター・オング(これは、インドや中国にも当てはまる)」(p.52)
・ロシアで行われた読み書きのできない人への調査・・・読み書き能力の有無で知識ではなく思考方法に著しい差が生じる
・文字の文化の中の住人であれば、たとえ本人に読み書き能力がなくても文字化の影響は受けている
・無文字(声の文化)ではそれがな��・・・カテゴリー化や三段論法を受け入れられない
・自身の体験や事物から切り離された「情報」を読む能力
・古代バビロニアの粘土板から・・・当時既に数学が盛んに行われていた記録が発見されている
◯3章:単語・・・ここも図書館史で使えそうだなあ・・・印刷の影響の回
・16世紀英国・・・単語の綴りは一定ではなかった(時によって同じ語を様々に適当に書く)。基本、口に出すものなので使用後は消え去るし他と比較も評価もされない⇔印刷の登場により「正しい綴り」が意識されるようになる
・アルファベット順配列・・・アレクサンドリアのパピルス文書中に記録あり
・アルファベット順で配列されるのは「ほかに順番付けの手立てのない大量の収集データがある場合だけ」
・アルファベット順の目録は1613年、オクスフォード大学ボドリアン図書館の目録が最古(その20年前、オランダ・ライデン大学図書館の大学図書館初の目録は主題順)
・綴りの固定化/意図しようとしまいとそれを促進する「辞書」
・語彙の増加をインターネットがさらに促している?:「インターネットも、単純に情報を異なる形で移送することによって、言語を変容させている。サイバースペースが、従来のすべての情報テクノロジーと異なるのは、最大から宰相まで音規模の混在ぶりだ。数千万人に向けての広報と、特定集団に向けての狭報、一対一のインスタント・メッセージが、有利不利なく共存している」「この状況は、機械式の計算装置の発明がもたらした、まったく予想外の結果だと言っていい。当初、その装置は、数にまつわる発明だと思われていた」(p.103)
◯4章:数/チャールズ・バベッジ
・バベッジの階差機関の話⇒解析機関のはなしへ
・当時流行のゲームソリテールを計算で解けるか・・・ってこれ、以前うちにあった玩具じゃないか!
・解析機関は数のみならず情報を扱いうる機関
・理解者・エイダ(バイロン卿の娘)による、再帰的アルゴリズム・・・「変数」の発想
・本人すら気付かなかったバベッジの主題・・・情報、メッセージの送信、符号化、処理
・バベッジ後、汎用的計算機が実際に実現するには一世紀近くを要する
・ここ面白いけど、社会への影響の話につながったりはしないあたり、本当に異質なはやさだなバベッジの機関・・・
◯5章:電気(電信・電話)
・電気を通じてどう信号を伝えるのか?
・前例・・・腕木通信・・・ただし正確に伝えられるのは夏期で2/3、冬期は1/3になることも
・電信による情報伝達を早期に受け入れ、普及に力を貸したのは新聞
・「ほんの二年前は、情報が目的地に届くのに数日を要したというのに、今ではものの数秒で-どこにでも-到着する」・・・ケタ違いの飛躍
・影響1:天候に対する意識の変化・・・土地ごとの特異現象ではなく広範囲に連続している出来事であるとわかり、捉えられるように⇒政府における気象局等の誕生
・人間同士の交流の妨げ、歪みを生じさせるような「時間」の削減/空間の縮小
・ここで地域ごとの時間の差異が問題に・・・標準時の誕生と普及
・日常に関するこまごまとしたことが保存される・��・電信記録の保存
・メッセージ/「送る」等の語が物理的媒体と切り離される・・・特にメッセージ概念はものと結びついているものではない、と切り離して考える必要が生じる
・街に電信線が張り巡らされる
・「符号化」・・・例:モールス信号/記号の代用品としての記号、単語の代用品としての単語。ある表彰レベルから別レベルへの動き=「符号化」
・コスト削減のための文体の変化
・電信暗号/電信符号(単語に数字を割り当てて簡素化)・・・コストは削減できても電信符号は些細な誤りに致命的に弱い
・符号ミスで2万ドル失った裁判の話は授業等で紹介するのには印象的でよいかも
・ブールとド・モルガンの記号論理学
・ブール・・・「数のない数学」「0と1=無と万物のみ許容」
◯6章
・シャノンとヴァンネヴァー・ブッシュ
・ブッシュの微分解析機の話
・ブッシュの助手時代にシャノンが論理回路/二進法演算につながる修士論文を執筆
・省庁記号をとりあえ使える機械装置の発明・・・論理学に新たな命を吹き込む/論理学と数学の一体化
・記号論理学により数学を完全無欠のものにするラッセルとホワイトヘッドの野望
・思考の完璧な符号化によるその実現が、古くはライプニッツが(空想として)手を付けている
・パラドックスの話・・・まさかラッセルのパラドックスにここで遭遇するとは
・ゲーデルの不完全性定理の話
・ベル研究所の話
・登場初期の電話に対する電信関係者の冷淡な目
・電話
・電気工学・・・世界を記号で表現することの実現へ
◯7章
・チューリング
・チューリング・マシン
・エニグマ暗号の解読・・・マンハッタン計画以上に戦局に影響?(そりゃそうだ、原爆はヨーロッパに落ちてない)
・シャノンの暗号研究と「情報理論」
◯8章
・情報理論の波及?
・サイバネティクス
・チューリング・テスト
・心理学・・・ここが停滞を突破できたのは情報理論に負うところ大?
・認知科学の誕生・・・コンピューター、心理学、哲学の合体。「情報的転回」
◯9章
・p.332「"エントロピー"の意味を、誰も知らなかったと言っては大げさだろう。とはいえ、エントロピーはそういう難解語のひとつだった。ベル研究所のうわさでは、シャノンはこの単語をジョン・フォン・ノイマンから伝授されたことになっていた。誰にも理解できない用語だからどんな論争にも勝てる、とノイマンが助言したというのだ。事実ではないが、ありそうな話だ」
・エントロピー
・物理学⇒情報理論へ
・シュレーディンガー・・・遺伝学と生化学を組み合わせる、のちの分子生物学へ
・その嚆矢となった講演も生物と安定性への疑問からはじめられている
◯10章
・遺伝子の話
・ワトソン・クリックのクリックの方はシュレーディンガーから刺激を受けて生物学に身を投じている
・p.373より あまり本質的ではないけど面白いフレーズなので:「アメリカの哲学者ダニエル・デネットが「学者とは、図書館が別の図書館を作る方策にすぎない」��言った。デネットも、まるきりの冗談のつもりではなかった」
◯11章
・ミームの話
・人間は好むと好まざるとに関わらずめったに自分の脳を"管理"していない
⇒・お? 期せずしてなんか最近追っかけているネタに近いような・・・?
◯12章
・乱雑性の話・・・数学よりの話で面白いが授業等では使いにくいな
◯13章
・量子力学/量子情報論
◯14章
・図書館、ウィキペディア
・「名前」の問題・・・namespace、ドメイン名、商標
・宇宙全体の情報量の話・・・クラウドや各種の容量(図書館や事典等)も
◯15章
・比較的冒頭・・・印刷機の話から
・繰り返される「多すぎてとても読めない」論/その影響論
・情報過多対策のための戦略は突きつめれば濾過(フィルタリング)か検索
・それは昔からずっとそう。図書館のカード目録も索引集も地名辞典もそう
・「書籍の供給過剰という認識が、さらなる多数の書籍の生産をあおった」(p.511、アン・ブレアからの引用)
◯エピローグ
・相互接続
・p.527 「今やわたしたちはみなバベルの図書館の利用者であり、司書でもある。有頂天から落胆へ、また有頂天へと変転する。ボルヘスはこう語る。「その図書館がすべての書物を所蔵していることが公表されたときの第一印象は、はなはだしい幸福感に類するものだった。誰もが手つかずの秘宝の持ち主になった気がした。個人的または世界的問題のうち、その解決法が六角形の回廊のどこかに存在しないようなものはなかった。宇宙は根拠を与えられた」。その後、悲嘆が訪れる。見つけられない貴重な書物などなんになろう?」
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陰翳礼讃を読んだ後なのかもしれないが、情報通信、電気通信の世界の本質を考えさせられた。また、筆者の新旧に渡る広い知識と視座の面白さが光るいい本だと思う。
シャノン、チューリング、フォン•ノイマンは、情報通信の分野では神様みたいなものだ。彼らがいたからその世界が開かれたとも言っていい。しかし、その論理は教わったし、今や情報化社会であり、あまりにも短すぎて見えなくなっていたものに、目を見開かせてくれた。当たり前、当然で片付けてしまい、本質を見失ってしまっていた。
また、この本には様々な事柄が引用されているがそのイメージのシンプルさ、エレガントさは読んでいてとても気持ちが良い。ダンジョン&ドラゴンズ、ポケモンなどを引用することで分かりやすい。
この本で感銘を受けたのは、高層ビルは情報通信技術があるから成り立つビジネスだということ。何を言っているかと言うと、仮に情報通信技術が無い場合はそれを全て人力による移動に頼ることになるがその場合、エレベーターなどの数が尋常ではなくなり、たちまち採算がとれない。つまり、情報通信は、高層ビル、果ては街や世界の在り方をも変えるチカラがあるということだ。
そういう意味ではあまりにも当たり前になっているとそのチカラを変に過小評価したり、過大評価してしまう。たまには、それをリセットすることは大事だ。この本はその点ではうってつけであると思う。
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巻頭のエピグラフは「通信の数学的理論」からの引用である。クロード・シャノンはこの論文で情報理論という概念を創出した。同年、ベル研究所によってトランジスタが発明される。「トランジスタは、電子工学における革命の火付け役となって、テクノロジーの小型化、偏在化を進め、ほどなく主要開発者3名にノーベル物理学賞をもたらした」。ジョージ・オーウェルが『一九八四年』を書いていた年でもあった(刊行は翌年)。
http://sessendo.blogspot.jp/2014/05/blog-post_12.html
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太鼓の音で遠方と会話しようとするトーキング・ドラムの話からシャノンの情報理論、DNA、インターネットまで「情報」にまつわる博覧的な内容。
英語の場合、例えばQの次にはUが来るので、”QU"は”Q"に比べて冗長なだけ。こういうふうに、英語の場合であれば50%の冗長性が組み込まれており、シャノンによると圧縮できるということは情報の量が少ないということになる。これに対して今でも人の頭のなかで「理解」がされた時に情報が生まれるという心情的には同意したくなるような意見もあるが、それを乗り越えないと情報理論がなかなか腑に落ちない。
・音声や歌、話しことばなど、人類によって生み出され、消費される情報はかつては消え失せるものであったが、今やすべてのものが記録され、保存されるようになってきた。コンピュータ時代の現代では特に顕著になってきており、これをもって情報による疲弊、痴呆化ということも言われているが、写真機が初めて出てきた時も同じようなことが言われていたらしい。
・大半の論理演算にはエントロピー・コストがかからない。0が1になったり、1が0になる時、その情報は維持されるし、過程は可逆的でエントロピーが変えられることはない。情報が消去されるという不可逆的な過程の場合のみ熱が放射される。
・情報、乱雑性、複雑性は基本的に同等のもので、この3つの強力な抽象概念は、人目を忍ぶ仲のごとく秘かに結びついている
・通信というものの本源的な課題は、ある地点で選択されたメッセージを、別の地点で精確に、あるいは近似的に再現することである(クロード・シャノン)
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【由来】
・はてなのブックマークメールでたまたま目についた。出たばかりだが、図書館にもあった。でも、読む本、たくさんあるのでまだ予約しない。
【期待したもの】
・
※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
・
【ノート】
・
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本書は『The Information』史である。冒頭で述べられるようにクロードシャノンの「Bit(将来的にはQubitか)」の発明は、まさに人類に情報革命をもたらした。ニュートンが自然法則を言語化する偉業を成し遂げた結果、自然科学が飛躍的に発展・普及したように。
本書のカバーする範囲は広く、太鼓や電信・電話など送達技術に留まらず、情報理論を成すエントロピーや派生したDNAや量子力学など多岐に渡る。他方でミームや乱雑性、情報過多といった情報に付随した概念も漏れなく取り上げている。
内容的には相当難解で500ページ超の大作だが、知的興奮満載の本である。
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【新しい媒体は必ず,人間の思考の質を変容させる。長い目で見れば,歴史とは,情報がみずからの本質に目覚めていく物語だと言える】(文中より引用)
身近な概念でありながら,その核心に迫るにつれて意味がぼやけてしまう「情報」という概念。その意味するところを丹念に追いながら,情報と人間の関係を通史として描いた叙事詩的作品です。著者は,ピューリッツァー賞の最終選考作品を数々送り出しているジェイムズ・グリック。訳者は,ジャレド・ダイアモンドの作品などの翻訳を手がけた楡井浩一。原題は,『The Information: A History, A Theory, A Flood』。
500ページを超える大著かつ専門用語も頻出しますので読むのにかなりの労力を必要とする作品ではありますが,類書があまりないこともあり読後の達成感はなかなかのものでした。「情報の歩みを通して知る人間の思考の歩み」という観点でも大変勉強になった一冊でした。
こういう作品を翻訳で読めるというありがたさ☆5つ
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《目次》
・ プロローグ
◇第1章 太鼓は語る(符号が符号ではない場合)
◇第2章 言葉の永続性(頭の中に辞書はない)
◇第3章 ふたつの単語帳(書くことの不確実、文字の不整合)
◇第4章 歯車仕掛けに思考力を投じる(見よ、恍惚たる算術家を)
◇第5章 地球の神経系統(貧弱なる針金数本に何が期待できようか?)
◇第6章 新しい電線、新しい論理(「これほど未知数であるものは、ほかにない」)
◇第7章 情報理論(「わたしが追及しているのは、ただの平凡な脳だ」)
◇第8章 情報的転回(心を築く基礎材料)
◇第9章 エントロピーと悪魔たち(「ものごとをふるいわけることはできません」)
◇第10章 生命を表わす暗号(有機体は卵の中に記されている)
◇第11章 ミーム・プールへ(あなたはわたしの脳に寄生する)
◇第12章 乱雑性[ランダムネス]とは何か(罪にまみれて)
◇第13章 情報は物理的である(それ[イット]はビットより生ず)
◇第14章 洪水のあとに(バベルの壮大な写真帳)
◇第15章 日々の新しき幸せ(などなど)
・ エピローグ(意味の復帰)