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人間の土地 改版(新潮文庫)

人間の土地 改版 みんなのレビュー

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みんなのレビュー200件

みんなの評価4.2

評価内訳

200 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「かっこいい」というのは、こういうこと

2005/01/02 05:08

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まさぴゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

フランスの紙幣に描かれていたアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは、第二次世界大戦で地中海に偵察に飛び立ち、地中海の藻屑と消えたという伝説をもつフランスの国民的英雄です。同時に航空郵便のパイロットとしての体験を書いた「南方郵便機」「夜間飛行」はあまりに有名です。「星の王子さま」の印象があまりに強すぎて、彼の他の作品を読んだことがない人も多いと思います。また初めて読んだ時に、堀口大学さんの訳が読みにくくて間口狭くしているやもしれず、それは残念なことです。読むに足る素晴らしい作品です。評価が難しいですが堀口訳も慣れると、意味を取るのに読み返さなければならず、逆に「さらっ」と理解するのを拒む代わりに、深く文章を味わうという良さも、僕には逆にありました。ただし最初はたしかにとっつきにくすぎましたが。

僕が読むきっかけとなったのは、宮崎駿監督のアニメ「紅の豚」です。宮崎監督は親が飛行機メーカーを営んでいた経緯もあり子供の頃から飛行機が死ぬほど好きだそうで、その趣味が高じてこの作品が作られました。どこかでインタヴューを読んで、彼がサン=テグジュペリの「人間の土地」を手放しの賞賛をしていたので、読んだのです。その後、その高潔で内省的な素晴らしさに魅せられ何度も読み返し、あまりにパイロットという職業に憧れた為、趣味ではありますが米国でプロペラ機のライセンスまで取得することにまでなりました。

文章で読んでも素晴らしいですが、もし一度でもソロで飛行機を操縦した経験があれば、自分が異星人になった気がしてしまうような高度数千フィートから見える人間の営みの小ささ、夜間に見える光の切ないまでの温かさ、空中で頼るものが何一つない絶対的な孤独感と、同時に全てが自分の意思だけで動ける強烈な自尊心…、これが「人間の土地」に書いてあった感覚なんだな、と十全に納得できると思います。彼が愛したサハラ砂漠の上空から見る世界の美しさが、なぜ「別の惑星のように」見えて、星の王子さまのような視点を生み出すにいたったかが、よくわかります。空を独りで飛んでいる、全世界に自分だけ一人になったような不思議な感覚が訪れるからです。

ゼロ戦のエースパイロットであった坂井三郎さんの著作を読むと分かりますが、昔のパイロットという職業の属性は、非常に内省的で高潔で、自己規律と鍛錬に向いているようです。いまのレーダーと機械に支配された計器飛行ではなく、あくまで有視界飛行をベースにした機械と人間とのコミュニケーションがスムーズであった古きよき時代では、自然とそうなったようですね。有視界飛行のプロペラ機は、事実上機械というよりは、風の力によって飛んでいるほうがイメージと実感に近いですからね。そもそもプロペラ機の構造自体が、揚力による浮力で飛ぶものですし。基本は変わらないにしても、ジェットエンジンの爆発的なエネルギーで飛ぶものとは次元が違うものだと思います。

僕にとって座右の書で、「かっこいい」ってこういうことなんだな、と思わせるすばらしい男たちのお話です。こんな素晴らしい作品に、学生の時点で出会えたのは、僕の人生の幸せの一つです。

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紙の本

堀口の大学訳で読みたい

2002/07/19 00:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:流水 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「ほしのおうじさま」を読むたびに、これはこどもの読む本ではないなあと思っていた。しかも、私は、サン・テグジュペリを「ほしのおうじさま」でしか知らなかった。
これは、黎明期の郵便飛行士として勤務したサン・テグジュペリの様々な体験に基づくエッセイみたいな感じです。そのせいかリアルで説得力がある。しかしそれを知らなくても、普通に小説としても読めると思います。
ひとつひとつの文章が格調高く、たとえばどの文も引用に耐えうると言う感じすらします。この本は、速読が出来ない、と言うかんじでじっくりじっくり読みたい。そして生きる意味についてすこし考えたい。
表紙は、宮崎駿で、やさしいタッチで飛行機の絵が書かれています。愛着倍増。
そして、訳は、いろいろ読みましたが、堀口大学の訳が日本人にはむいていると言うか、すうっとはいってくる感じがします。

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紙の本

『星の王子さま』の起源

2010/01/11 16:21

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風紋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『人間の土地』の主人公は郵便飛行機を駆って夜も昼も飛んだはずだが、かつて読んだ記憶をさぐっても昼間の光についての印象がない。夜の、しかも夜更けの闇のなかで一人静かに考えるサンテグ、といったイメージしかない。不時着した砂漠で夜をすごすサンテグの姿が記憶に鮮やかなせいだろうか。
 あるいは、アルゼンチンにおける最初の夜間飛行の記憶を語るプロローグの印象が強いせいか。

 プロローグいわく、「あのともしびの一つ一つは、見わたすかぎり一面の闇の大海原の中にも、なお人間の心という奇蹟が存在することを示していた。あの一軒では、読書したり、思索したり、打明け話をしたり、この一軒では、空間の計測を試みたり、アンドロメダの星雲に関する計算に没頭したしているのかもしれなかった。(中略)/努めなければならないのは、自分を完成することだ。試みなければならないのは、山野のあいだに、ぽつりぽつりと光っているあのともしびたちと、心を通じあうことだ」

 高度6,000メートルの大空から地上の灯火を見下ろせば、国境というものがいかにケチくさいものであるかを感じても不思議ではない。
 国境をとっぱらえば、見えてくるのは地球である。地球に生きる人間という存在である。
 広大な夜闇は、人の世の汚濁をきれいに隠し、複雑多様な人間を遠く地上にかぼそくともる灯火のように単純化する。ここから『星の王子さま』までほんのひと跨ぎだ。
 古来、夜空の星と心を通じあわせた詩人がいた。詩人は、星座から神話を生みだした。
 サンテグは逆に、夜空から見下ろす地上の灯火から神話を創造した。『星の王子さま』という神話を。
 『人間の土地』は、おとなのための『星の王子さま』である。

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紙の本

「星の王子さま」の作者の思想

2001/08/27 20:56

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トシ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本は「星の王子さま」の著者として有名なサンテグジュペリが、飛行士(当時はそれは冒険家を意味した)としての体験を題材に綴ったエッセイ集である。本書には、命懸けの飛行、遭難した僚友の救助、砂漠への不時着、など非日常的な体験が語られている。しかしこの本の面白さは、そのような個々の体験の興味深さではなく、個々のエピソード中に語られるテグジュペリの独特の感性や思想にある。本書はテグジュペリの思想を知るには格好の一冊ではないかと思う。

 印象に残っているエピソードがある。テグジュペリが砂漠に不時着し死にかけたとき、死への恐怖はなく、むしろ自分たちを待っている人たちのことを思うときだけがつらかったという。彼らのために生き延びなければならない。「自分たちは難破者ではない。僕らこそが救援者だ」。

 テグジュペリは、自分の役割を知らず、ただ日々を過ごしている人々を痛烈に批判している。責任について、役割を果たすことについて熱く語る。しかし、テグジュペリの場合、それが特別に優れた仕事をさしているのではなく、例えば一介の農夫の仕事にもそれを見出す。本書では、様々の非日常的な特殊な体験が語られるが、特殊な英雄的なものを語ろうとしているのではなく、いつもごく普通の人間について語る。飛行機からアルゼンチンの街を眺めながら、そこに住む名もなき人々の生活に思いを馳せる。不時着した砂漠で実家の家政婦を思い出す。

 テグジュペリの人生は恵まれないものであったらしい。郵便飛行士になったが会社から地上勤務にまわされる、戦闘機に乗り祖国のために闘おうとするが無意味な任務に命を賭けさせられる。報われない境遇のなかで、ニヒリズムに陥ることなく自分を保つため、テグジュペリは次第に強固な思想を作り上げていったのではないだろうか。彼はもともと英雄タイプではなかった。「星の王子さま」に描かれた王子さまとバラや狐との心の触れ合いの世界。そういったものを厳しい現実に抗して守り抜こうとしたテグジュペリの苦闘が彼の作品を生み出していった、私にはそんな風に思える。

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紙の本

知ってもらいたい

2002/07/21 19:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:郁江 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 サン=テグジュペリ…「星の王子さま」であまりにも有名な作家さんです。この話は主人公ギヨメの冬のアンデス山脈から奇跡の生還を描く。作者自身 パイロットをしていて リビア砂漠で不時着した経験をもっているので、危険や苦悩 不安 死を乗り越えた経験がリアルに描かれている。

 <僕は断言する 僕がしたことは、どんな動物もなしえなかったはずだ>

 僕がしたことが何なのか是非 貴方に知ってもらいたい

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紙の本

残酷で狂暴な飛行機の歴史における、気高く輝かしい瞬間

2001/11/09 19:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:渡辺拓 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本を読み終わったのは9月の初旬、それから少しして、あの衝撃的な事件が起こりました。飛行機の歴史は、この著者を含めて累々と屍の上に築かれて来たことが、この本の後書きに語られています。9/11さらに命が積み重ねられました。

 この作品は気高く美しい。冒険小説のようにも、人間ドラマのようにも読むことが出来る。この気高さは、ただ一点に、作者のヒューマニティーによるものです。それは飛行機の進化の歴史の中のほんの刹那の美しい瞬間であったようです。

 引用付の長い文章を書きました。お時間がありましたらこちらもご覧になってください。

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2004/11/06 20:00

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2004/12/21 23:56

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2005/03/16 17:57

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2005/10/08 01:32

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2005/11/05 20:33

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2009/03/12 22:30

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2005/12/19 00:09

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