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社会関係資本=様々な社会的ネットワークとそれらに関わる相互依存の規範
旧社会主義国の民主化には不足。しかし、民主主義の先進国にもこれが変質している。
困ったときに頼りにでき、それ自体も楽しむことができ、利益のために役立てることもできる関係。
社会関係資本には、民主主義に資するものもあるが、破壊的なものもある。マイナスの外部効果をもたらす可能性があるもの。
大規模な人口移動によって、社会関係資本が変化している。
脱工業化民主主義国についての社会関係資本の変化による民主主義の変貌を研究したもの(アメリカ、日本、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、スウェーデン、オーストラリア)
イギリス=拡大する不平等=豊かな生活と豊かな人間関係のグループと、社交的生活や政治参加が非常に限定的なグループとの格差が拡大している。
スウェーデンの勉強サークルの存在。より広い市民的関与の基盤となっている。大きな政府は、社会関係資本の敵である、という議論への反証。テレビを見て過ごす時間が少ない。
オーストラリア=米国と似ている。テレビを見て過ごす時間が増え、協会や組合参加、ボランティアが減少。
日本=社会参加は、教育レベルの低い層でより高い。
投票率の低下。正当における公衆の関与の減少=無党派層の増大。組合加入率の低下。ただし、北欧だけは例外。教会礼拝の減少。
これらは、教育レベルの低いより貧しい部分の権力拡張のために必要だが、それが減少している。
社会関係資本の世代間の差異。