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27年前に土砂崩れにより死者を1名出した廃ラブホテルを探索に来た廃墟サークルの大学生5人が謎のタイムループに巻き込まれるホラー。ループものって怖い。しかもループを繰り返すたび時計が2分ずつ進み、土砂崩れが起こるタイムリミットが近づいてくるという恐怖。死に直面してむき出しになっていく5人の本性が恐ろしかった。後味は凄く悪いのですが、嫌いじゃない。
ただ、27年前に亡くなった誰か分からない「たったひとり」の身代わりを5人の中から捧げることによってタイムループから抜け出せる、という何の根拠もないことを全員が確信して行動してるのに違和感がありました。極限状態でパニックになっている割には妙に冷静だなと。
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土砂崩れで半壊したラブホテルで、 廃墟探索サークルの5人を襲うタイムループ。あの時、たったひとりで死んだのは誰だったのか!?
結末が気になってワクワクと読み進めたけど、何が起きたの?どうしてそうなったの??と腑に落ちないまま終わった。
乾ルカさんは、読み始めにこの設定好きって強く思う作品ほど期待外れな方向にいっちゃうことが多い気がする。今回の「たったひとり」とか「蜜姫村」「プロメテウスの涙」がそう。
けど、「ばくりや」「メグル」「夏光」みたいに、当たるとめっちゃ好みなのあるから読むのやめられない。
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パラドックスなどタイムループそのものについて主題にするのではなく、繰り返されることによって次々に掘り下げられていく登場人物の個性を主題にしたところが非常に良く、多角的な視点で個々の内面を立体的に描き分けているところに感心しました。 以前、乾くるみの「リピート」の感想に乾ルカのことを書き添えたことがありましたが、本書を読み、偶然とはいえ、少々感じるものがありました。
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久々に後味が悪い本を読んだ。
えずくような。結構予想を裏切られたなぁ。
キャラがテンプレ通りで凡庸だったけど、秋穂だけはぞっとした。よい意味で。
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よく組み立てられた良質の物語なのだが、登場人物の描きこみが浅いので感情移入しにくい。意外性もあるにはあるのだが、あくまで予定調和の中での意外性という印象。
タイトルの『たったひとり』は、登場人物ならぬ読者それぞれにもあてはまる言葉なのだと読後強く感じた。
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5人の登場人物のほぼ全員がステレオタイプ的な作り物めいた「嫌なヤツ」で、読んでいてもイライラさせられます。話の落とし方も釈然とせず、読後感は最悪でした。
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タイムループする話。登場人物の描写がありふれた人物ばかりで魅力がなく浅い感じがするせいかストーリーに深みがなかった。ラストに向かうにつれ、多少強引に話を持っていったような気がしてならない。
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うーーーーん、
乾さんどうしちゃったのー!って印象です。
非日常的な題材は乾さんのテリトリーだと思うけど、
この消化しきれてない感はどうしたことだろう。
どの登場人物も魅力がないし、
乾さんの、行間からにじみでる切なさが無くて、
戸惑ってしまう。
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27年前の土砂崩れの夜にタイムスリップしてしまった大学生男女が、そのループから抜け出すためには27年前と同じ状況で、たった一人犠牲者を出さなければならないと悟り、現場となったホテルの一室に、一人一回ずつ取り残され、生け贄が自分かどうか、試さなくてはいけない。
そんな極限の状況での、登場人物の心理描写がなかなか面白かった。
ストーリーも、犠牲者にまつわる謎などミステリー要素もあり、先が気になりテンポよく読めました。
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怖いもの見たさ?
まったく見たくない派なので理解不能。
あんまり話に入れず…。
みんな自分勝手だった。
乾ルカさんって女性なんだ。男性っぽい話だと思った。
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大学の廃墟探索サークルに
所属する男女5人
27年前に土砂崩れで
半壊したラブホテルへ
行くことに
シャトーブランシュの建物に
足を踏み入れた瞬間に
5人は、27年間に土砂崩れが
おこる30分前に
タイムスリップしてしまう
そして、そこから
逃げることが出来ない
タイムループにはまってしまう
元の場所に戻るには
27年前の記録と同じように
だれかが犠牲にならなければ
抜け出せないのか・・・
たったひとりの犠牲者を
確認するために
ひとりずつ順番に部屋に残る
その極限の状況
心情を描いた物語
極限の状況で
人格は崩壊して
エゴのかたまりにになり
悪くて嫌な面が
顕在化されていく様子
極限の状況だものね
と思うが
何となく救いが無くて
後味の悪い結末。。。
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初読みの乾ルカさん。何故読みたかったのか忘れてしまうそんな作品。
帝都大学廃墟探索サークル・時旅のメンバー5人が土砂崩れ事故で一人亡くなってる 現場のホテルに踏み込む、そして度重なるループの渦の中に。
人間、極限状態になれば本性が 剥き出しになる心理描写にヒヤヒヤさせながらも何とかハッピー エンドと期待しつつ、読む手が止まらない!
しかし、思い通りの結末でなくどっと疲れた。
何とも不思議な作品。他の作品に 期待しよう。
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廃墟探索に出かけた大学生5人が、その廃墟のホテルでタイムリープに巻き込まれてしまう。その異常な事態のなかで次第に明らかになっていくそれぞれのエゴと本性…、
を描いた、導入はSF、終わるころにはホラー、な読後感がとてもよろしくないお話でした。
終盤は秋穂怖いよ秋穂、って感じでいきなりサイコになるし、最後はほんとにだれもかれもが救われない真っ黒なバッドエンド。廃墟にたたずむ5人の哀れな姿をイメージすると、まったく感情移入できなくても、なんだか秋風が心の中に吹き込んできます
カシスオレンジあたりのエピソードは個人的には心に刺さりました。どちらかというと秋穂(中盤までのまともな)寄りの人間だからかもしれませんが。自分の役割、というのはいつのまにか人間、わかっているものですよね…。
それにしてもリーダーを鼻にかけすぎなリーダー、不遜きわまりない秀才おぼっちゃま、美人であることを知り尽くしているアナウンサー希望の才女、そして地味な草食系男子と彼が好かれてしまう存在感ゼロで終盤独壇場をかます秋穂。キツいキャラクタばかりをそろえたものです。というか、こんなサークル、ぜったいそのうち瓦解していると思います。
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【5人の男女の間に渦巻く愛憎。新感覚ホラーの傑作】土砂崩れで半壊したラブホテルで、廃墟探索サークルの5人を襲うタイムループ。あの時、たったひとりで死んだのは誰だったのか!?
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うっわーここまで後味悪く終わるとは!もうちょっとなかったんか…と思わず思ってしまうくらい、嫌な終わり方。でも展開自体は最後までドキドキできるし人間の嫌な部分がバッチリ出てて興味深かった。