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サマランチの人間性やIOCが以外にも組織的な一致団結精神を持ってることが以外。だからこそオリンピック招致がやりにくくかなり面倒くさいとの証明にもなる。
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もっと裏話が書いてあるのかと思ったが、期待はずれだった。
例えば長野オリンピックに膨大な経費がかかった理由については少し触れているだけだし、後に経費の資料が焼かれてしまったことにの理由については何も書いていない。
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猪谷千春さんは、IOCの委員を30年務めてきた人である。
その経験から、内側から見たオリンピックの功罪や、IOC委員の活動について、説明している。
報道されないIOCの活動や、84年LAのオリンピックから12年のロンドンオリンピックまでに変革の歴史が掛かれていて、特にオリンピック開催都市決定の裏話やドラマなど知らない事が書かれていて楽しく読むことが出来た。
驚いたのは、彼の活動を経済的に支えていたのはJOCではなかったと言う事。
これでは、意欲や能力があっても、裕福な人でないと活躍できない。
以前ソルトレークシティの事件の頃にニュースステーションに出演した時に偶然見たことがあったが、高潔な人柄なんだろうと思っていたが、経済的な背景は非常に重要だと思う。
反面、国際的なコミュニケーションスキルの素養や、英語等の語学力が低い為に、国際競技団体の会議などに出席してもコミュニケーションが十分に出来ず、発言せずに出席するだけであったり、話を聞いている時に目を閉じて、腕組みしながら聞いていると言う日本では話に集中していると言うポーズも、国際的には「寝ている」と判断されて評価を下げてしまうなど、日本人が国際的な競技団体で重要な地位につない原因を具体的に書いている。
著者自身が、アメリカの大学で学び、AIGで仕事をする事で得た国際基準がIOCの仕事で役立ったのだろう。
スポーツに限った事ではなく、少なくともこれから社会に出る人は、英語を筆頭に、複数の言語が出来る事、国際的なコミュニケーションスキルを身につける事が必須だと伝えたいのだろう。
直接的には書かれていないが、ヒシヒシと伝わってきた気がした。
また、他国と比較してNOC(JOC)と国の関係が希薄な事、また国の対応も柔軟性に欠けていたり、他国を巻き込む様な戦略がない事など、日本の政治の悪い部分は、どこでも顔を出すと思った。
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IOCの組織についての提言。
著者はIOCての長期に渡る活動を経てどんな組織であるか、またオリンピックの運営について伝えて射る。
僕的には過去のオリンピックの出来事について思い起こさせてくれる。汚職とか、ドーピングとか、プロの参加とか、いろいろありました。かなり忘れちやつている自分に気が付きました。もっと普段から感度よく世の中をとらえないとイケないなと思ったのでした。
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読了。東京招致に向けて今だからこそ読んでみた一冊。オリンピックという巨大組織の内情とIOC委員というテレビの中の人達について描かれる。予想以上に俗人的だな、という感想とテレビやマスコミ・スポンサーとの関係など面白い。
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著者は、冬季オリンピックの日本人初のメダリストで、30年近くIOCの委員を歴任。オリンピックが開催されると、選手・関係者・観光客が10万人も世界中から集まるので、短期間に10万人都市ができてしまう。開催地は、一般市民の生活を守りつつ、選手・関係者・観光客の水、電気、交通も確保できるということも求められるなど、オリンピック、IOCの活動について知ることができる本です。
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昨年(かな?)IOC委員を定年退職された猪谷さんが綴られたIOCの話です。これもスポーツ界にいるものとしては必読でございます。
個人的には、会見などで何度か猪谷さんをお見かけしたことはあるのですが、もうスポーツ界の末端も末端で生息しておりますゆえ、お話したことは当然なく、人となりも存じ上げませんでしたが、とても知的でサービス精神のある、それでいて真摯に物事を伝えようという想いの伝わる書籍でした(ほめ殺しではありませんw)
サマランチという巨人と、IOCというサロンの性質、五輪招致の雰囲気や、今の日本スポーツ界に足りないものなど、いいバランスですごく分かりやすい。東京が決まる前に書かれたものなので、その辺を少し書き加えて重版してもよいのかなと…。そういう意味では早めに読まれた方が、リアル感があって面白いと思いますー(2013.10.14ごろ読了)
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およそ30年にわたりIOCの委員として活動していた著者が、オリンピックの裏話をたっぷり綴っている。サマランチ元会長の功罪もそうだが、ロサンゼルスオリンピックをきっかけにして商業路線となっていった話が興味深かった。