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ドイツの緊縮政策の失敗の本質は欧州の公共の福祉を単独で1か国的に規定しているばかりか、国家の利害を欧州のほかの様々な民主主義に優先させて規定しるところである。
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他者による民主主義の資格の剥奪と欧州の新たな権力構造の解説
各国のイデオロギーと実情が錯綜し、後続陣は抜けるに抜けられない状況。優等生ドイツに頼る欧州連合の姿が描かれている。武器を使わない、経済による新たな国家再編の呈をなす。
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さらっと流し読み。
経済学ではなく社会学の視点で書かれている
EUもグローバル化することで利権が集約
ギリシャ人は通院すらできない。スペインの若者は
約半分が失業という状況になっている。
フランスも力を失いつつあり、イタリアは相変わらず。
唯一の成功はドイツ。だが、ドイツの成功である新たな
雇用の半分が「派遣労働者」「月400ユーロの低所得
労働者」「有期雇用労働者」だ
これ以外にこの本で書かれているポイントは
・EU内の利権がドイツに集中している
・それはドイツが意図したというわけではない
・メルケル批判
といった点だろう
メルケル批判とは
・マキャヴェリになぞってメルキャッベリ
それはドイツ国内に愛情、欧州諸外国へ恐怖を
・EUは一つの国ではない。主権はどこにもない
(と、少なくとも見える)
・一国の民主主義が一国の民主主義を牛耳る
・倹約せよ、倹約せよ、倹約せよ、倹約せよ、倹約せよ
ただ、それですくわれた国はドイツ以外にない
(自分の成功事例を他国へおしつける)
こう書くとドイツについて書かれているように思えるが
実際には、そういった中身ではないので、読む際には
事前にチェックしたほうが良いと思います
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ベックによる国際金融論なのだが、もちろん主題は、いかに欧州を民主化するか、という点にある。
「ドイツによるヨーロッパ」という認識は、日本人にはあまりないのだが、
ドイツ語版は、2012年8月に出ているので、実は彼の地では強くその認識を持っているということ。
欧州・ドイツ情勢は、今後目を離すことができない。