紙の本
優しい小説
2016/02/27 11:09
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投稿者:Fox - この投稿者のレビュー一覧を見る
ざっくりとした性格の医師と、「ジジババ吸引体質」のヒロインが謎を解いていくほんわかとした小説。猫が活躍するといったエピソードはないが、猫の描写はある程度出てくる。謎も過激な物はなく、優しい印象だった。
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一年前、男児をかばって交通事故にあって以来、軽い高次脳機能障害と診断された精神科医の裕太と、その男児の叔母であり同病院の受付事務職員である夏海が、猫が多い商店街のささやかな謎を解いていく連作短編集。
謎自体はほんとにささやかで、商店街にへべれけ猫が増えた理由とか老人ホームに現れるようになったダンディなおじいさんは誰なのかとか、商店街の日常の謎話。
裕太先生はおだやかだけど好奇心旺盛でかわいい。夏海は甥っ子大好きジジババに好かれやすい問題引き寄せ体質で二人の恋模様も微笑ましい。
全体的にふわっとしててさらっと読める。
だけどその分ひっかかるものもあんまりなかったな。
本文の中で繰り返し出てくる「猫は旅をするのか」って話も、なんでそこまで引っ張るのかいまいちわからなかった。
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結論としてあまり猫は関係なかった。しかし、読みやすい文体とTVドラマの様なストーリー展開で、サクサク読み進められた。また、高次元脳機能障害と言う言葉が手に入った。
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事故で記憶が一部飛んじゃった、でも人との付き合い方がまあるくなった主人公、というのは読んでいてとてもおもしろかった。
ただ、気になったのはなっちゃんの無神経さ。正直、素直というのはいいけれど、あまりに思った事をすぐ言葉に出しすぎで、読んでいてちょっとイライラしてしまった。
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「なぜ猫は旅をするのか?」に対する答えは出るのか出ないのか、そんなことを考えながら読み進めた小説。
中身は、とある交通事故に巻き込まれたお医者さんとその周りの人々との日常を描いたミステリー。
こういうストーリーもなかなか面白いなあと思いながら、合間合間で描かれる猫の描写を楽しみつつ読みました。
ドラマ化しやすいお話ですが、ドラマ化して面白いかどうかはよくわかりません。
(以上、ブログ全文です。)
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4440063.html
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目が覚めたらヒーローになっていた。
交通事故で軽い高次脳機能障害と診断された精神科医と、同病院の受付事務職員・夏海が、猫が多い商店街のささやかな謎を解いていく連作。
ねこがもうすこし出るとよかったなあ…。
日常系ミステリ。軽いのでさらっとよめる。
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▼もっと猫猫してるお話かと思っていたら、
そうでもなかったです。
(ちょっと私の期待が大きすぎたようです。残念…)
▼高齢者を「ジジババ」と書かれていて、それがちっともイヤな
言い方じゃなくて、あぁ、普段から親しく接しているから、
そういう呼び方できるんだぁと。
ここに出てくる「ジジババ」呼びは愛情表現。
とても親しみを感じました。
▼エスニック料理店『ボラボラ』のドレッシング、
そんなに絶品なのかぁ…すご〜く興味ある。
1瓶100円でゆずってもらえていいなぁ。食してみたいなぁ。
せめてレシピがあれば自分で作るのに…。
と、ほのぼのなお話でした。
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交通事故で軽い高次脳機能障害と診断された精神科医と、同病院の受付事務職員が、猫が多い商店街で、日常的な謎を解いていく連作短編集。
ほんわか系、タイトルの「なぜ猫は旅をするのか?」はほとんど関係なく、物足りなかった。
(図書館)
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なぜか、おじいちゃんやおばあちゃんに好かれる夏海と交通事故以来性格が変わってしまった医師の鳥羽。そして夏海は事件を引き寄せる天才でもあります。そのうえ、この町の商店街に住む人は個性豊かな人々ばかり。町に多くすみついているというノラ猫と商店街の人々が事件に複雑に絡まりながら…。二人は事件を解決することができるのでしょうか?
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大学病院の医師鳥羽裕太は、事務の夏実の甥を交通事故から救ったのをきっかけに親しくなる。裕太は事故により大怪我を負い、事故直前の記憶を失ってしまう。失った記憶を取り戻そうとする裕太と夏実の元にはなぜか騒動が舞い込むのだった。
所謂「日常の謎」に属する連作短編集。設定がすごくいいんです。事故の後遺症で高次脳機能障害となり、性格が変わりのんびり屋となった裕太。やたらと高齢者に好かれるお節介で慌て者の夏実。このコンビのやり取りが面白いですし、舞台となる商店街の昔ながらの人情設定もいいです。しかしそこに絡んでくる「謎」に魅力がないんです。謎が謎になっていないと言うべきかも。なので解決のカタルシスもなく、平板でのべーっとした印象になるのです。まあそのほんわかのんびりが魅力といえば魅力になるのですが。物語自体が楽しいものであるだけに、色々な設定も活かし切れていないのがもったいなく感じました。
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【あらすじ】
人情と猫で有名な下町の大学病院に勤める、医師の鳥羽裕太と事務の夏海。裕太が夏海の甥をかばって事故に遭ってから二人は親しくなった。事故直前の記憶がなくなってしまった裕太の、当時の行動を解き明かそうとする二人だったが、そのほかにも町では「日常を突き崩す」事件が次々に起こり――。夏海の行動力と裕太の頭脳が事件をチャキチャキッと解決に導く、ミステリー連作短編集。
【感想】
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2015.6.5 読了
精神科の先生である
裕ちゃん先生こと 鳥羽裕太。
1年前に 交通事故で
やや軽目の高次脳機能障害と診断され、
几帳面だった性格で どっちかというと
とっつきにくい性格だったのが、
事故後は やや ゆるい考え方ができるようになる。
交通事故は 子供を助けたことで、
その子供は かすり傷。
裕ちゃん先生が 重症。
目が覚めたら 事故前1時間の記憶が
なくなっていた。
その謎も含みつつ、
6話の短編になっています。
そのそれぞれの短編に
ちっちゃい謎があり、
ささやかに 謎も解ける。
なかなか 面白かったです。
ただ 完全にタイトルに惹かれて
借りたのですが、
そんな感じにはネコは
登場したわけではなかった。
けど、それはそれで 面白かった!
もし 続編があるなら、読みたいレベル!
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ミステリーと言うにはあまりにも物足りなかった。2人の解く“日常の謎”が、「で?」と問いたくなるようなどうでもいいものである上に、推理はガバガバ。保険金殺人という穏やかならぬ題材も、「うちの人ったらもう・・・」で明るく締められていることにツッコミが止まらない。告知義務違反ダメ!絶対!(元保険会社社員より)
そして何より許せないのが、タイトルに反してねこねこしさが足りなすぎる!!!ちょっと猫登場させたくらいで、こんなタイトルつけるなよ!ねこねこ詐欺かよ!!何かしらの条例で定めてほしいくらいだ。「本のタイトルに猫を含む場合、猫好きを5億%満足させること」。
やたら言ってた「猫は旅をする」に何か隠されたメッセージがあったのだろうか。うーん、謎のままである。
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事故によって四角四面から力の抜けたゆるい感じの性格になった裕太と、ジジババ吸引体質の夏海のコンビが微笑ましかった。裕ちゃん先生の精神科医らしいところがもっと見たかったな。ガラス細工の猫のペンダントが可愛かった。ちらちら描かれる介護ヘルパーの恭子の地域猫活動や、町の猫の多さや全体の雰囲気等から、裕太自身は猫アレルギーだけれど何となく大山淳子さんの「猫弁」シリーズを連想した。
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人情と猫で知られる町の大学病院。医師の鳥羽裕太は事務の石倉夏海と、名誉の負傷がきっかけで親しくなった。車にひかれそうになった子どもを助けて事故に遭ったのだが、それが夏海の甥だった。事故の衝撃で失われた記憶を求め、裕太は夏海に引っ張られる形で、いっしょに手掛かりを探し始める。ところが、どうも夏海は「人」と「事件(騒ぎ?)」を呼び寄せる天才のようで…。恋はゆっくり。謎はすっきり。チャキチャキッと明るい連作ミステリー。