紙の本
資産運用を始める前に
2015/10/20 10:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なかぐろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今すぐ始めないと命が危ないのでなければ、株式や投資の専門書や実践手引書の前に目を通しておきたい。
これはお金を使う(消費する・運用する)とはどういうことかについて考える、とても優しい参考書である。
損をするかも、騙されるかも、と落ち着かず、徒に売ったり買ったりした結果、思う程には儲からなかった、ということにならない為に。
お金と付き合う準備運動に、既に始めているのならその足場をより一層強くする為に、この本は必ず必要となるはずだ。
紙の本
大切なこと
2015/08/23 11:33
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投稿者:ブルドック - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひふみ投信の方が書いている本。
投資のやり方云々ではなく、心構えや考え方が書かれている。
読んだ後、考え方が変わると思います。
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人生でいちばん大切なカネの話をしよう
本書は、私が投資家として20年以上かけて考えてきた「お金の本質とは何か」の結論を一冊に凝縮したものです。特に、これからの日本を担う10代、20代に読んでもらいたい。なぜならお金について考えることは、自らの「働き方」や「生き方」を真剣に考えることと同義だから。若いうちにお金の見方が変われば、自分の人生や社会に対する見方も大きく、良い方向へと変わっていくでしょう。理想論を言っているのではありません。お金の本質を全く考えずに良い人生を歩んでいくのは、現実的に不可能なのです。カネの話は汚い、金儲け=悪だと思っている人は、世の中について何も知らないことを、自らさらけ出しているのかもしれませんよ。
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お金って生きていく上で避けては通れないものでありながら、本質について学ぶ場がないままなんとなくイメージが出来上がっているものだと思います。
清い人は貧しく、お金持ちは何かやましいことをしているんじゃないか?などなど…
そんな一般的なイメージを覆して人間生きているだけで誰かの役に立っているし、お金を使って何か買うという行為の影には様々な人が関わっているという見過ごされがちな部分からお金の勉強が始まります。
「投資のリターンは未来からのお返し」
こう考えると消費行動も投資だし、寄付だって投資、働くことだって投資なんです。
読んでいてとても豊かな気持ちになりました。
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「ひふみ投信」を運用するファンドマネージャー、藤野英人さんの著書。
ちなみに私も「ひふみ投信」に投資しているので、以下の文章にはなんらかのバイアスがかかっている可能性があります。
著者の立場からして、てっきり「貯金ばっかりしてないでお金を投資に回しましょう!」的な内容かと思っていました。
しかし本書はもっと広い視野で日本と資本主義社会のあり方を問い直す良書です。
語り口は若干過激ではありますが、従来"常識とされてきたことが物凄い勢いで変わりつつある今の時代、かつての”当たり前”から脱却して自分達の未来を考えるための示唆にあふれています。
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全面的に同意 投資への評価は過大もしくは過小の両極端にふれすぎている
ただ目新しいことが書いてあったりはしないので4つかな あとちょっとお行儀がよすぎる
もうちょっと刺激がほしいのうとは思うけど、投資周りの本の一冊目としては最適
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①儲かるとブラジルに投資し、損しそうとみるやすぐに引き上げたりする日本人投資家も、ハゲタカとなんら変わりない
②ブラック企業はブラック消費者が作り出している
③日本人は実は欧米人よりお金に固執している
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日本の個人金融資産1,400兆円のうち800兆円が、現金と預金
日本人の寄附は、家計の0.08%、個人比率36%と低い
アメリカのヒーローは民間人、日本のは公務員
清貧でも汚豊でもなく、清豊を目指す
金儲けでなく価値を提供する
ビジネスに成功してお金持ちになった人は、パブリックな行動を
ブラック企業を生み出しているのは、私たち消費者
私たちの消費活動は、必ず誰かの生産活動につながっている
エコノミクス、ギリシャ語でオイコノミクス、共同体のあり方
経済、経世済民(けいせいさいみん)、世を経(おさ)め、民を済(すく)う
会社、company、仲間
株式、share、分配
本質的で抽象的な質問に、すぐ答えが出るのは、普段から熟考している証拠
ZOZOTOWNの社是はカッコいいこと
頑張り屋ではなく、価値を提供できる人を評価
投資とは、いまこの瞬間にエネルギーを投入して、未来からお返しをいただくこと
エネルギー=情熱×行動×時間×回数×知恵×体力×お金×運
未来からのお返し=モノやサービス×感謝×成長×経験×お金
投資の果実=資産形成×社会形成×こころの形成
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非常に面白かった。
卒業し社会に出るという、このタイミングで読めて良かった本。
結局は、お金より大切なものは自分で見つけろと締めくくっているが、日本の現在の状況を見事に書き表していた。
とくに、[自他不二]という考え方。経済はもともと、共同体のあり方という語源だったということ。
があらたな発見だった。
自分が社会にでて、どのような価値を提供できるのか。その事をしっかり考え、それを忘れずに生きて行きたいと思えた一冊。
変化を恐るな!
満足。
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「投資=お金」という狭い枠組みではなく、社会や人生を「投資」という考え方でいかにより良くしていくかという内容です。
「お金」や「投資」ということを通して自分の人生や社会についていかに考えて良くしていくかというきっかけにつながると思います。
「日本人はお金が大好きでケチで不真面目」という言葉にはドキリとしたけど、本書を読んでいるととそうかも・・・と考えさせられます。
「清貧」ではなく、「清豊」を目指す。という考えには共感しました。
日本のヒーローには公務員(ウルトラマンなど)が多いのに対し、アメリカのヒーローには民間人(バットマン、アイアンマンなど)が多いというのにも確かに・・・と思いました。
このレビューを読んで気になった人は是非読んでみてください。気にならなかった人でも若い人には読んで欲しい一冊です。
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投資家とかお金とかどこにでもある本かと思いきや、内容は真面目さとは何かということに終始しています。
読んでみてから改めてタイトルを見ると、まさにタイトル通りの内容だと思わされます。
お金より大切なものは何か。
普段から考えていたことがハッキリと示されていて、思考の整理ができました。
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アメリカのヒーローは事業を成功させた民間人で、日本のヒーローは公務員。言われてみればなるほどと思う。
事業を起こして、上場まで持っていくような企業家は、「清豊」でないと実現できない。日本でお金を稼ぐのは「汚豊」でそもそも日本人は「清貧」が美徳だと刷り込まれる。
投資信託は「壺売り」と言ってさびしい老人の話し相手になって商品を売るもの。アフリカで学校をつくるより、インターネットの学校をつくるほうが早い。インド工科大学、ハーバードの授業をネットで受講できれば教育格差は埋まる。
日本人は安定を保障されないと実力を発揮できない。一番の安定は変化すること。
貯蓄などで死んだお金を貯めるより、まじめに事業に取り組む企業に積極的に投資をしてこうと説く。
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消費者ではなく投資家として生きるべしというお話。良いものは良いと感じ、お金を使うことで応援できるように。
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お金を投資するという行為が、社会にとってどのような効果をもたらすのかをまっすぐに書き連ねている姿勢に好感を持てた。自己のためではなくあくまで社会のために、純粋にお金を使うことを勧める。清貧という思想、寄付が極端に少ない習慣など、日本人の持つメンタリティの深層に迫る記述も興味深い。個人的には、「アリとキリギリスの童話」や「谷底の神父」などのたとえ話がとても面白く、洞察に飛んでいる話だと感じた。資本主義を前提に成り立つこの世界で切ってもきれないお金というものについてまっすぐに書かれた、ありそうで今までなかった一冊である、という印象を受けた。
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新書なので、ビジネス書というのとはちょっと違うかもしれませんが、内容の薄い1500円のビジネス書と比べたら雲泥の差がある良書だと思います。
「投資家」という日本人のメンタリティでは縁遠いジャンルを生業とする著者の視点はかなり斬新に感じます。でも突拍子もないことを言っているわけでも理想論でもなく、言われてみればそうだよね、ということばかり。
「消費をすることは、大げさではなく、社会を創造すること」という一節が特に心に残りました。「良い消費者」になれるように日々考えて消費行動していかなければ。
そして投資家から見たいまの日本の「一流企業」の実際の評価と著者の怒りにも納得。
企業で働く人すべてが必読の一冊だと思います。