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人と人との繋がりによる伏線、さらにボランティアバスという舞台が最後の小さなトリックに温かみを感じさせてくれたと思います。
ただフィクションでも新たな震災を設定されることは肯定できません。すみません。
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良い話しだが、まだ時期が早いかな。ラストの話しもいらないかな。
2014.12.19
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震災ボランティアをテーマにした本。重い内容であるが、決してエンタメ性が強い訳ではなく、バスツアーの参加者と被災者との関わりで見えてくるものなどが感じ取れ、震災ボランティアの事も勉強になると感じ、全体的に好印象な作品。夫からおせっかいなのが玉に瑕だと思われている成子。そのおせっかいさと機転の速さがこのような場面で役立つのだなと感じてしまう。震災ボランティア参加者のエピソードから見えてくる話は心温まるものだ。エピローグでの自分のところに戻ってきた恩は再び別の誰かに送る、という一節が印象づけられ、心に留めたい。
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被災地ボランティアという 決して 軽くはない 題材…ラストの 展開は (?_?) っていう感じでした…(^^;;
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震災のボランティアバスを巡る連作短編集。ミステリー要素がほとんどなかったのが残念というか、期待外れ。まぁ成子先生による日常の謎的なものはあったけど。でも時系列がバラバラになってるとことかはミステリーっぽいのか。基本的にみんないい話。震災というとあの職場での無力感を思い出す。サバイバーズギルドに入るんだろうか。
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ボランティアバスに乗り合わせた人々の話。ありがちかな、と思ってたけど最後の叙述的トリックはなかなか。
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いろんな思いを抱いてボラバスに乗り込んだ人達の物語。最後まで読むときっともう一度読み直したくなる。
それぞれ個性的な登場人物だが、成子さんが一番好き。
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【収録作品】第一章 会社員 遠藤の場合/第二章 女子高生 紗月の場合/第三章 大学生 和磨の場合/第四章 無職 潤一郎の場合/第五章 定年夫婦 成子・善治の場合/第六章 逃亡者 陣内の場合/エピローグ
章立てがうまい。被災地でのボランティアについても、問題点を挙げつつプラス面を導いていてうまくまとめられている。バスに乗り合わせたキャラが生きている。話が連鎖していて、キャラのその後がわかるのもうれしい。「恩送り」がキーワード。
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おもしろかった。
時間軸が違ってたんですね。全然気づかなかった。
東北には震災の2年後くらいに行って、それでもまだこんななんだと思ったっけ。現在はどんななんだろうか…
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エピローグで全てがきれいに繋がって清々しい気持ちになれました。
「スープ屋」で気になっていた作者でしたが、読んで大当たりでした。
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震災後の東北へ向かうボランティアバス。
そのバスには、様々な思いを秘めた人達が乗っていた。
例えどんな理由があったとしても、被災地で役に立とうとボランティアの活動に参加することは意義のあることだし、私には出来ない事だったので、頭が下がります。
ただ、途中にも何度も書かれていたように、ボランティアが被災地の人々にとって迷惑になってしまうことは避けなければならないこと。
難しい問題でもあると思いました。
最後にちょっと驚く展開が。
良い出合いでした。
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仕掛けがややこしくて混乱したけれど、読み進めると飲み込めた。章の間に挟まれる災害ボラバス体験記がとても良かった。てっきり参考資料からの引用と思っていたから改めて真摯さにハッとした。寄り添い易く受け入れ易かったし、大切なことが書かれている感じがして、興味深かった。
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「恩送り」とは素敵な言葉ですね。震災をエンターテイメントとして扱うのは私にはまだ受け入れ難い部分がなくもないのですが、読み始めて扱っていることの細やかさに驚きました。実際にボランティアとして足を運んだ作者ならではなのでしょうね。いろいろな事情を持った参加者のそれぞれの視点で語られる一日。ひとつひとつをミステリとしてより人間模様として噛みしめながら読んでいきましたが、最終章を読み進めているとき初めて気づき、ヤラレタ!と思いました。凄く良くできています。エピローグがとても優しくて読後感も良く楽しめました。
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思う所の多い作品でした
私も災害ボランティアに関わった経験が有り
各章の終わりに有る『災害ボラバス体験記』には同感しました
知らなかった事も沢山でした
災害発生から三ヶ月の延べボランティア参加者は、阪神・淡路大震災が百十七万人に対し 東日本大震災では 三十八万人と かなり少ない
その理由に、ボランティアが行く事による問題(事件、迷惑行為)が有ります。
私が参加した時(物資の仕分け・管理)、大学生くらいの人が現地ボランティア希望で来られたのだが、現地では 他地域からのボランティアは受付けておらず 地域内の人で作業する との事でした
わざわざ足を運んでくれたその青年の気持ちは無となりました…
現地、対策本部、メディアとの連携がもっとなされて情報発信出来ていれば…と客観的に思う事も多かったです
また、生活のボランティアで伺っていたお宅が災害にあわれ、屋内は大丈夫でしたが 畑に土砂が入り ボランティアの方に撤去して貰いました
しかし、育てあげた土も共に撤去されてしまい おじいちゃんは喪失感で 以後畑をしなくなりました
片付けて貰って有難い事は重々承知しつつも心はついて行かなかったのです
その後、私は更年期症状が重くなり
おじいちゃんと対等であった心が「してあげてる」という感情が湧き上がっている事に気付いた時「もう ボランティアは出来ない」と辞めさせて頂きました
ボランティアは「共に活動する」または「出来ない事のサポート」であり「してあげる」なんてものでは無いはずです
今尚 東日本では 海に近付けない人がいるのではないか…と思います
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東日本大震災から11年の3月、読了。
予想以上に良い本だった。
震災、ボランティアを考える本としても、謎解きとしても、そして、ラストに全てが繋がる構成も、ボランティアツアーを計画した大学生、大石の成長と、その後の生き方、人との繋がりも。
エンタメ感あるので、実際に震災の当事者だった人が読んだらどうだろう…というのはちょっとあるけど、こうした本をとっかかりに震災に触れるのもありだと思う。