紙の本
すばらしいコスパの良書
2015/03/26 12:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかくわかりやすくまとめられている。読者を意識して作られているのが 一目瞭然。忘れちゃいけないのは、こいつはあくまで歴史。ここに紹介されている本にあたることが真に重要なわけで。とはいえこれ一冊で内容に加え流れ、比較と確認できるのはすばらしいコスパの良書だと言えます。
投稿元:
レビューを見る
ポジショニング→コンピテンシー経営→リーンスタートアップと、経営戦略のトレンドの移り変わりを、1970年頃から現代に至るまで論壇でどのような主張が繰り広げられていただかダイジェストで学べる一冊。
ここまでまとめられるのは大変な苦労だったと思う、著者の血の滲むような努力に敬意を表します。
昔は敵や市場をみながら、どんなポジションで戦うかが大事、と言われていたのがいつしか各企業のコアコンピタンスに集中すべしという論調に変わり、今となっては結局やってみなわからんし、新しい市場はバンバン生まれてくるし、やりながら色々試行錯誤して変えていったほうが勝つ確率も高い、というごくシンプルな風潮に変わっている。これが10年後、20年後にはどのように変わっていくのか興味深いが、現時点での答えとしていったんやる、はやくやるということを実践しながら、先人たちが教えてくれるポジショニングやコンピタンスのことを頭の片隅に置いて戦略を実行していくのがいいんだろうなぁと思った次第。
投稿元:
レビューを見る
『経営戦略全史』読了。★4.5(5点満点)
http://www.amazon.co.jp/dp/4799313134/
経営戦略100年の歴史が詰まった三谷さんの大作。
400ページ超なのに読みやすいのはさすが。
はじめは、「なぜ経営戦略なのに、全史=歴史なのか?」とよくわからなかったが、時代背景やそれまでの戦略論の流れなど、ストーリを持って読めるところがGood。
同系統では、「戦略サファリ」よりはるかに読みやすい(^^)
戦略論は様々あるが、どれもよいとこ、悪いとこ、条件による適用のしやすさがあるので、それを理解して適切なのを使いましょう、というのが結論か。
さしあたって、自分の場合はやはり、「イノベーション系」をさらに攻めるかな~。
投稿元:
レビューを見る
固い本かと思いきや、面白く読みやすく一気に読み終えてしまった。
様々な経営戦略のコンセプトやフレームワークを、社会背景を踏まえた歴史的観点から説明する本書。個々のコンセプトやフレームワークはよく慣れ親しんでいるが、そんな背景で生み出されたとは!と目から鱗な点も多い。何より、ポジショニング派とケイパビリティ派の果てしなき論争、その果てのイノベーションやアダプティブ戦略へのシフトなどの大きな流れが見えると、自分が様々なコンセプトやフレームワークをなぜ使っているのか、どんな時にその考えが有効なのかを知ることができた。コンセプトやフレームワークについて知っている、実務で使いこなしていると思っていても、状況を読み誤り活用を間違えば意味がない。歴史と社会背景がわかれば、考えた人の意図がわかる。意図がわかれば、正しい使い方がわかる。そう言う意味で、知っておいて損はない歴史だと思う。
また、参考書籍の山で本文でサマリーしてあるので、今後の読書リストとしても役立った。
投稿元:
レビューを見る
とても勉強になった。大きい本屋さんに行っても、経営戦略系の本は有象無象すぎてどれを読めばいいかわかりにくいし、この分野の「流れ」がわからないなあ、とずっと思っていたので、分厚かったけど読んでみることにした。
この本に書かれていることも著者のバイアスがかかっているようなので(ところどころに著者の個人的な感情が見て取れた)、そのへんは織り込んで読み進めないといけないが、その手間を補ってあまりある、よく整理された内容だった。
「流れ」を頭に定着させるために、もう一度読んでみよう。そのあとはそばに置いて辞書的に使おうと思う。
投稿元:
レビューを見る
分厚いけどさっさと読めます。バラバラに、いろんな本を読んでいて、モヤモヤしていた部分が、テイラーとメイヨーから始まり、B3Cフレームワークに終わる部分まで、よくこの短さでわかりやすくまとまったものだと思いました。
著者と出版社の仕事に敬意です。
いろいろインスパイアーされ、新たな企画が生まれそうです。
投稿元:
レビューを見る
経営戦略100年をストーリーだてて読み進める事が出来ます。無敵の理論など無いでしょうが、時代背景も含めて経営戦略の変遷がわかります。面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
非常に面白かった。
テイラー/シュンペーター/コトラー/アンゾフ/ポーターなどなど、歴代の経営学/経済学者たちが、どういった背景で戦略コンセプトを打ち出してきたか?各コンセプトが何に対応できて、何に対応できないかが良く分かる。
で、こうやって背景を見ると、ファイブフォース分析などのフレームワークの奥深さがよく分かる。裏には、結構しっかりした定量的な分析が必要。
まぁ、仕方ないんだけど、曖昧な学問だなぁと思う。
物理学とかと違って、観測が難しいし、観測する系がどんどん変化するからなぁ。
こう見ると、割と主流になっているのは、20年くらい前のポジショングやケイパビリティに留まっている感がある。
最先端のイノベーションとかを実務にどう取り入れるかってのは課題なのかしら。
不確実性が高まり、かっちり計画を作るよりも、トライ・アンド・エラーが求められる、それでも経営戦略には価値がある、そう思いたいもの。トライ・アンド・エラーの確率・精度を上げるという意味で。
投稿元:
レビューを見る
今まで点だったトーマス・フリードマンとリチャード・フロリダとクリステンセンとダンカン・ワッツ、そしてIDEOが一瞬で線で繋がりました。それ以前の巨人ドラッカー、コトラー、ポーターとの流れも把握出来ました。そもそものテイラー、メイヨーの存在も知りました。「プロレスラースーパースター列伝」ならぬ「経営戦略スーパースター列伝」一気読み!時代と経営戦略を巡る冒険がこんなに面白いなんて!そしてその冒険は今また新しいステージに入っている!いろいろもう一度読み直す気になりました。ありがとうございます!
投稿元:
レビューを見る
今年のテーマに、自身で学んできた経営戦略等の理論を体系化して整理することがあり、その一助になるかと思い、ネット経由で購入。 結構厚いですが、ぱらぱらめくったところで、一気に読めそうな読みやすそうな印象。
投稿元:
レビューを見る
19世紀のテイラー、メイヨーから、最新の経営戦略までの経営史を分かりやすく解説した読み物。戦略論を体系化した書籍としてはミンツバーグの「戦略サファリ」が有名だが、本書は平易な文章で記載されているだけでなく、その時代の外部環境が経営戦略論に与えた影響が書かれており、非常に分かりやすい。
経営戦略についてはこれまでいろんな議論がなされてきたが、不確実性の高い現代の経営戦略は試行錯誤の繰り返しによる学習(アダプティブ戦略)ということなのだろう。
また補章で著者・三谷氏のフレームワークB3Cが紹介されているが、これも状況に応じてフレームワークを使い分けることを推奨しているに過ぎない。
結局、その時々で自分の頭で考える以外に道はないが、過去の偉人の知恵を知っていて損はしない。本書の価値はまさしくここにある。
投稿元:
レビューを見る
これは、オススメ!!
テーラーの科学的管理法から始まって今の経営戦略は、試行錯誤型だそうです。
経営学も流行のように変化している。
近年経営学も統計を駆使して科学を目指しているが、理化学のような公理を一つでも導き出せるのだろうか?
繰り返すが、経営戦略の最先端は 試行錯誤型である。
面白かった。
お盆休みにもう一度読もう。
投稿元:
レビューを見る
聞いたことはあるけれど、という経営戦略が、それが生まれた背景の物語から解説されていて、腑に落ちた。やっぱり歴史から理解できると、面白い。
一つ一つの経営戦略それ自体も面白いけれど、それを俯瞰することで見えてくる、ポジショニングかケイパビリティかという議論から統合の試みを経て、高速試行錯誤へ、という流れがつかめたのが収穫。
また、もう1つメタな話として、経営戦略はやはり、コンセプトが優れている、というだけでなくて、使えるツールも提供しないと流行らないんだな、というのもわかった。ネーミングも大事ね。
投稿元:
レビューを見る
経営戦略の発展の歩みを、ざっと振り返ることができます。これまでいくつか有名なものは知っていましたが、この本のおかげで主要な経営戦略論の要点を、体系的に把握できました。
数ある経営戦略論を、カタログ的に短時間で、かつ相互の関連がわかるようにストーリーで俯瞰できるところが、この本の売れた理由なのでしょう。
「バラバラだった知識が俯瞰され、統合されることの衝撃と楽しさを、みなさんに伝えられたら最高です。 」と著者の言葉。
色々な経営戦略論も一長一短、流行り廃りがあるんだということが分かりました。
この中から新たに興味を持った戦略論を、ご本人の著作で読んで行きたいと思っています。
投稿元:
レビューを見る
経営学という歴史の浅い学問の、基本のキとその流れを知る事ができる一冊。大きな歴史の流れを追う事で、今現在のトレンドを理解する事はもちろん、今後の経営マネジメントにおいて必要とされる考え方もすけて見えてくる。必読。