紙の本
良かったです。
2020/09/25 13:21
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投稿者:さくさく - この投稿者のレビュー一覧を見る
凄く考えさせられるストーリーでした。
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーの素晴らしさは、言うまでもなく、この作家さんの画力も、かなり高いレベルですね。
中学生の主人公達が社会人になった姿は、それぞれが、しっかりと成長した姿になっていて、感動さえ覚えました。
桐野も、しっかりと自分で自分の将来を選んでいるので、きっと悔いはないのでしょう。現状での社会では、懸命な判断だと思われます。
ただ、こういう漫画などを通して、皆がマイノリティに対しての偏見を捨て、そういう立場の人達が悩まずに済む社会が実現出来れば、桐野も別の選択肢を選べるのに、と思わずにはいられませんが。
夢野の成長した姿も、微笑ましかったです。
そして、柳田先生に関しては、「ラブセメタリー」を読んだ後の読後感と同じ虚しさを感じました。とても難しい問題ですね。
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投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
BL界でとどめるには惜しい名作です。ギャグテイストの強い作家さんですが、力量があります。この作品だけでついていこうと思えます。
紙の本
2冊同時購入
2016/08/17 23:14
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投稿者:はいね - この投稿者のレビュー一覧を見る
泣けました。
綺麗な絵もギャグ絵もたいへん好きです♪
BLにエロが無くてもイイ派(そんな派閥あるの?)で、葛藤が好きなので買って良かったです!
しっかり自分で道を選べた3人に感動です。
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ぼろぼろ泣きました
2016/05/06 20:12
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投稿者:千那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく内容が深い
特殊な設定などなく、ふつうの田舎の男子たちだからこそ考えさせられることだと思いました
三島と桐野と夢野がそれぞれ卒業した後の姿も涙涙です
紙の本
おすすめ
2016/03/22 20:46
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投稿者:onew - この投稿者のレビュー一覧を見る
sideBの重量感と読後感を噛み締める。読者はそれぞれが考え抜いた結末を見守ることしか出来ないけれど、桐野くんが自ら選んだ道を応援したい。ラストで夢野くんと三島くんが仲良く生活している姿がとても良かった。皆の成長を見届けた巻でした。
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投稿者:めん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、表紙で懸念し読まないことが多々あります。この作品も
その1つです。
読み終わると、心が重たくなるというか色々考えてしまいます。
BL作品には、収まりきらない何かがあります。
それぞれの人生、どの道を進むか・・・・・。非常に深い作品です。
ぜひ、萌えとかではなく心にぐっとくる、感動する作品を読みたい方は読んでいただきたいです。きっと、誰かにおすすめしたくなる漫画です。
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それぞれの選択
2016/01/23 20:55
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投稿者:こたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
三島 桐野 夢野3人がこれからの人生を自分で選択しなければならない中、ゲイである事、理想と現実にぶつかる3人の姿がとても切なくて、きっと現実でもゲイである事の苦悩があって、BLというジャンルだけでなく、BLに興味の無い人でも是非読んで欲しい作品です!
高校時代のたった一夏の思い出だけど、彼らにとってはとても大事な時間だったんだと思います。
永井さんの作品は初めて読んだんですが、通常の時の綺麗な絵と
崩した時のえげつない感じがまた良くて、物語と合わせて楽しめました。
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田舎の子どもたちの男同士のあれこれ
2017/03/31 22:13
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供をありのまま受け入れるというのは、我が子でもなかなか難しいことですね。
だけど全てを受け入れてもらえたら、子供は自分で幸せになる力を手にすることができると思います。
そういった意味では柳田が一番不幸な気がする。
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いきなり冒頭よりホラーちっく展開。鬼気迫るものがある柳田ですが、彼もまた理性を保つことができないほど限界ギリギリまで追い詰められていたのかと思うと、複雑な気持ちになります。
パンドラの箱…開けたら最後と言うのがすごくわかる言い回しです。
柳田の魔の手から三島を救い出したのは、桐野とそしてなんと夢野!
夢野は好きな子をいじめちゃう王道パターンだったらしい。好きだと自覚したのはいいけれど、深く考えもせずに男の三島に恋心を抱いてしまった夢野のツケは当然大きくて。
そこからの三人三様の在り方がすごかった。
ド田舎だから、噂もすぐに尾ひれ背びれがついて広まってしまうのですが、それに対するそれぞれの母親の反応がこうも違うものかと思わされます。
三島の母親は強かった。息子にとっての幸せが何であるか理解できる人。世間体なんかよりも本人の気持ちを一番に考えてる。
桐野のところは正反対でしたね。むしろ、桐野の方が母親の幸せを一生懸命に考えている。それは、母親がずっと辛い思いをして苦しんできたのをよく知っているから。溺愛されてきたのもわかってる。とても優しい心の持ち主です。
夢野は、お母さんに背中を押されて三島のことを男だけど好き、とやっと認識することができたような。ここの母親は心が広いですね。おおらか。
どの母親も自分なりに子供のことをとても愛しているんだなと、しみじみ。
家出シーンは、青春のキラキラと危なっかしさがいっしょくたになって、すごく印象的でした。胸がキュンとなる。「楽しかったねぇ…」という桐野の一言が胸に痛くて痛くて。二人が別れるところでは涙が止まりませんでした。同じ道は歩くことができなかったふたり。
どちらの選択も間違っていなかったと思います。三島のように自分らしく生きることも、桐野のように家族の幸せを考えて生きることも、どちらも悪くないです。桐野は母親の犠牲になったわけじゃなく、自分でしっかり選び取っているところに「強さ」を感じます。
映画の「モーリス」を思い出しました。結婚したクライブが、自由に生きるモーリスを思いながら誰もいない窓の外を眺めるシーンが切なかった映画です。最後の桐野の瞳が切なかったです…
現実的には桐野のような生き方をするゲイが一番多いはず。だからこそ、彼の幸せを祈らずにはいられません。決して柳田のように壊れてほしくないです。
一方で、三島と夢野がうまくいってるのがわかってよかったです。夢野がものすごく成長してびっくりするくらいイイ男に!三島のおかげですね。
BLというよりは、ジェンダーものとしてとらえたい良作です。
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作者さんが、人間の狂気じみているところを描くのがうまいな、と思った。必死になっている人間、踏みつぶされそうになる人間の、狂気じみたところを。
そして、自分たちが生きていく上でのしがらみの強さ、煩わしさ。愛おしさと同居する憎しみとか、そういうものがデフォルメされて絵から伝わってくるような気がした。
結局ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、色んな見方があるとは思うけど、それぞれがそれぞれなりに出した答えを持って、信じて生きていくっていうのが、尊いことでそれは誰にも否定されるべきではないと思った。
三人の男の子が歩む、三つの道が幸多からんことを、と、願わずにはいられない話でした。
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2巻とも表紙の二人がカップルじゃなく友達同士だということに、読後も驚く。主人公の三島は最終的に夢野と恋人同士になってるけど、あくまで三島と桐野の友情を主軸にしているのがとても面白いです。
いじめや教師の暴力など、重い部分も過度に深刻に描かず、コミカルに運んでいたりするんですが、それがかえってリアルだと思う。人間って苦しい中でもヘラヘラ笑えたりするから悲しい。
とはいえ、ありのままの自分を否定されることが、いかにその人の魂を傷つけているかは、主人公たちがときどき見せる暗い表情から感じられる。実際に自殺を考えるような描写はないのに、いつそこに転んでもおかしくない深い闇が、すぐそこに見えました。
セクシャリティっていうのは、生まれついてのものでもあるけど、表に出てくるのはあくまで「生き方」。親やほかのどうにもならない理由で、諦めざるをえないときもある。それを選ぶか否か。中学生で決めなきゃいけないのは本当に酷だと思うけれど、遅かれ早かれ人間は誰しも、どこかで生き方を選ばなければいけないときがくるもの。だから共感できる。
そのうちにこういうBL作品をファン向けじゃなく一般向けに映画化するような社会になってほしい。
手に取ったきっかけが『BL進化論』の解説なので、真面目にすごい!と思いつつ読みましたが、もちろんそれだけじゃなく、萌えもたくさんあります。桐野みたいなイケメンがアタシ口調というのは一粒で二度おいしいし、夢野が一途でかっこいい。そんな二人が必死で美少年の三島を助けに来るシーンも画的にとても魅力的です。
桐野と三島が町に帰るシーンは、きっと何度読んでも泣いてしまう。青春のほろ苦さが胸に広がる作品でした。
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これは同志がどうしても袂を分かたなければならない、そんな物語だった。SIDE:Bに入った途端に頭の中から、いつもBLを読む時に抱く期待とか欲望とか吹っ飛んでた。そんなモノ必要なく読んでしまった…素晴らしい!!ある意味、BLのご都合主義・ハッピーエンド信仰を拭い去ってますよね、帯の「オトナが泣けるゲイ男子の青春」、正にそうだな、って。三島は最初から強い精神力を持っていて、彼の挫折と再生の物語でもないですし。ひと夏だけ繋がった友情のお話として完成している。正に「さらば、青春の光」と言う物語だった『スメルズライクグリーンスピリット』。読んだ後寝ながら、銀河鉄道999のあの最終回のナレーションが聴こえて来てしょうがなかった。一瞬光って、そのまま光り続ける事が出来ないから素晴らしく美しい…誰の心の中にもある一瞬の煌めき。私自身は、桐野のように愛する母の為に「普通」の道も行けなかったし、三島のように自分の心のままに動く事も出来なかったなー、と昔を思い出してしまった。柳田の性癖は仕方ないけども、大人の男と恋愛関係を結べていたら普通のゲイの男になれる可能性もないだろうか、と。三島くんが同情したのも、自分のセクシャリティーをひた隠しにしなければならん先生の闇が見えたからだろうし。三島くんはこう言う面でも強いから優しくなれる…三島くんに受け入れてもらえれば自分は救われると言うのはどう見ても柳田の身勝手な要求でしかないが、柳田先生以外の、同じ様な境遇になりそうな男の子たちの親は、皆イイ人と言うのではなくて、子供を個人として考えて、答えを押しつけるんじゃなくて子供に聴いて確認させている、と言う部分が段違いだった気がする。一番信じて貰いたいのはまず肉親であって欲しい、と誰もが思っている、それだけのことだったんだろうなぁ。再読してまた色々考えたいが、BLらしいハッピーエンドだったかと言うと、違うと思う。途中でBLどかどうでもよくなって読んでたのもそれが大きな要因になっている。三島は「女装」が好きな自分もゲイである自分も獲得して大人になったが、彼本来の性癖から求めるタイプは「毛深いガチムチ系」で、夢野ではなかっただろう。夢野も、三島に恋をしていながら、彼の自分と同じ性器を目にした途端に夢から一度は醒めている。桐野はオネェな自分を開放するよりも愛している母親の普通の幸せを選択し、本当の自分を解放しない道を選んだ。「夢に見る幸せ」=「桃源郷」へ、誰も辿り着いてない。何もかもが好転しハッピーエンドを迎えている訳ではないけれど一読してこの作品が素晴らしいと感じられたのは、ギャグと言うモノに「非日常」的に捉えてしまい、これが過剰なフィクションである、と言う風に思えない非過剰さで描かれた物語だったからじゃないか、と思った。幸せを演出する為の「過剰さ」が一切ない。過酷で被害者を被害者たらしめる執拗ないじめの描写でもなく…。そして、決して三島くんの挫折と再生の物語ではない、と言う所。三島くんの母親の存在感抜きに彼の強さは語れないが、総て母のお陰ではなく、三島くん自身が獲得した部分も大きく、同情や共感を呼ぶような作品ではなくて、「秘密の友達」と言う、誰の過去にも一度くらいはあったであろう、あの、甘酸っぱい、やっぱり「青春の光」の物語なんだろうな、と思った。Bの方も、表紙がフェイクになっていると思う。三島と手を繋いでいるのは夢野ではなくて桐野だよね?この表紙を見ても、これが単に男の子同士の恋愛モノであるBLではないのが解る。三島になりたかった桐野の姿だろうなぁ、と。
BLと言うジャンルに入ってて全然構わないんだけど、通常BLで描かれる面とは違う角度から描いていて、改めて凄いなー、って思った。BLで読みたいものの別の扉が開いた感触!!
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SIDE:Aから夢中で読みました。何度読んでも彼らのストーリーは同じなのに、もう1度・・もう1度と確認するようにA・B読み返してしまいます。大切にします。
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■笑い涙なのか切ないのかわからない涙がぽろっとこぼれる、そんな作品。ボーイズラブ漫画として扱われてるけど、主題はそれじゃないですね。こちらに伝わってくるのは、
「みんな自分が100%思うようには生きられなくて、そんな中でどこかに自分の身の置き場を作っていかなきゃいけない。ただ、それを他人に強いられた我慢や妥協だと思って生きていくのか、それとも自分の選択だと痛む胸を張って生きていくのか」。
で、この作品はどんな道であれ自分の意志で選んだ道こそが正しいんだとエールを送ってる。
■以前に「中学生くらいの頃に思い描いてた仕事に就ける人の割合が●%」ってデータを見たことを思い出しました。彼らが抱えたほど顕著で残酷ではないんだけど、でも大なり小なり私たちも同じ痛みを経験したことがあるから、この作品がじわっと沁みてきます。
正直、ゲイの人たちの悩みをリアルに再現してるわけではないだろうと思うし、作者にもそれをする意図はないと思う。むしろ、私たち女の読み手の実感と男の子への自由さの憧れ(だからこそ彼らは変化の最中にいる、中学生なんだろうね)との中間くらいに漂うくらいのリアリティになってるところが、絶妙なんだろうなー。
■母3人もいいキャラですね。夢野母の息子への接し方を見て、彼女のこれまでの生き方を推測して、ああ、だから夢野はハーフっていう設定なのか!とわかった。
主役の3人もあぶない先生も魅力的だったんだけど、主役3人の母親に心情を寄せてしまう自分に愕然ともしたのでした…(笑)。