紙の本
贅沢な本
2023/01/08 13:01
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
沖ノ島という名前の島は全国各地にあると思いますが、ここでいう沖ノ島は福岡県の宗像市に属する島。世界遺産にもなった神ノ島だ。その島を藤原新也氏は写真で、安部龍太郎氏は文章で語り尽くす
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写真に力があるとすれば、専門家よりも専門知識のない一般人の方が単純に何かを感じられるのだと思います。心を揺さぶられる写真には、被写体や撮影テクニックだけでは伝わらないものが込められているような気がします。
そういう意味では、高名な写真家の信念はそれほど複雑なものではないように感じられます。
本書は、沖ノ島を巡る藤原新也氏の写真と安部龍太郎氏の短編が収められています。
圧倒的な歴史を前にすると、興味以上に恐怖を感じるのは、そこに確かな人の想いががあるからだと思いました。また、己の小ささを感じ、歴史に潰される感覚からの恐怖とも感じました。
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宗像三女神の一柱田心姫が住まわれる沖津宮は沖の島にあります。出土品約8万点が国宝指定され、海の正倉院と呼ばれていますが、島そのものがご神体のため、入島することは困難です。そのため、写真集は貴重で、荒ぶる景色や神さびた神域を初めて拝見しました。また、この地が、そもそも巨石信仰の聖地であることを知ったのも収穫です。
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最近話題の沖ノ島。
結局どんな島なの?と思い、読んでみた。
何が写ってるのかしら、とドキドキしたのですが、特にこれと言った物は写っておらず。
私も茂みを通って離島の神社を見に行ったような経験は何度かあるのですが、あの高揚感と妙な落ち着きを伝えたかったのでしょうか。
この本の写真ではそれは表現できてないような。
ただの日本の島って感じ。
手付かずの自然があるのか?とも思ったけど、カタツムリが写ってる程度で…。
宝物が貴重なのはわかりますが、博物館に展示されているような写真なので、これまたドキドキ感は無い。
地面に落ちてる陶器も、割れてるからなー。こんなの子供の頃よく見つけたよね。
沖ノ島が特別な島と言われても、他の島と比べて魅力的な様には思えませんでしたね。
誰でもそれなりの写真が撮れる時代に、この程度の写真で本出せるのいいですね~。
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沖ノ島の写真集。写真家 藤原新也の写真に歴史作家 安部龍太郎が文章を載せている。沖ノ島は宗像大社の一部であって神聖な場所であることは知っていたが、実際にどのような島かは知るすべもなく想像だけでイメージをしていた。今回、藤原氏の迫力ある写真で、その様子が覗えた。沖ノ島の入門書としては一級品だと思う。
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宗像大社国宝展 ― 神の島・沖ノ島と大社の神宝
出光美術館(東京・丸の内)
2014年8月16日(土)〜10月13日(月・祝)
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/munakata_taisha/index.html
NHK 日曜美術館のアートシーン で紹介されていて面白そうだと思っていたら、友人からお誘いがありました。
行きました! ⇒ http://sea.ap.teacup.com/pasobo/1837.html
「宗像大社国宝展」に行く」 〜 Myブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」
「宗像大社国宝展」に行く前にと思って読んだら、これまで知らなかった奥の深いところへ立ち入ったようです。
近寄りがたい神の島。
遠い祖先が、島国日本と大陸を行き交う安全を願い、神を祭ったのだろう。
いまでも容易に行くことはできない神聖な場所。
それが、ずんと伝わってくるような写真と文章。
また、宗像氏を主軸に据えた歴史物語も 面白く読めました。
今は、頭のなかが 古代日本モードです。
2014/09/05 予約 9/7 借りて読み始める。 9/10 読み終わる。
内容 :
女人禁制、一木一草一石たりとも持ち出してはいけない…。
今日なお厳しい掟を守り続け、日々祈りが捧げられている沖ノ島。
藤原新也が幻想的な島内を撮影し、
安部龍太郎がこの地を支配した古代宗像一族の謎に迫る。
著者 :
藤原 新也
1944年福岡県生まれ。作家、写真家。著書に「メメント・モリ」など。
安部 龍太郎
1955年福岡県生まれ。作家。「血の日本史」でデビュー。「等伯」で第148回直木賞受賞。
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福岡県、玄界灘沖合50kmにある沖ノ島。島全体が神域で一般の立ち入りは禁止で女人禁制。古代からずっと続く神事だけが行われている島。その島を藤原新也が撮影した本です。写真としては、写真集ではなく大きなプリントで見たかった写真でした。この島、いまでも神職の方が一人だけで常駐しているそうです。こんなところに一人だけ住んでいるなんて、どんな感じでしょうね。