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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人の話もあるけど、基本中学生たちを主人公とした短編集。
青春だなーと思う。
なにかを胸に抱えながら生きる人って多いよね。
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▼収録作品
一年一組・嶋野知咲
三年二組・小久保雄飛
コンビニパート・森住響子
二年一組・鳥井悠乃
二年二組・末次杏奈
一年二組・村中槙人
学校司書・牧野実知花
三年一組・竹部真織
この本を読んでいたら、自然と中学時代のことを思い出した。
この本に出てくる登場人物と同じように、早く大人になりたいと思っていたこととか。
子供のくせに、大人たちから子供だ、と言われるとものすごく腹を立ていたこととか。
当時は嫌で嫌で仕方ないと思っていたことも、今となっては懐かしいと笑えるようになっていたりする。
時間が経つと、思い出は優しくなるのかな。
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うーん、どれも煮え切らなかった。
一瞬の切り取り、時間の早さだったり、その時にしか感じない想いだったりが描かれているのはわかるんだけど、それにしてもずいぶんあっさりしすぎ。
登場人物どれにも共感を覚えられなかったというのもあるけれど。
加藤千恵さんの短編集は好きですが、短い中でもきゅーっという感じが今回はあまりなかった。
また、読み返すと違うのかもなぁとも思う。
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タイトルの響きと短編集で読みやすそうと思って購入。
この作者を初めて知ったし、初めて読んだ。
切なくなったり、思春期に味わった気持ちが描かれていて共感した。
大人目線の図書室の先生の話、最終話が好き。
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ひとりひとりの表には出さない奥の想いが描かれている。誰にも言うつもりのない想い。何も知らないわけじゃないのよって確かにあの頃は思ってたなぁ。私は私なのにってね。
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「卒業式の朝だけ、願い事を叶えてくれる"あかずの教室"の扉が開く」
どこの学校にも、もしかしたらあるかもしれない、七不思議にも似たジンクス。
それを軸にして6人の中学生と、2人の大人の日常と心が紡がれる、連作短編集。
中学生は一度しか経験できなくて、その中にいるときはその事には気付けない。
そこから離れる気配が濃厚になって初めて、それを知る。
読みながら、小学生の延長から始まって、たった三年間でなんて濃いものを感じられたんだろうと思えた中学生の終わりを思い出していた。
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他人から見ればそんなこと、と思われることも本人にとっては目の前にあることで悩むべきことだったりする。どの登場人物も自分の抱えていることに真摯に悩む姿が美しかった。どの話にも出てきた卒業式の噂も綺麗にまとめられていて良かった。
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この人の短歌が好き。中学生を主体としたお話より、大人を主体としたお話に色々考えるようになったのはきっとそれだけ自分も年を重ねたから。いつまでも学生の頃の気持ちだけ大切に抱えて生きていくのはできないから。そんなことを改めて考えながら読んだ。最初と、最後のお話が好き。なにも変わらない、でも変わっていく日常のお話。
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とある中学校の開かずの教室にまつわる「夢のある」噂。
その噂に少しずつかかわる8つの物語。
どの物語も途中でぷっつりと終わる。この装丁の少女のように扉を開けてどこかへ入っていくのか、それともどこかに向かって一歩踏み出していくのか。
どのお話も、「わかる」。あぁ、そうなんだよな、と「わかる」。
私もいくつもの春につづく道を歩いて来たんだな、と「わかる」。
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若者たちの伸びやかでいて、くさくさする日常が新鮮だった。
そして年長者の澱のように沈んだ感情が重く中央に配されていて本当に良かった。
男の子は伸びきった棒きれのようで、女の子はゴムまりのようにはぜる。ああ、なんかそんな感じするけど、そうであってほしいなと思うだけだった。
そして
とてもよかった。
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北海道を舞台にした、開かずの教室が卒業式の朝だけ開き願い事が叶うという噂と中学生達、コンビニのパート主婦、学校司書の、ひと月ごと一年の八編。母を名前で呼ぶ女生徒やヘアピンの描写等小さな物語それぞれがナチュラルで心地好い。司書の先生の苦い恋愛経験が、あっても当たり前なのに生徒目線のようにドキッとする。