紙の本
ますます快調です
2016/11/23 01:03
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作との時間差が1カ月も経っていない。アレッという感じで読んでいたら、前作末で生存を匂わせたモンク・コッカリスが早々と登場したばかりか、記憶の一部を消されて自分が誰であるかも分からないままにも、あっという間に主要人物の一人として位置づいている。と言いうことは、著者の頭の中にはシリーズ3を執筆していた時、既にシリーズ4の骨格・主要人物の構想が出来上がっており、その登場のさせ方まで描かれていたということになる。恐るべし。
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ロシアの議員の陰謀に巻き込まれて行くグレイ。
最後の一手を指してくれたのはマータ。そしてピョートル。
彼らによって世界は救われた。でも……彼らは……
ドキドキして最後は泣けた。
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ジェームズ・ロリンズによるシグマフォースシリーズ第4弾下巻。
いよいよロシア・ウクライナにまたがる地域で進められていた陰謀の全貌が明らかになる。グレイはチェルノブイリで世界中のVIPが招かれている式典での作戦の阻止を狙う。一方、ペインターはシグマに潜入することに成功したマップルソープに対し、一か八かの賭に出る。
物語は2日間程度の間に起こった事柄だというのに、この密度は半端ではない。移動手段があっという間に用意されたり、行く先々でいいところですごい味方が現れたりするのはいつもの通りのご都合主義的展開ではあるが、そこに至るまでの物語は様々な仕掛けを施してあり、感心させられる。
本作では、グレイ、モンク、ペインターといった主要なキャラクターを最終的に導くのが特殊な能力を持った子供であり、その結末はなんともやるせない切なさに満ちている。このあたりは過去3作以上に人間の心を描いているように思う。
それにしても、どこまで行ってもモンクはつらい役回りを与えられていて、作者はどこまでモンクを不幸にすれば気が済むのかと、変な勘ぐりをしてしまうほどだ。次作でモンクがどのように扱われるのか、そのあたりも注目したいところだ。
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今回は超能力がテーマなのでこれまでよりSF度が高いみたい。でもスリリングで面白かった。モンクの無事がわかって何よりでした。それとやっぱり頭脳明晰、戦闘能力抜群のクールな特殊部隊員だけじゃ物足りない。コワルスキみたいなのがいないと。ロサウロと過去に何があったんだろう(笑)
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Σシリーズの第四作目。
今作のシグマフォースの戦いは、ロシアの議員による地球規模の放射能攻撃を阻止するための戦い。デルポイの巫女やチェルノブイリなど、大昔と最近の歴史的な史実をもとに組み立てられた、スピード感あるストーリー展開はさすが。
多少、強引な理由ではあったが、モンクが生きていたのは本当に安心して、感動の涙も流してしまった。
もし、自閉症がなかったら、人類は未だに洞窟生活を送っていただろうという言葉が興味深かった。
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自閉症に関する考えがいい
このシリーズには図が欠かせない
ロマにいろいろ押し付けた気がする
クロウに恋愛話がないとすっきり進んでいい
今回はモンクの方が主役だからかな
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後半ちょっとだれたかな?
内容自体は非常に良かったんだけど、もうちょっと短いほうが上手くいったような気がする。
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ジェームズ・ロリンズのシグマフォースシリーズ第4弾。
映画の続編あるある、みたいに、続編になるたびにクオリティが落ちています。
今回はひどい。
前作で死んだ某隊員が復活するのは話しの筋として面白いです。
ですが、あまりにも蓋然性の低いつなぎ方で、苦笑するしかない。
持って行き方が強引すぎるんです。
ストーリーの前提が嘘くさいと感じてしまっちゃうと、その後いくら展開が面白くとも、空虚な気持ちになってしまいます。前提条件に無茶があるのは、幾ら上部装飾が金襴豪華でも船の竜骨が腐っているようなもの。
本作で面白いと感じたのは、サヴァン症候群と自閉症のくだり。
異常な記憶力を持つ人というのは歴史に良く登場します。
司馬遼太郎が「胡蝶の夢」で描いた島倉伊之助なんかもそうですね。
彼など間違いなくサヴァン症候群であったでしょう。
このサヴァン症候群の遺伝子を持つ人物を集めて超常現象によって世界をウンヌンというのはなかなか含蓄がありました。
また、文中の「人に自閉症なければ、人類は今でも洞窟生活であっただろう」というセリフにビビっときました。技術革新はサヴァン症候群か自閉症持ちの人間によってなされたと言われています。
そしてダ・ヴィンチやモーツァルトなど、天才と言われる芸術家の多くは自閉症の症状を呈していたとのこと。
確かに、偉業を為す人の精神力というか集中力は特殊だといわれていますね。
普通の人間は同時に多くのことを考えてしまい、その間神経細胞はいろいろな処理を分担して行います。
ところが、特殊な人間は尋常ならざる集中力で、特定のことだけを考えることができる。
毎秒72ギガバイトという膨大な処理能力を持つ脳を特定の事だけに集中できれば、瞬時にルービックキューブを解いたり、一瞬で記憶したりすることができますね。
ところが、その集中力の犠牲として、人とうまくつき合えなかったり特異な行動に走ってしまうのが自閉症。
本作のストーリー自体は荒唐無稽はちゃめちゃでひどいものでしたが、 サヴァン症候群と自閉症について再考するきっかけを貰えたので、プラスマイナスで評価3点です。
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今作ではジプシーとサヴァン症候群がキー。そしてメイン舞台はチェルノブイリ。
シリーズ1作目、2作目と読んで、3作目を飛ばしてしまい本作を読んでしまったら、なんと主要キャラが大変な事になっていて、ちよっと後悔。
このシリーズはできれば順番に読んだ方が良いですね。
小さな子供達と動物達が出てきます。不覚にも泣いてしまいましたが、私が子供と動物に弱いだけなので、ストーリーとしては泣くほどの重さではないです。
でも上下巻一気に読ませる展開はやっぱり面白かった。
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毎回誰かの恋愛事情が描かれる中、今回はあの人。バレバレか。
福島原発のこともあり、ネタ的にも入りやすそうだったが、今回はどうもイメージがつかみづらかった。集中してなかったのかな。
あと、挿絵が多かったです。
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シグマフォースシリーズ、4作目。
前作で生死不明だったモンクが復活。生きていたことは本当に嬉しかったし、メンバーたちと再会できた場面はなかなかの感動モノだったけれど、今回のストーリーに組み込むにはちょっと強引だったかな、、、。実際、サヴァン症候群の方には何らかの特異な能力があるのだろうが、まだまだSFの域でピンとこなかったのが難点。その分、チェルノブイリなどのソ連時代の放射能汚染問題はリアルで、脅威はひしひしと感じられた。
それにしても、このシリーズのキャラには恋愛モノが必須なのだろうか。カップル率が高すぎ。一切、ドロドロしていなくて、お似合いばかりだからいいけど。だからか、余計に独り者のグレイが気の毒。早く、レイチェルとよりを戻すか、新しい彼女を付けてあげてクダサイ。
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今回の舞台はインドとロシア。地理的には世界的なトレンドに乗ってみた感があるが、扱う脅威は核という前世紀から続く最大の懸念事項。
ギリシアのデルポイの巫女がロマの先祖だったという仮説のもと、その血筋を引くサヴァン症候群の子ども達を利用して現状世界の破壊を企む悪者と戦うΣの奮闘。このシリーズは回を追うごとにストーリーの要素が多く、複雑になってる。
もっとも、寄せ集め要素を都合よく繋ぎ合わせてエンターテインメントにしており、それぞれを深く掘り下げずにいるので、辛くはない。ただドタバタの描写はついていけない部分がある。社会問題の提示というのもお約束、自閉症だったりカースト制度だったり。私のような浅学の知ったかぶりには丁度いい。今回はセイチャンが登場せずに、モンクが大活躍、生きてて良かった!全体としては、超能力で世界を救うストーリーかな…。
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前作三編も面白く、シグマフォースシリーズ大好きです。
今回は、私の興味のある予知能力とか、占いとか、ワクワクする内容でした。
私の回りにもそういう類いの人いるし。
また、放射性物質の汚染問題は、我が国でも抱えている問題でもあります。
もうね、ワクワクドキドキしながら読みましたよ。
終盤は悲しくて、切なくて、愛おしくて、寝ながら読んでいたので、枕がビショビショに・・・・・・・
いやぁ子供が絡んで来ると弱いですわ。
ラストはびっくり、やっぱりそうなんだぁー
それにしても、ここに書かれているものが、かなり事実であったりすると、我が国は大丈夫なのかと不安に思ってしまうね。
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決して面白くなかったわけではなく、むしろ面白かったのだけれども、なんだかなかなか読み進まずものすごく時間がかかってしまった。サヴァン症候群の話とか興味深いものがあった。
そして何よりモンクが……どんな形であれ生きていてくれて(まぁなんとなく生きてるかなという感はあったが)嬉しかった。
あと、個人的にコワルスキ嫌いじゃないので今回も楽しかった。他の人たち割と生真面目だから、こういう人の存在が微笑ましい。
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モンクと再会したときのグレイの喜びようには、目頭が熱くなるものがあったが、ピョートルの自己犠牲の方がぐっと心に応えた。
それにしてもロシアの放射性物質の管理はひどいなあ…恐ろしや。