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ついにイズミの新刊が!また一部ペーパー付き!
って生活圏内で配布が無いよおおう!!!(当初発表時)
と嘆いていたら立川の友人がペーパー付きしかもサイン本を無事代理購入して下さりました。ありがたやありがたや。
というわけで先日ようやく引き取りまして、一気に上下巻読了。
上巻は既にデュアル文庫で読んでいるものではあったんですが、折角なら最初から話の流れの勢いのままに読んだ方が良いかなと再読。ネタバレます。
さてそんな上巻は前述の通り文庫3冊分の再録。
最後の文庫発行時、ラストのあまりの展開に帰宅途中の電車内で読みながら居ても立ってもいられず途中下車してホームで読み、読了の瞬間に「ええええここで終わるのかばかあああああああ」と絶叫した代物です。
「暁の国篇」は、イズミが致命的攻撃を受け、拓己と省吾が気付いた時には離ればなれになっていてお互いの生死も定かでないまま、それぞれの道を歩んでいた時の話。
特に拓己は自分の名前も、何者であるかも忘れ、”狼”として大和組の幹部として生きていた。当初”拓己”と”狼”のあまりのギャップに「えええ…おばかなたっくんは一体何処へ…もはや外見イメージさえ想像力を越えている…」と戸惑ったものです。
キョウト・レヴで両目の視力を失ってもなお拓己を信じる省吾と一刻も早く再会させねばならないと思いながらも、全く新しい人生を大和組の嵐やヒカル達と共に生き、しっかりとその中での居場所や周りの人々との関わりも少なからず形成している”狼”という存在もまた確固たるものとなってきており、それを取り上げた時の空白は大きいだろうという複雑な不安は、読者として「もうとにかく皆幸せにしてやってよおおう」と泣きながら読み進めるしかない。
それでもやっぱりあの二人の再会シーンは何度でも絶叫もの。省吾の「無理に、帰らなくてもいい。俺がおまえと一緒に行くから」の台詞がもう、ぐああああああしょおごおおおおおああああたくみいいいきろおおおおお!!!!みたいな(何)。
もともと表面的には拓己が省吾に依存しているようでいて、実は省吾の方が拓己への依存度や執着が高く、省吾自身もそれを自覚しながらも常に罪悪感を覚えつつツンデレという関係性が、暁の国篇で離ればなれになってからは省吾が比較的素直に拓己を求めていて、この最後の台詞のストレートすぎる歩み寄りでその極地を見た気がして「うわあああ省吾おおおそうだよおまえがちゃんと拓己のことつかまえてろよおおおうわあああん」となる。
で、この続きが読めるまで…6年…かかりました…。