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帯に「インモラルホラー」と書いてあった。なんじゃそりゃと思って買った。
謎と邪悪に溢れた……とも書いてあったが、読み終えてもなんじゃそりゃと思った。
とりあえず、作中に書かれてる「謎」は全くもってどうでもいいし、モラルがないところでインモラルも何もあったものではないと思う。
道徳があるから背徳が退廃的な魅力を持つ。光があるから闇があるのだ。その基盤がないところにいくらインモラルなことを描写しようと、それが魅力を持つことはない。
なので、ちょっと時間と費用の無駄だったかな。
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冒頭から主人公たちの性と死への価値観にとまどいを感じながらも
物語自体はスラスラと読めた。
本作のような環境と教育下で生活した場合、
このような(学園内での)社会が成り立つのかどうかはいささか疑問ではあるが。
前半部の学校内の風景描写はインパクトがあって面白かった。
主人公がシステムに疑問を抱き、”外の”世界へ興味を持つこと自体は自然な流れとは思うが、あえてその流れに持っていかずに学校内の猟奇的要素を生かした作品に仕上げてもまた面白かったのかな、と。
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現代の日本は本当に自由だと思う。
徴兵制度もない、誰かに常に監視されているわけでもない。
「表現の自由」の名の下にときには行き過ぎた自由をも許されている。
かつてヒトラーは「大衆の多くは無知で、愚かである」と言った。
国家あるいは大きな組織が人々を統制しようとしたときに必ず行うのが「監視」だと思う。
「監視」することによって国家あるいは組織に害となる存在を未然に排除する。
思い通りになる大衆を作り上げるために。
表現にかなりハードなものがあり、読み手を選ぶ物語のような気もする。
読んでいてどことなく落ち着かない…。
「死ぬことは最高の快楽である」と教えられた生徒たち。
命の価値はないも等しい。
快楽と虐殺と。死と快楽と。
それらが繰り返し登場する物語である。
すべてが明らかになる終盤に答えは用意されている。
管理されることの怖さ、それを当たり前だと思うことの怖さ。
表現は極端だけれど、異常な世界への恐怖は伝わってくる。
どちらかというと苦手な表現が多い物語だった。
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何かの折、狂気太郎さんの名前を知り、Booklive!で狂気太郎さんを検索して、この人の本もオススメです、みたいな感じで出てきたので試しに買ってみた……ような記憶があります。
あと表紙買いしたかもしれないです。表紙の女の子が可愛い。けど表紙を描いた人の名前が見当たらない。くすん。
エログロ。ひたすらにエログロ。
人を殺し、殺し、性行為をおこない、そしてまた人を殺す。そういう世界で、それが当たり前の世界で、主人公であるユキには、ほんの少しだけ違う部分があるーー世界の秘密を知りたいと願う心が。
そんなユキの心の移り変わりを軸にしつつ、彼女と関わった人間の移り変わりも書き込まれて行く。
後半が少し駆け足で、また込み入った書き方になっていったけれども、結局のところ作られたディストピア、そしてそのディストピアも途中までうまく行っていたのにユキという不安定要素が絡んだことによって儚くも崩れて行く、というオチ。あっさり廃棄されたとか書かれていて、な、なんだってー!?となったw いやもうwってつけるくらいサラッとしれっと書かれていたんだもの……。
少し気になった部分。地鳴りが響き、ルートの下半分が消失した。ミナの体は砕け散っていた、肉片が降り注いだ、とあるのだけど、これって地雷か何かで吹っ飛んだ、であっているんでしょうか。ルールにも、二人以上がルートを通ろうとすると消失する、と書かれていたし、ワタルが地雷でも埋め込んであるんだろう、と話していたから、爆発してぶっ飛んだ、で合ってますよね。あんまりにもあっさり書かれて終わっていたので、ん? あ、爆発に巻き込まれて死んだんだよね?となっちゃいました。
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エログロナンセンス、というやつなのだろうか。
中学高校時代やたらと気に入って何度も読んでいた。
今でも好き。