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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルそのままの印象の本ですね。幽霊とかだけではなく、ちょっと不思議な話というもののほうが多かったような印象。
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短編、随筆の中から百編選んで収録された、正に『百物語』。
元々、小説と随筆の区別が曖昧な百けんらしく、現実と幻想の曖昧に漂う不思議な読後感を残した。
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読んだことのある文章もあるが、「百物語」としての配置の妙で一冊の本として楽しめ、またそれぞれの文章を以前に読んだ時とは違った方向から楽しめた。内田百閒の書きだす日常に滑らかに曖昧に混ざり込む怪異の身をよじりたくなる気持ちの悪さが再確認できた。また、収録されている「大瑠璃鳥」を読んで内田百閒と北野勇作との私の中での共通点に気づいた。
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一つの話から思い出されたように続く、東雅雄プレゼンツ、百間先生の百物語。冥途、山東京伝、稲荷など、百間屈指の作品の間を駆け抜ける実際の記憶、さらにそこに現れる東京日記のまぼろしなど、幻想的な風景が泥臭さを交えながら次々に展開されていく。百物語という語を選んだ編者の東氏のセンスも光る。
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これまでの3冊の中で一番気に入った表紙でした。鰻!
これまでもなんとなく思ってましたが、百閒はどちらかというと父恋いだったのですね。
日記でも、現実か夢かわからないじゃん、と驚き。
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タイトルの通り、100の内田百閒の小説・随筆・日記が収録された「百物語」小品集。怪異モノというジャンルではありますが、百閒先生の場合、漱石の『夢十夜』の系統の、ファンタジーのような、夢日記のような……普通の日常を描いた随筆と思っていたらどこかヘンテコな事象に巻き込まれているような…そんな話でいっぱいです。(怖い話、というより奇妙な話、という印象)
お気に入りは『東京日記』の中の、丸ビルが忽然と消えてしまう話ですね。
それと100の話が微妙に主題に関連性を持たせて続いていくこだわりの編集もこの本の楽しみ所です。(ここらへんは編者解説に詳しいので省略)
どことなく飄々とした百閒先生の文章、面白かった。
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内田先生は歴史的仮名遣で出してあげて―
チョイスはこんなもんで良いと思ふ。
この本でも、アレだ、獣飼ってる人百人へ読ませて、「獣がヌルヌルする」といふ表現へ納得させるといふ異常な真似をやってゐる。
内田先生は狸も一応あれだった。
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全体的にはふわふわしたような話が多いと感じました。日記と題された話もあって、その話では、明らかに現実的にあり得なさそうなのに、起きたように感じてしまいます。また読みたいですね。
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内田百閒の怪異作品は現実から続く夢のような感覚のものが多い。これはそういう小品を集めたものでなかなか面白い着眼。ただ、時々普通の随筆が混じるのでちょっとあれっと思う。目先を変えているのか怪異作品数が百に足りないのかそれともわざと混乱をさせようとしているのかわからないが。