紙の本
若かりしエラリー
2019/02/12 02:55
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投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
エラリーが大学を出てすぐの頃のお話だそうです。初期は生意気な感じですが、作中でどんどん成長します。後半は、もう馴染みのエラリーの感じです。
にしても、時期的に、警察の方々や検事さんなども、誰もエラリーを信じていない頃のお話なので、時々エラリーが可哀想になります。
お話は、すごく面白かったです。読者も、登場人物もろとも振り回されたというか。。。
解説で、また残念な歴史を色々知ってしまいましたが、こういう詳しい方による解説が、結構好きだったりします。
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間違いなし
2014/04/11 11:50
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投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすがクイーンファンが1.2位に上げる作品、間違いなく面白かった。あとがきもぜひ読んでください。
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素晴らしき娯楽小説
2020/05/31 15:21
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投稿者:ねったいぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
エラリー・クイーンの国名シリーズで一番評価が高い小説として知られています。
犯人と探偵の攻防という構図が、この時代では珍しかったのでしょうか。今では、よくあるパターンではありますが、確かに面白かったです。
エラリー・クイーンの国名シリーズはコミカルなので、読み終わったときに感動があるわけではないですが、娯楽小説として定期的に読みたくなる不思議な魅力があります。
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四度目の正直!?
2016/01/21 23:56
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投稿者:翠香 - この投稿者のレビュー一覧を見る
国名シリーズ第4弾。まず目を惹いたのが目次の美しさ。
章題の頭文字を並べると「THE GREEK COFFIN MYSTERY BY ELLERY QUEEN」となっています。
クイーンのこだわりを感じますね。
このシリーズ、時系列順に進んでいるのかと思いきや、
遡ってエラリーが大学を卒業してまもない駆け出しの頃のお話です。
今や名探偵の誉れ高いエラリーですが、なんとここでは間違った推理を披露してしまうという大失態を演じています。エラリーも若かったのですねぇ(笑)
事件は三度覆り、四度目の正直でようやく真相へたどり着きます。
終始翻弄されっぱなしでした。
本作は今までのシリーズにはない、エラリーvs犯人の頭脳戦が見ごたえがありました。
終盤はサスペンスタッチでドキドキしましたが、結末があっけなかったですね。
犯人の「負けたよ、エラリーくん」のセリフを聞きたかったな。
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国名シリーズ
2015/03/25 17:33
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投稿者:もも - この投稿者のレビュー一覧を見る
エラリー作品にさくめ。
本格ミステリはあまり得意じゃないかも…と思い始めた頃読みました。
事件は複雑なので犯人を思い浮かべることすらできなかった…。
ほんの少し、ん?って思ってそれがエラリーの推理とかぶったときは嬉しかった。
エラリーの性格が、私が読んだエラリー作品では一番微笑ましいというか鼻につかないというか、読んでて楽しかった。
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盲目の老富豪ハルキスの死。死後の遺言書盗難事件に首を突っ込んだエラリーの提案により掘り返されたハルキスの遺体。棺の中に隠された第2の死体。被害者は5年間服役していた前科者アルバート・グリムショー。グリムショーとハルキスの関係。ヴィクトリア美術館から盗まれたダ・ヴィンチの名画の行方。死の直前に密会したハルキス、グリムショー、ノックスの秘密。自殺したと思われたハルキスの義理の息子ギルバート・スローン。閉まっていたドアの謎。グリムショーを訪れた5人の人間の秘密。地方検事補ペッパーとエラリーの捜査。
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オランダ靴に続く、ロジックの妙意を存分に楽しめる傑作。
ネタバレ
多層的に本作の推理は繰り広げられる。深くなるごとに、推理の質が高まっていくその様を見るのは、もはや快感である。
犯人は狡猾で、先の先まで読んだ行動をする。
燃えた遺言書(空き家に残っていたもの)、それぞれ異ったタイプライターで書かれた約束手形、ほかもろもろの偽の手がかりがどれもこれも巧妙。
崩すのは、紙幣の入った時計に、閉まった状態の部屋から飛び出した銃弾等、考えなければ見逃してしまうようなものばかり。
オランダ靴も快作だったが、本作はその上を行っている。
読んで損はない作品。新訳も、以前に増して読みやすくなっているのもプラス。
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若きエラリーの推理がサエナイ!
いやはや二転三転四転だわ
きゃー!となったですわ
新訳買ってよかった、、、
しかしお父さんの心労さぞつらかろう エラリーは隠すことに決めちゃうから、まーこんなことがあればしょうがないんだけども
全く予想のつかない展開にショックでしたわー
サンプソン立ち直れるかしらねえ
あーたのしかった!
最近はあまり翻訳物が読まれていないみたいなのでもっとはやるといいなあ、と思う
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エラリー・クイーンシリーズにド嵌りの日々です。
ただし、読み始めると一気読みになってしまうので、時間のあるときにじっくりと読みふけることにしています。
とある大富豪の死。
厳かに進行した葬儀を終え、遺体は悲しみを湛えたまま墓地に埋葬されたはずだった。
家人が気づいた異変―――それは、施錠してあったはずの手持ち金庫から無くなった遺書だった。
大学卒業間もない若き秀才 エラリー・クイーン。
警視である父親の捜査に同伴し、その英知を気まぐれにふるうことに味をしめ始めた頃である。
遺書は埋められた柩の中にあると告げたエラリーの提案により発見されたのは、謎の第二の遺体だった。
時系列で言うと最も初期にあたる作品。
エラリーもまだ、生意気さが鼻につく「青二才」の雰囲気を醸し出しています。
これにより、作中でエラリーは大恥を晒すことになるわけですが、その出来事を戒めとして、エラリーは完璧な推理を組み立て終わるまでは人に話さなくなります。
そりゃあ推理小説で序盤からバンバン推理を披露されてしまっては読者の楽しみが減るわけですから、設定的にそうせざるを得ないのでしょうけど、そこに至るまでのストーリーがエラリー・クイーンという人物の性格や物の考え方をしっかり反映しています。
そして注目の犯人ですが、今作も例外なく驚かせてくれます。
シリーズ最高傑作との呼び声にまったく恥じない完成度でした。
余談ですが、本作の登場人物 ブレッド女史のキャラクターがものすごく好きです。
賢く美しく、そして芯の強い女性。素敵ですね。
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606P、時間が少々かかりました。まず、目次が良い。取りかかろうと手を出したとき、凝らされた趣向になんかもうごちそう様です(笑)エラリーが名探偵の名声を得る以前の話で、若かりし日のエラリーが拝めます。自信に満ち、うぬぼれが強いというと嫌な奴な気もしますが反って魅力的だったりして、楽しむことが出来ました。消えた遺言書、エラリーの推理に基づいて棺を探すと、中には当人と見たこともない男の遺体。遺産を巡って家族内でわいわいやるのかと思いきや、話は予想だにしない方向へ。物凄く派手ではないのですが好きです。
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エラリークイーンの国名シリーズ、4作目。
物語が二転三転して最後まで真相が見えず、ラストには久々にえっ!?と驚きの声が出てしまった。全くノーマークの人物だった。
まだ大学を出たばかりの調子乗ってるエラリー坊っちゃんの鼻っぱしらが一度は叩き折られるのですが、それからの犯人との罠の張り合い騙し合いの駆け引きが面白かった。
長かったけど、2015年最後の締めくくりにいい読書体験ができました。
2016年もいい本読むぞー。
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今回も、犯人当てられず。
しかも、読む順番を間違えたし。
エラリーがこんなに煮え湯を飲まされるのはなんか珍しい。
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前作までは総て、面白いながらも突如打ち切られた感というか、不完全燃焼のような終わりだったのですが。
真相が詳らかにされていくドキドキ感も良いが、後日談のようにじっくり解説されて満足。でも犯人毎回死ぬね。
推理小説としては如何か知らないが、エラリーが楽しそうで何より。
しかしこのシリーズ、表紙が素敵。
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これが話に聞く色盲が出てくる話か。
私自身も色覚特性を持つ者なので、そんな見え方するわけないよと思ったけど、解説に書かれていることによるとそういう見え方をする症状も世の中にはあるのですね。
世界は広いな。
あのエラリー・クイーンも失敗経験から学んで成長しているんだな。
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一見完璧に見える、見事な推理の底が二度も三度も抜けると言う。なるほど、これがいわゆる〈後期クイーン的問題〉が産まれたきっかけですか。エラリーが披露する最初の推理なんて完璧すぎて、ここでお話が終わってしまっても、誰も文句言わないと思うが。いやー深い。いやー面白い。