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この本を読む前に『舟を編む』を読了したのだが、
2冊並べて置いておくと色違いのセットものに見えてしまうくらい
装丁の感じがよく似ていたというミラクル(笑)。
取り敢えずは"伝説のスピーチライター"久遠久美さんが登場する
『本日は、お日柄もよく』を読み返さにゃいかん。
先ずは設定がぶっ飛んでる。
消費税の増税は兎も角、贅沢品の税率を高くする複数税率、
脱原発のエネルギー政策、雇用の安定と少子化対策など
希望としては実現してほしい内容の話である。少なくとも個人的には。
(本音を言えば増税するのは法人税や所得税にしてほしいんだけど)
とはいっても、今の情勢を鑑みると夢物語と断じざるを得ないし、
重ねて言うとこの設定がぶっ飛んでると思ってしまう現実が哀しい。
日記形式で、過去を振り返る形で書かれている文章だが
総理の夫である日和の目線で語られていると気付くまで暫くかかったのと
時系列が前後するのに日付がすべて20XXになっているのが解り難くて、
(括弧書きでフォローはされているものの)読み進むのに若干苦労した。
日和の母と兄、腹黒い原久郎、同僚の伊藤さん、コロンボ阿部等、
キャラ立ちしてる人が多くて楽しめた。
ここまでインパクトがある人たちに囲まれた草食な日和くんは
影が薄くなってしまいがちだけど
そこはお育ちの良さと、妻の凛子を想う一途さからくる意外な男らしさで
ちゃんと存在感を出しているのがすごいと思った。
逆に凛子の人物像がほぼ日和くんの主観で語られていて、
欠点が見えにくい完全無欠な人だったのがちょっと残念だった。
意外な鍵を握っていたコロンボ阿部は後半もう少し絡んでくると思っていたら
写真のエピソード以降消えてしまったので驚いた。
彼と高校生の娘さんとの後日談のスピンオフがあっても面白いかも。
現状では夢物語でしかないこの物語がいつか現実のものとなったら
もう少し生きやすい国になるんじゃないか、という希望を抱ける話だった。
オリンピックも決まったことだし、少しでも現実に近づくといいな。
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いずれは、本当に実現するでそぅ…、
女性総理大臣の誕生と国政を舞台とした
エンタメ小説ですが…、内容としては、
政治と夫婦愛といぅ王道のお話でした。
登場するキャラクターは、それぞれ、
まずあり得ないよぅな設定ですが…、
お話の展開とうまく噛み合っており、
エンターテインメント性の高ぃ作品に
仕上がっていたと思います。
「本日は、お日柄もよく」に出てきた
スピーチ・ライターの久遠久美さんも
ゲスト出演しており、ちとニンマリ…。
間もなく、参議院議員選挙ですが…、
意外と、選挙前に、
この手の小説を読む機会があるよぅな…。
全編通して、ホンノリと心温まりました。
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大金持ちの御曹司と才色兼備の女性が夫婦、という大昔の少女マンガのような設定。ここに、奥さんが総理大臣になるという設定が加わるのだけれど。
政治を書くにあたってしかるべき準備はしているということは充分わかるが、やっぱり浅い。無理がある気がする。
なんでこれをテーマにしちゃったかなあ。
見返しにマンガが書いてあったせいもあるかもしれないが、ずっとマンガを読んでいるような感じ。
それなりには楽しめたけれども、大好きな作家で期待が大きかっただけに、正直残念な作品でした。
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快刀乱麻を断つように物事を進める、史上初の女性総理大臣で本作のヒーローである凛子と、草食系鳥類研究員でヒロインの日和を中心に話が進んでいきます。
ベテラン議員の罠にも負けず信念を貫き通す凛子の姿は、男女関係なく読んでいてスカっとすること間違いありません。
終盤に衝撃的な展開が訪れますが、それは読んでのお楽しみ。
本作を読む前に、先月文庫化された「本日は、お日柄もよく」を読んでおけば、登場人物がリンクするのでなお面白くなるのでオススメです。
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なかなかの佳作。かなり現実から題材を得ているが、それなりに読み応えはあった。こんな救世主が現れてくれないものか。
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以前読んだ同じ作者の「楽園のキャンバス」がおもしろかったので、買って読んでみました。
現在の日本の政治や行政システムについてなかなかよく調べられていて、「女性総理大臣誕生」についてのリアリティあるシミュレーション小説になっていると思いました。特に、ラストのエピソードは考えさせられる内容で、実際に制度的手当が必要なんじゃないかと思います。
ただ、小説の中の主人公の総理の政策については、施策と財源のバランスが取れていなかったり、エネルギー論に関して単なる脱原発と再生エネルギー普及だけで、それが一体どう景気対策と整合的に可能になるのかが一切触れられていなかったりと穴は大きいですが、政策について論じることが主眼のお話ではないので、そこはやむを得ないところでしょう。
エンターテイメントとして、普通に楽しめました。
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こんな総理が誕生したら、もう少し政治に関心が持てるかも。
総理を支える周囲って相当大変なんだろうなぁ。
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日本初の女性総理誕生。
政策や総理の姿勢はまさに今国民が求めていることばかり。
スピーチライター久遠さんも登場。
最後がドタバタしちゃったのが残念。
【図書館・初読・7/29読了】
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原田マハさんは、楽園ノカンヴァス、ジヴェルニーの食卓からはいったので、今回は全然違う小説という感じでした。
常に国民と日本の将来を第一に考える女性総理、いいじゃないですか。全体にほのぼのとした物語でした。
総理の夫の日記に何度もこれを読んでいるあなた、というのがでてくるのがちょっとウザイかな。その設定は最初の章だけでいい気がする。
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背景が出来すぎているという感もなくはないが、凛子の性格、日和君の性格ともに好きで楽しく読めた。他の登場人物たちのキャラも良いし、政界の駆け引きであったり総理の仕事であったりと興味深い内容が多い。
凛子の熱さが魅力的!
夢物語で終わって欲しくはないな・・・
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いつものようにおもしろく読めたけれど、今の現実の状況から、夢物語だよな〜っていう冷めた気分が拭えず、読んだ時期が悪かったなと思ったり。
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自宅ソファーで読了(23)
かるーく、読みやすく。出来過ぎ感もあるけど、、。ドラマ化しそうだなぁ、、真木ようこあたりで(うれしいけど)
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原田マハさんの本は、装丁も素敵なのですがこの本は何故かこの漫画仕立てになっていて残念です。
読む前に余計な人物像を押し付けられるため、想像する楽しみが半減しました。
ストーリーは御曹司のイケメンの妻が美しくて優秀でジャンヌダルクのような女性総理大臣。妻のことを綴る日記。
最近の政治とリンク出来るので読みやすい内容ではあるが、恋愛、家族愛、政治、仲間と言ったテーマがすべて浅く描かれ少しがっかり。。。
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彗星の如く現れた、日本初の女性そうりの誕生!立役者である側近の思惑が…しかし、それをも跳ね返す粘り強さ、女性ならではの政治の視点。そして、総理の夫である日記がとても面白く楽しく読めました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶こんな方に本当に総理になってもらえれば、日本も未来が築けるのかもしれません٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
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カテゴリを、現代ものではなくファンタジーにしなくちゃいけない?と思うほど、最高にハッピーで終わるストーリー。
どこまでも熱く純粋に日本再生を願う、日本初の女性総理大臣と、ただひたすらに彼女のためにあろうとする夫。
二人とも育ちも良く頭も良く見た目も良く性格も良く、ちょっとしたピンチはあれど大ハッピーエンド!
いや、気分良く読めて、面白いんだけどね。
やっぱファンタジーに分類しようか?というくらい出来すぎなだけで。
それにひきかえ、現実の政治状況ときたら…あぁ。
気概のある政治家はいないのか?
…いないんだろうなぁ(T_T)