紙の本
激しく、しかし真っ直ぐな恋に惹かれる
2023/08/18 18:30
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投稿者:Takashi - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく主人公の自分の感情に対する真っ直ぐさに共感を覚えました。失恋で塞ぎ込んでしまうくらいなのに、それでも「好き」という感情に突き動かされていく様は人間そのものであり、最後は切ない満足感で胸がいっぱいになりました。
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夢中で駆け抜けるように読み終える。
ああ、なんか。しんどい。
でも、このしんどさ、つらさ、痛さ。毎回追い求めている。
全力でぶつかるから全力で受け止めてほしいだけ。
傷だらけで起き上がってまたぶつかりたいんだ。
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限りなく白く 何にも染まらない
ただその白に染まりたい
染められてしまう 染まってしまう
絵の具の中で 何よりも儚く
何よりも強い あぁ 染められてしまった
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タイトルと表紙と、帯に惹かれて購入した。
『好きすぎて、怖い』
確かに、描かれている恋心は狂気に近くて怖かった。
途中で、飽きてしまった。
自分の等身大とは遠すぎて。
でも、使われてる文体とか、表現とかは、もろくて、やわらかくて、好きだった。
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表紙がかわいくて衝動買いし、夜寝る前に一気に読んだ。
そんなに厚くないので、2、3時間ほどで読めた。
なんとも言えない、気持ちになった。
好きすぎるってこわい。でも、なんとなくわかる気もした。
夏目の生き方はまっすぐでうらやましいなぁ。
好きなことをただ好きなことのまま生きてくことって幸せだと思う。
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2013/7/7読了。七夕の夜に読み終えるのも、なにかの『しるし』なのか…?
それはともかく、こんなに激しくて痛々しい恋を、しばらくしていないな、と思う。作中で、塚本さんが言う、羨ましい、という言葉。その人のそばにいて、狂おしいほど愛してしまわずにいれる、その平静が羨ましい。何度、私も過去にそう感じたのだったか。今はもうそんな恋には出逢いたくない。いや、今まで一度も望みはしなかったはず。
でも、こうして物語として読むには、悪くない。きっと著書も、身が切られるような恋をする体質なのかも?
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同じ著者の炎上する君は合わなかったけど、
これは、よかった。とても。
偶然にも、夏目と同い年でこの本に会えたこと、幸せだと思う。
今までわからなかったことがわかったし、否定していた自分も受け入れられるような気がした。
好きになる人と初めて会った時に、この人は私を好きにならないとはじめに確信するはおかしいことじゃないんだなぁ・・・。
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猛烈に恋に落ちてしまう。
何とも交わらない白、を描くひとに。
その引力の強さが、この小説の強さになっていて、惹きつけられて離れなかった。一気に読んだ。読み終わったあと、しばらくぼーっとしてしまうくらい。
わたしが熱烈に恋をしているひとも、アメリカンスピリッツを吸っているから、どきっとした。
報われなくてもいいから、救われますように。
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10代20代の恋も相手を振り向かせるのにすごく必死になるけれど、30代の大人の恋も一生懸命になる。相手が自分のものにならずに焦る気持ちは一緒。気持ちはとてもまっすぐなのに、どこかゆがんでいる。西加奈子さんのエネルギーにあふれる作品なんだけど、それがすべて主人公たちの生き方につながっていて読み応えがありました。
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32歳、独身女子の恋愛小説...と言うとだいたい想像できてしまうお話ですが、加奈子さん流の豪快な書きっぷりはいつものように心地よく楽しめました。
主人公の夏目は、何人か思い出せない人がいるくらい過去に付き合ってた人がいますが、芸術家である間島君と出逢い、彼と彼の絵にどっぷりのめり込んでしまいます。
傷つくことを予感しながらも、全身で彼を愛する表現力が、痛々しくもあり残酷です。
彼が愛する人は、なんと...○○だった!
ここ、もう少し深く書いたらもっと面白く出来たのになぁ~...
妄想小説ではありますが、心情表現のリアルさを読み込むと楽しめると思います。
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何とも言えない感覚に襲われる。
読んでて自分と重なる部分があり、辛くなる。
だけど私たちはそれでも生きてるんだよね!
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暑くて、苦しい。溺れる、息が出来ない。自分は恐怖を覚えて踏み出せないのだろうか。
逆に深く捉えすぎなのかも笑。
はまり込んでしまう恐怖ばかりを感じた。
人生は短い。やりたいことをやらなくては。生き急ぐこと。
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単行本でも読んでいるので、再読ということになる。
やっぱり、結局はしんどかった。
しんどいというのは、ここで描かれる、ぎりぎりの感情がしんどいということもあるし、それに共感するのがしんどいということもある。
恋愛のぎりぎりの感情だけで言えば、もっとしんどい作品はあるよね。例えば咄嗟に浮かぶのは「死の棘」だ。
だから、そのしんどさというより、そこに寄り添うことのしんどさだ。
恋愛というのは最も個人的な体験で、誰もがしているのに、誰もが違う。そうそうと頷く普遍的な部分と、それって表に出したら赤面でしょーな個人的な部分が、複雑に入り組む。
そして、人が人を好きになる理由は千差万別だ。
AはBを好きになるが、CはBを好きにならない、なんてよくあることだし、AがBを好きになった理由を、Cは真に理解したり共感したりは出来ない。だってCはBを好きにならないのだから。
そして、A本人にとっても、往々にしてわからないのだから。
恋愛のドロドロも、当人たちにしかわからない。
何がよくて何がダメなのかも、当人たちにしかわからない。
当人たちにしかわからないことを、万人に共感を求めるべく白日の下に曝すのは酷なことだし、西加奈子をもってしても難しい。
でもたぶん、白いしるしをつけられる、つける、ということなんだ。
そこだけが、はっきりと明確に共感出来た。
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絵描きの男女の恋愛話。
芸術家は凡人とは異なる感性があるんだろうけど
それは恋愛に関してもそうなんだろか。
いい歳になればなるほど
恋愛が怖くなってくるのはわかる。
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“好き”の表現が独特。
理解できるようなできないような・・・。
でも、好きになってしまったという辛さとかは伝わってきました。