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芥川賞候補常連でお馴染みの戌井さん。
シコウヒンTVで初めて御姿を拝見した。素敵ッ!
ファン度が一気に増したわけだが、今まで読んだ作品の内容を全く覚えていないことに気付く。
そしてこれに入っている「植木鉢」も読んだはずなのだが…忘れている。
これも忘れちゃうのだろう。でも好き。
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日常のなかに突然やってくる非日常に、まぁいいっかぁ、と流され気づきたらどっぷり浸かってしまった。そんな短編集。
表題もいいが、植木鉢も鳩の話も好きだなぁ。読んでいて映像が浮かんでくる作家さんです。
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・すっぽん心中
・植木鉢
・鳩居野郎
こういう小さい狂気とか追い詰められてる感とか暴走しちゃう感とかってあるよなって思いながら読んだ。
しかもド地元で心拍上がった!
すっぽんじゃなくて亀なら本当にいるし。
取材に来たのかなって思うとにんまりしちゃう。
面白かったな。
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場面を想像すると嫌な感じがジワリとするんだけれど、不思議と読み進んでしまう(^^;そして読み終えると、それぞれの話のアホさが笑える(^o^;)
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「すっぽん心中」「植木鉢」「鳩居野郎」の短編3集。
すっぽんはやっぱり噛みつくのですぬ。叩き殺すところは生臭さが匂ってきそう。クルマで衝突されてむち打ちになった主人公がリハビリ帰りに知り合った女と霞ヶ浦にすっぽんを捕りに行くことに。くびが横を向いたまま入れるとかけっこうエグい表現。
植木鉢はそこまでやらんでもって感じ。軽で高速で140?乗ってる奥さんが気分悪くなるの解るような。しかしこの人何故か回りが見えず一直線なんです。鳩居野郎も自分の仕事場の回りに寄る鳩が気になる話。
どの話もすらすら読めた。
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BGM POKKA POKKA / フィッシュマンズ
キャラ、空気感とも最高ッス!リラックスしたいときにぜひ。
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サリンジャーのように淡々としていて、それほど崇高でもなく、宮沢賢治のように丁寧な言い回しであり、それほど描写が上手くなく、ただし、何とも言えない親近感を感じる。
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どこにでもいそうなのに、どこか変。そんな人たちの話。
変といっても色々あるが、この本に出てくる人たちはいわゆるダメ人間系変な人たち。あっけらかんと波乱万丈な人生をはなすモモ。なぜか一つの事件に異常に固執する男。ハトを病的に嫌い、他人から狂人にみられていると客観的に理解してるけれど弁解もしない男。
この本を読んで上記三人に感情移入できる人、考えが理解できる人はなかなかいないと思う。でもなんだか気になる。関わりあいたくはないけど野次馬として遠くから眺めていたい三人だと思った。
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何の屈託もなくワイルドサイドの王道を闊歩するモモ。些かの迷いもなく、すっきりまっすぐ進む姿が実に心地よい。自分自身のあくせく流れる毎日が本当にとるにたらないことを思い知らされる。腹を抱えて笑える爽快さがある。ちっぽけな自分を諧謔とペーソスが優しく包んでくれる。面白いし可笑しいし読後感も非常に良い。
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本日の電車の行きで2編を読み、帰りの途中までで1編を読み読了。氏の作品は初めてだと思うが、読後感はなぜかさわやか。内容は決してそうではないのだが・・・。不思議と読ませてしまう作家ではなかろうか。
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「まずいスープ」もぶっ飛んでる展開で面白かったけど、今回の特に「すっぽん心中」も人間のあったかいところに触れられるほんと良い作品だった。小説では珍しく、舞台が西日暮里から土浦という、世田谷とかに住んでる人から見ると「え、そこどこ?」「そこ東京じゃないっしょ?」って場所が舞台になってる。私は地元がこの辺だからこのなんとも言えない感覚を「駅名では、どんな場所だかわからないような、なんだか哀愁の漂うところ」と形容していただいたことがなんとも嬉しく、作品の素敵さも合わせて作者の作品をまた更に好きになった。戌井さんの作品、ぜひ実写化してほしいなぁ〜。
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表題の「すっぽん心中」は押し付けがましくない
かすかな明るさが感じられて、好感が持てる一編だった。
怖かったのが「植木鉢」。
普通の男がじわじわとでも確実にタガが外れていく様子が怖かった。
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表題作の「すっぽん心中」より併録されている「植木鉢」と「鳩居野郎」の方がおもしろかった。全体的にユーモアと情けなさが静かに効いている。
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超おもしろかった。
はじめましてです。戊井さん
すっぽん心中は、このゆるい感じで特に話も意味をなさない感じ、誰にでもかけそうなのに、きっと絶妙ななにかがあって、このような作品になったんだろう。。。
とまあ、特に戌井さん大好き!にはなってなかったのですが、
次の「植木鉢」と「鳩居野郎」は声をあげて笑ってしまった・・・
植木鉢もなんなんだろう。。。短編でこんなに笑わしてくるんだろうって・・・訝しむくらいです。
空気感というんでしょうか、男がインタビューを受けて、妻が無言・顔面蒼白の図を想像したら
「ぶほう」っとなってしまいました。
「鳩居野郎」も完全なるエッセイとして読んでいましたが、鳩、わたしも嫌いだし共感もありましたが、鳩を釣り糸から解放するために悪戦苦闘する姿(まわりからは狂人と思われている)素直でとてもとても面白かった。
言葉の使い方とかもまたいいんダナ。
「ゼーンめつだ!」とかね。
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変化を求めず、目の前のことをやり過ごしてきた田野と、痛い目に遭いつづけながらあっけらかんとしたモモ。不忍池で出会ったふたりは上野から霞ケ浦をめざす…。表題作をはじめ、全3編を収録。。
脱力感…とも違うような、なんとも言えない読後感が残る独特な味わいの作品集。表題作は13年上期芥川賞候補作。「これは純文学だ!」と思って調べてみたら、確かに2009~14年で5回も芥川賞の候補となっていた。作者は劇作家でもあるらしい。「なるほどあのテンポは…」と納得。
(B)