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すっぽん心中 みんなのレビュー

第40回川端康成文学賞 受賞作品

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みんなのレビュー24件

みんなの評価4.1

評価内訳

  • 星 5 (8件)
  • 星 4 (10件)
  • 星 3 (5件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
24 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

波風立てない運送屋と

2022/01/01 14:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

波瀾万丈に生きるキャバ嬢との組み合わせが脱力感たっぷりです。すっぽん捕獲作戦の顛末に笑わされつつ、ふたりの旅立ちにエールを送りたくなります。

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紙の本

「なんて自分は不幸なんだろう」と思ってしまう瞬間というのは誰にでもある

2019/01/29 09:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルは「すっぽん心中」だけど、実際に心中するわけではなくて、ひょんなことから知り合った男女が霞ケ浦まですっぽんを取りにいった帰りの常磐線で疲れ果ててしまってまるで心中を考えている鬱な夫婦みたいなところからタイトルはきている。実際、この社会では「なんて自分は不幸なんだろう」と思ってしまう瞬間というのは誰にでもあると思う。でも、この話のように同じくらい、というよりはまして不幸な人とゆうのは五万といるわけで、その人にあっけらかんとされてしまうと自分はくよくよせずにもっとがんばって生きてみようと思うしかない。そんな気分になる小説だ

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紙の本

描かれている「ほんとうのこと」

2016/02/27 09:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hiball555 - この投稿者のレビュー一覧を見る

人に言いたくない記憶や、思い出すだけで赤面して穴に入りたくなる記憶は誰にでもあるはずだ。

「死ねばいいのに!」と言われたあの日やスピーチが滑った結婚式。不審者呼ばわりされたあの夜。

ふとしたことでそんな思い出が蘇り、同じ目に会いたくないと思うあまりに周囲の目が突然気になったり、行動が余計にぎこちなくなってしまう。

読んでいてそんな気持ちが蘇った。

首が横を向いたまま戻らない理由は運転中に後ろから追突されたからで、ぶつかってきた車を運転していた女の尻に浮かぶラインを見て、その尻に顔をうずめたいと思った。

そんな正直な気持ちから始まるこの小説は、正直に向き合いたくない感情や出来事ばかりをさらしだす。

人生にはたいていドラマみたいなことは起こらないし、登場人物は俺やあなたと同じく美男美女ではなく、その理想があるだけに客観的に見ると滑稽で、かっこ悪いことこのうえない。

そんなことばかりがこの小説には書かれていて、だからバカバカしいことを描いているようで、それがリアルだ。
やるせなく、情けない。
それでいて美しく、愛おしい。

なぜなら俺やあなたが感じてきた、経験してきたことが描かれているからだ。
かっこ悪いけれど、グッとくる「ほんとうのこと」が描かれているからだ。

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紙の本

ユニーク!

2014/10/19 22:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

すでによく知られているらしいこの作家、私は初めてだった。
単に個人的にこの手の作家をあまり知らないということだけかもしれないが、
ずいぶんユニークだと感じられた。
読んでいてもどこに連れて行かれるのかよくわからない。
それはある意味読み終えてからも同じで、
これはもっと他の作品も読んでみないことにはわからないかも、
ということで既に他の本も読むことに決めている。

表題作は芥川賞候補だったそうで、
すぐれた短編に贈られるという川端康成文学賞を受賞している。
妙な題だと思いつつ読んでみると、
この題が雄弁だったとわかる。
「すっぽん」に暗示されるトボけたユーモラスな味わい。
しかし「心中」というのは穏やかではない。

物語は交通事故でむち打ち症になった主人公のそれからをめぐって展開する。
ひょうひょうとあっけらかんとした文体に運ばれて
コメディかと思わせるフワフワした感覚から微妙な苦さへ。

軽くてしかし苦い。
現代に生きる若者の感覚が、
微妙に虚しく悲しく切なく伝わってくる。
これはなかなか面白いかもしれない。

2つ目の「植木鉢」は、後で気がつけば柴田元幸編集の『短篇集』にも収められている。

平凡なサラリーマンの家庭。
夫の実家の隣町で植木鉢を使った殺人事件があったのをきっかけに、
ちょっと一家で実家へ行こうというタイミングで、男の日常に微妙に狂気が入り込む。
例によっていい加減そうな、品のない感じもある、投げなりとも見える文体で、
ユーモアと見えなくもないところに、混じってくるのは今度は狂気だ。
そもそも男がそういうものを抱えていたのか、
それともふつうの日常にそうした余地があることを言おうとするものか。
いずれにしてもごく平凡な家庭がどうなるかわからない不確かさを感じさせられる。

3つ目「鳩居野郎」は、しかし、わりとはっきりユーモア小説で、
そう堅苦しいことを考えるなよ、といなされているような気もする。
やはりとぼけた文体、というか、
ここではやたら馬鹿丁寧なの文体と実情とのギャップが笑える。
例によってドタバタ失敗談で、それはこの作家の物語の特徴かもしれない。
鳩が嫌いという語り手のこれまでの鳩との諸々の関わり。
そこで浮かび上がるのが、語り手と世の中とのズレというのはやはり他の作品と同じだろうが、
笑いの方に比重がある。
おそらく、この作家のベースには、生活の中の不確かさとか、
もっといえば不条理の感覚があり、
そこからいわば、手に負えない、ないしは手に余る日常、生が描かれるということではないか。
そこに笑いと苦さが入り混じり、
何しろこれは捉え方によってどちらにも転ぶものだろうから、
そのどっちとも言えない微妙なバランスが持ち味なのではないかという気がする。

まず魅力と感じられたのは文体だった。
そこにすべてがあるとも言えるわけだし、
逆に何もわからなくても、それだけで楽しめるという気もする。
今後他の話や新しい話で、この作家がどんな顔を見せてくれるのか楽しみだ。
ふつうでないことだけは確かだろうと思う。

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2013/10/05 00:55

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2014/02/08 10:23

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2013/09/25 10:46

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2013/10/23 23:15

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2013/10/27 05:49

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2014/03/16 19:02

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