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投稿者:Herson - この投稿者のレビュー一覧を見る
外国語は英語がその代表格と思っていたり、英語以外の外国語を学ぶ場合でも、英語で苦労してきたことと同じことをしなければならないと考えていたことは、全く根拠のないことがわかる。例えば発音がある。もともと表音文字であるはずの英語(アルファベット)が発音と一致していないことから、発音記号でなければ正確に読めない。でも、それは英語であるからであって、ハングルのように文字と音が完全に一致している言語もあれば、ほぼ一致している言語もある。文法のこととなると、語順に厳しくなかったり、主語を省略できたりと、日本語に似ている言語もある。と言うことから、どちらかというと日本語に近い言語から習得すると楽であると言われるのが、よくわかる。
ことばの仕組みってそうだったのかと理解できると、すっきり整理できて、英語も外国語の中の一つに過ぎないし、他の外国語に共通しない特殊性を多く持っている言語であることがわかる。
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最初は面白かったけど、途中から何のことやら…という感じになり、飽きて終了。
そんなに複雑なことの説明がメインの本だった
とは。
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勉強法を期待して買ったのだけど、中身の大半は言語学でした。つまんない。語学習得のコツは本文読まなくても、帯にある「本書の内容」の箇条書きに集約されているようだから読まなくてもいいかも。
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この手の勉強法本は何冊も読んできたが、久しぶりに”刺激”を得ることができた。「言葉は道具だと言っている人は外国語ができない」とか、語学の授業への問題点など、学ぶ側からも、教える側からも考えさせられる内容が多かった。与えられる「正解」を覚えるのではなく、自分自身で何をどう学ぶかを考えるという視点は、語学学習のみならず、あらゆることに通じると思う。
この本を読み終えて、また1つ”新しい言語に挑戦したい”その思いが強くなり、一歩を踏み出すきっかけになった。
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今から2年前(2012)の5月後半に、恐らく生きている間に見れる最初で最後のチャンスだったと思いますが、金環日食を見ていたときに、「そうだ、中国語勉強しよう!」と思い立って勉強を始めました。
英語はともかく、大学の教養時代にドイツ語をかじりましたものの、三十年振りの外国語の挑戦に長い間躊躇してきましたが、いわゆる決断というのをやりました。
決断したことには後悔していないのですが、覚悟はしていましたが、年を取ってからの語学は、特に発音やヒアリングは難しいですね。日々努力はしているのですが、私を教えてくださっている先生達はもっと苦労されていると思います。
あなたの発音を完璧に!という触れ込みで入学した学校では、その創始者の先生に「貴方には匙を投げた、こんな(覚えの悪い)生徒は初めて!」と言われた時は流石にショックを受けましたが、幸か不幸か、それを引き継いだ先生達は、そのようなことを目の前で言うことはなく、私も勉強を続けられています。
この本に目が留まった理由は、この本の著者が7カ国もマスターしているという点と、その中に中国語は入っていた点です。一読して分かったことは、本当にマスターしたいのなら勉強時間を増やせ、それも真剣にやれ!というものでした。
当たり前のことですが、プロのピアニスト、野球選手が練習にものすごい量を費やすのと同様に、プロでもない私が上達するには、多くの時間を、それもできれば効率的な方法で勉強に費やすのは理にかなっていると改めて実感しました。
この本には、そうは言っても、時間の限られた私のような人に、より効果的な勉強をするためのヒントを与えてくれています。それらを参考に私も自分で立てた目標に向かって精進していきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・私が7カ国語を習得することができたのは、「語学ができない人たちが語学のできない人たちを再生産するシステム」に気づくことができたから(p8)
・外国語ができない人は、単語の日本語訳を覚えているのみ、できる人は、単語そのもののイメージやニュアンスを理解している(p20)
・外国語の文字列とその日本語訳を暗記するのではなく、じかに音声と概念とを結びつける(p32)
・外国語で喋るというケースでは、例えば「桜の木が並んでいる状態」のイメージから、じかに英語で表現される。(p35)
・与えられた文を単に暗記するのではなく、それを実際に使う場面を想定し、頭の中で、あるいは口に出して使っている。わざわざ現地へ行かなくても、頭の中のシミュレーションで世界と言葉をつなげている(p36)
・音声がつかめてくると、単語や文章表現の記憶も飛躍的に向上する、聞き取れない・話せない人は、聞いている量が圧倒的に足りない(p46)
・GW1週間に、一日あたり10時間やったら、それだけでも大幅に語学力はアップする(p57)
・聞き流すのではなく、できるだけ自分の感覚で観察することを心がける、実際の音のつながりはどうなっているのか、日本語の場合とどう違うのか、そういったことを自分で考えることで聞き取り能力はアップする(p67)
・中国語、韓国語、フランス語は、鼻に息を抜くかどうかで異なる意味となる場合があり、はっきりと発音し分けている(p72)
・中日辞典をめくると、それほど多くの意味は載っていない、これは日本が古くから中国の言葉を取り入れてきた歴史があるため、日本語にある漢語の概念と一対一で対応することが多いため(p88)
・外国語を自由に操れる人の頭の中では、言葉は道具ではない、世界と一体になっていて切り離すことはできない(p97)
・漢字において、同じ字形を含むとは、同じ音符を持っているということで、つまり古代においては同じ音であったという歴史を示している(p105)
・日本語の音読みで同じ音を持つ漢字は、現代中国語でも同じ発音であることが殆ど、中国語はある一定のレベルに達すると語彙の習得が容易になる(p106)
・英語の本来語(古ノルド語など)とラテン語(およびギリシア語)系の言葉との違いは、日本語における和語と漢語の違いに近いところがある(p113)
・フランス語起源の動詞(例:donate, contribute,transfer,explainなど)は、二重目的語をとれないので、toを用いる必要がある(p114)
・複数の言語を学習することは、すでに学習した言語を相対化することにつながり、お互いの底上げも可能になる(p115)
・使える外国語を身につけるためには、日本語をできるかぎり介さずに、その言葉の語感をじかにつかむことが大切(p123)
・帰納的に学ぶのが大事、「なんでそう言うのかわからないけど、この場合にはこう言う」を集める、そして、できるだけ多く気づいていく(p158)
・現状、独学にもっとも向いているテキストは、NHKラジオ講座。半年分でだいたいの文法は網羅される(p195)
・本当に語学を習得しようと思ったら、一冊を隅から隅までやるより、8割の出来で、このテキストはいったん終わりにして、同じレベルの別のテキストに進むのが効果的(p197)
・最初のうちは、言葉につまったら何を言うのかも事前に考えておく。聞き取れなかったら、沈黙ではなく、どこがわからないのか、その箇所をリピートして、「~はどんな意味?」と聞けばよい(p204)
・短期集中が効果的、1日3時間x1ヶ月、1.5時間なら2ヶ月というように(p208)
・中級以上レベルの言語と、初級レベルの言語の2つ、あるいは中級レベルの2つを同時に勉強するのが良い(p212)
・中国語の場合、中級以上になると、使える語彙の数と表現の数を増やしていく作業となる。この作業が中国語では他の言語に比べて非常に簡単(p216)
2014年5月6日作成
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言語習得の方法について書かれている。言語マニアな感じがすごく醸し出されているし、話が長い。しかし、内容は秀逸だと思う。
学習方法というよりも発想の転換について書かれている。日本の外国語学習が英語が出来ない人材が教えることにより英語が出来ない人材を再生産しているとあるが、同感である。
言語を一度日本語を通して考えるのではなく、言語なのだからその言葉の指し示すものそのものを捉える、言語と世界を結びつけるというのは、ここのところ英語をちゃんと勉強し始めて辿り着いた発想だった。それがまとめられている。もっと早くこの本が出版されていれば、と思った。
著者の方、予想外に若かった。(1982年生まれ)
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外国語ができない理由は
1.勉強方法が適切ではない
2.勉強が不足
必要に迫られたら身に付くもの
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内容は全て著者の経験に基づいて書かれた勉強法である。それをどう自分の今までの勉強法と照らし合わせるかでこの本の活かし方が変わってくると思う。勉強法なんて著者のように自分自身で見つけるものであり人の真似をしたところでそれが自分に合っているのか?
私は勉強法というよりも語学に対する考え方をこの本で得た。それによって自然と自分の勉強法が変わったように思う。
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外国語学習がしたくなります。
著者が実践した海外ドラマで英語を勉強する方法に納得して、さっそく「フレンズ」のDVDを買ってしまいましたよ。
武井咲の名前の話には目からウロコでした。
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言語って何だろうって根本的なとこにも触れてるし、多言語習得のコツにも触れてるし、とても面白いしタメになる。特に世界と言葉を繋げるって表現にはそうそう!って思ったし。コメディで勉強とかおれがまさに英語でやったことだし。語感を身につけるとか、帰納的文法観の話とか、日本語のいろんな話も面白かったし。おれも多言語習得に本腰を入れようかと思った。
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7ヶ国語をマスターした著者が、その勉強法を紹介している。
所々に役立ちそうな情報があるものの、ごく普通の語学学習者には向かない方法が多い。マニア向け。
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外国語習得には、とにかく聞くこと。
「流し聞き」ではなく「集中して聞く」こと。
そのためには、TVドラマがおすすめ。
SFやアクションより日常会話のホームドラマがよい。
コツコツも大事だが、短期間に集中してやったほうが効果的。
外国語習得のモチベーションが高い今、まずはドラマから始めたい。
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外国語学習で大切なことは
・単語は文脈の中で覚える。
・違った場面で同じ表現に何度でも出会う
・とにかく聞いて、言葉と音声を結びつける
・よく使われる語ほど用法が多岐にわたる
・耳を作る
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父から教わったこと、
他の書籍で知ったこと、
自分の語学力を脇に置いても、納得の記述が多い。
読み終えて、もう少し英語を上達させられそうな気もするが、immersionの機会を作るのが鍵か。
ソシュール言語学はなんとなく知っていたが、
非常に簡潔にまとまっていて助けになった。
また、日本語の文法に流派があるとは知らなかった。
上一段活用とか、確かにあったなぁ
この人、ホントに語学が好きなんだろうな。
外国語の学び方 を彷彿とさせる。
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紹介されているのを見て読んでみた。
書名からは想像がつかないハードな外国語学習法に関する本。
ある程度やることが決まっている初学者よりも、そこから先伸び悩みを感じ方法を模索するときに読んでみたらいいと思う。
具体的には、音声中心の学習、リズムを体感することの大切さ、従来の演繹的文法観ではなく、多くの実例に触れる帰納法的文法観への転換等が挙げられていた。
何でもバランスが大切だと思うが、その通りだと思った。
普段ぼんやりと考えていることを活字化していただいた感じ。
反面、形態素を意識した学習などは、ある程度進んで語彙が増えてからでないと困難かなと感じた。
一番必要なのは何としてもこの外国語を身につけたいという「意志」かもと思えてくる。