紙の本
温かさを想像する本
2020/11/09 11:22
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投稿者:ナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
食にまつわるエッセイ集。女性らしい文体で大変心地よい。レタスの柔らかさ、スープの温かさ、香りや色彩を想像しながら読むのが楽しい。
紙の本
お腹が空く本
2019/01/13 22:01
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投稿者:ここ - この投稿者のレビュー一覧を見る
江國さんの使うやわらかい言葉たちが大好きです。江國さんの視点で描かれるお料理や本…どれも本当に美味しそう。
ひとつひとつのエッセイを読むごとに、晩ごはんはこれが食べたいなぁ、私もまたこの本読み返してみよう…。そんな気持になってしまいました。
エッセイを読んだ後に食べたお料理はいつもより美味しく思える不思議。
紙の本
フランスパンは当日中に
2023/08/24 20:46
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投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
江國さんの小説は何冊も読みました。読んだいる間は面白いのですが、毎回なんとも嫌な感じがしてしまいます。それでも新刊が出ると読んでしまうのが不思議です。
それに対してエッセイはただ楽しい。特に食に関するものは素晴らしく、普段から美味しいものを沢山召し上がっているのだろうと思います。
この本では特に、「フランスパンは買った日のうちに食べきらなくてはならない」という不文律が良かった。夜中に妹さんと黙々と食べる、何故そこまで?と思いつつも、清々しい感じがしました。
旅のお供におすすめの本です。
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江國さんのエッセイは、もったいなくて、じっくり味わって読みたいけれど、するする読んでしまう。食べ物の描写がいい。
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25.9.26読了。江國さん最近の小説は苦手ですが、エッセイは今でも大好き。1つの話が数ページにまとまり、読みやすい。
江國さんらしい表現、言葉でほっとする。読んでいると食べたくなる物ばかり。
あと、ご両親や妹さんの話もたくさん出てきます。あたたかな家庭に育ったかたですね。
「その土地でとれたものをその土地でたべる、というのはどうしてこんなに特別な味がするのだろう」歳を重ねるごとに強く感じます。
あとは紹介されている絵本も読みたくなりますね。
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一章一章大事に読みたいのに、言葉に惹かれて次々と読んでしまいます。この作者の文章はみずみずしくて本当に優しい。そして、ちょっぴりお腹が減ります。特に何か意味があったりするわけでもないのにほっこり幸せな気持ちになれた一冊。
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同時期に、よしもとばななの食に関するエッセイを読んだのでこちらの方はちょっと点が辛くなった。よしもとばななが、江國香織に比べてより食いしん坊で、「作る人」のような気がしたから。
勝手ながら、もうちょっと食べ物に関して〝卑しさ〟が見えると面白かったかも。タイトルは上手。
最近の雑誌「世界」での座談会で、時にタイトルは英語からの発想もあると書いていたがこれもそうなのかな。「号泣する準備はできていた」はそうなのかと思ったけど。
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素敵な文章。
文体が素敵。
時間の流れかたがゆったりなのも素敵。
江國香織さんの文章はいつも、日本語のうつくしさを思い出させてくれる。
生活の細部へのいとしさが、すみずみにまで表れていて、きゅうっ、となる。
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エッセイはあまり好きではないのに、何かの手違いで読むことになった。
だけど、江國さんの感覚ってやはり作家ならではのものなんだなーと思わずにはいられない。
そうかー、こんな風にも見れるし、捉えることができるのかーと納得するばかり。
2014.5.31
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江國さん的食べ物エッセイ。『物語のなかでしか味わえない』もの、たしかに!って思った。私は『ジンジャーエール』が長いあいだ、謎で憧れの飲み物だった。中学生くらいの時に初めて口にしたけど、たしかに思ってたのとは違うかんじがしたなぁ。少女めいた大人の、日常の一コマを垣間見るエッセイ。
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エッセイの内容と、これまでの作品がつながってて面白いなあーと思った。ところてんは真昼なのに昏い部屋にでてくるし、『さすらいのウェイターのこと』は、『うんとおなかをすかせてきてね』にすごく繋がる。とくに『うんとおなかをすかせてきてね』は大好きな作品なので、舞台裏を覗いたみたいで感激した。
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出産・育児に忙しくしていて、単行本の発売ペースについていけていないため、文庫本になって手にして初めてこれがエッセイ集だと気が付いた^^
食にまつわるエッセイ集。
江國香織さんは、その小説の中の食べ物の表現に定評があるというか、独特の表現にファンも少なくはないことは周知の事実で、それがご本人のお耳に届いたのかな?
どの章もほどよい長さ、というより短さで、ユニークな表現はそのままで、最後まで楽しめた。
“あたたかいジュース”では『ムーミンシリーズ』を読んでみたくなった。
“フライパン問題と目玉焼き”では頷いた。
“白いパンと黒いパン”では『ハイジ』を読み返したくなった。
“「おみそ」の矜持”では、妹の幼かった頃を思い出した。
“昭和のお砂糖”では、私も昭和生まれだったということを思い出したり。
“パンと不文律”では、その家族の在り方にとても深く感動した。
そして表題“やわらかなレタス”、この作家の神髄というか、なみなみならぬ感受性を目の当たりにした。そしてやっぱり『ピーターラビット』を全巻読んでみたくなった。
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たべることのむことのよろこびを呼び覚まされるような内容でした。ほかにも色々かかれてたはずなのだけど。気になった一節、「私にとって分数は、全体量がわかっているときにだけ意味を持つものだ。」は、まったく正しい!…どなたか教えてさしあげて。
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食に関する江國香織のエッセイ。
あんまり食べる方ではないのに、豊かな感覚で食べ物を描いている。きっと食べ物を、食べるということを愛しているんだろうなあ。
江國さんのエッセイは、年を負う毎に昔の話が増えていっている気がする。少女の頃、父がいた頃、母がいた頃。この作品でもかなり多かった。ちょっとくどかったように感じられる。
すごーく読みやすいし、美味しそうな描写がたくさんあるし、幸せになれる読書時間でした。
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食べもののことに関するエッセイ集。
江國さんの文章と価値観が大好きなので、とても面白かった。
特に、果物の話が好き。
家にある果物の熟れ時食べ時を完璧に把握しているという話。
私もいつも、フルーツを何種類か冷蔵庫に入れているけど、食べるタイミングが微妙にずれると悔しいので、すごく共感できた。
江國さんの文章はやっぱり気持ちがいいと思った。