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2013/9/1 Amazonより届く。
2016/11/9〜11/13
湾岸戦争当時、NHKのワシントン支局長であった手嶋氏のノンフィクション。こういうのを読むとインテリジェンスの重要性がよく分かる。自分自身はあまり交渉ごとなどが得意ではないが、それでも何とかやらないといかんのだろうなあ。しかし、日本の外交力の無さは何とかならんものか。
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インテリジェンス大国アメリカが、10年越しにパキスタンに潜むビンラディンの捕捉・殺害に成功した裏で、かつてビンラディンの捕捉や、9・11を防ぐ情報を得ていたのに、そのチャンスを逃していたアメリカがある。さらにイラクは大量破壊兵器を保有しているという情報を元に戦争に突き進んだブッシュ政権。
また、日本では政治主導を叫ぶ民主党政権が官僚からの情報を吸い上げられず(吸い上げなかった?)、沖縄普天間移転での迷走やインド洋での海上補給部隊の引き上げなどが日米の溝を深め、その間隙を突くように中国の尖閣諸島への攻勢。
2011/3/11にフクシマに舞い降りたブラックスワン。(ブラックスワンとは本来ありえない事が現実化する比喩として使われる)
その福島原発の事故では情報不足に業を煮やし、自ら現地へヘリで乗り込む菅首相。
本書は9・11から3・11までの10年間のいろんな事例の下に、インテリジェンスは、一国のリーダーが命運を賭けて下す決断の拠り所となるということを改めて浮き彫りにし、その重要性とインテリジェンス不在の我が国への警鐘の書でもある。
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日本企業によく見られる「結果が出ないなら、もっと頑張れ」という思考法への問題意識がきっかけで、もともとは日本軍の意思決定について興味があった。
「大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇」「失敗の本質―日本軍の組織論的研究」 「情報と国家―収集・分析・評価の落とし穴」までをAmazonでクリックしたところで、「読みたいリスト」からこの本のタイトルを見つけた。
米国の同時多発テロ、そこへとつながる中東戦争、そして福島原発事故といった近年の大事件を「インテリジェンス」という切り口で改めてなぞる本書、ノンフィクションながら物語の形式をとっているので一気に読めた。
前半は米国ブッシュ政権下のインテリジェンスコミュニティが如何に情報の中立性を失い、恣意的な報告で米国を戦争に駆り立てたか、ということが描かれているが、後半の日本批判では、それ以前の問題として、インテリジェンスの欠如、ひいては「意思決定機能の退行」を徹底的に批判している。さらっと読めば控えめな筆致だが、実名を挙げての淡々とした批判は逆に痛烈。
執筆のタイミング的にオバマ大統領や安倍首相の実務に対する検証が不足なのは致し方ないとして、今時点の手嶋氏の評価はどうなのだろうか? 非常に興味が惹かれる。
私なりにまとめれば、インテリジェンス(意思決定に有用な情報そのものと、それを収集分析する仕組みや人員、さらに不足したピースをどのように補完するかの知恵・・・と理解している)後進国の日本が組織や法整備を進めるのは大事な事だと思うが、本書のメッセージは「意思決定の重要性と責任に対して真摯なリーダーのところにしか情報は集まらない」というものだった。
・情報は組織下位層に「出せ」と命じて出てくるものではない
・リーダーが「胸の内」(欲しい情報)を悟られた時点で、上位には歪曲された情報しか上がってこない
・非公式でダイレクトな現場とのコンタクトが無ければ意思決定者は手持ちのインテリジェンスの精度を担保できない
望ましいインテリジェンスを体現していた人物としてチャーチル元イギリス首相の記述が短いながらも痛快な描写で紹介されていたのがとても印象深かった。
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佐藤優さんとの対談が楽しみな、
手嶋龍一さんによる一冊。
“9.11”と“3.11”を題材に、
危機を未然に防げなかったと、述べられています。
結果的には後付けかもしれませんが、
当時から必要な情報は集まっていたのに、
それでも危機は起こってしまった、、
やはりリーダーの資質が大事なのかなと、あらためて。
“眼前の懸案を解決する力を持たないにもかかわらず、
ありもしない選択肢を選ぶ愚者のふるまい”
3.11や外交を含む、日本の民主党の振る舞いを評した言葉、
そしてそれは「悪」であるとも断罪しています。
読んだのは大分前だったはずなのですが、
総選挙を前にして、ふと思いだしてしまいました。
当の民主党の、なんとも恥知らずな“公約”、
それを見てしまったからかもしれませんが、、なんて。
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物語前半は、アメリカのブッシュ、オバマの両大統領が、
9.11から始まる“テロ”との戦いをどう戦っていったかを記している。
いまでは、大量破壊兵器なるもは、存在せず、
イラクに対して行った攻撃は根拠の無いものとわかっているが、
その当時のアメリカの政権中枢に居た人物たちが、
どのように判断を誤っていったかを解説している。
後半は、民主党政権が、いかに日米同盟を危うくしたか、
そして、国家存亡の危機であった3.11の際の判断が、
いかに間違っていたかを記している。
熱狂のまま誕生した民主党政権でしたが、
日本を混乱の渦の中に巻き込んでしまいましたからねぇ。
「試してみてください」なんて、冷静に考えてみれば、
政治の世界で言ってはいけないよね。
当時は、熱狂してしまいました。
高い授業料だったな。
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インテリジェンスとは、トップが意思決定をするため純度の高い情報のこと
アメリカは地球上を飛び交うあらゆる電波を傍受しており、2001年にテロの前兆をつかんでいたにもかかわらず、無視してしまったんだってさ
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アメリカのインテリジェンス・サイクルもそれほど完璧であるとは思えないが、日本のそれは絶望的にレベルが低いことを改めて確認させられる。
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全方位に喧嘩を売っていくスタイル。それゆえにインテリジェンスたる内容がただの娯楽としてしか機能していないのが悲しい。面白いが地に足のつかない話がなんの役に立つのか。宗教の話にしろテロの話にしろ、背景と日本への波及はしっかりと書いて欲しかった。
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「大国が互いにしのぎを削る冷徹な世界にあっては、力を持つ者こそが正義なのである。力を持たないものは自分の存在そのものが悪だと決めつけられないよう振る舞うのが精々のところなのだ。」p211
9.11に端を発する米国のテロとの戦争、筆者がNHKワシントン支局長として遭遇したこと、経験したことが、無駄なくひとつのストーリーになっている。3.11における日本の首相の決断力の欠如を批判している。
政治家の決断について彼我の差を浮き彫りにし、混迷の度を増す我が国の行く末を案じつつ、若者に期待を向けている。
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大事故、事件(有事)の際の国家トップレベルの動きの国間の差をまざまざと見せつけられる。震災以後、より重要になった情報戦略(なぜインテリジェンスというのか?)。もう少し母国はましなシステムを構築していたと思っていたがそうでもなかった、というところ。今後どうなるのか?どうするといいのか?そこまでの提案はなかったが、大きい課題。
もっとも、では他の国は素晴らしいかというと一概にそうとも言えないところが難しい。自分なりの意見をもつにも相当の勉強をせねばならないし、やっかいな課題です。
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正しい情報が入手できれば正しい判断ができるって『誤解』について、明確に触れているのは情報戦に長らく通じている筆者ならではだなあと(いや、情報機関作ればOKみたいな誤解を広めている人が多々いるわけだが)正しい情報なんか得られるまで待ってたら決断できないし、そもそも正しい情報なんて誰にわかるのかとw(そしてわかってからではおそいわけで
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一国の宰相として、オバマ大統領と菅総理大臣が見事に対比されていた。
9.11の首謀者のオサマ・ビンラディンの隠れ家を、諜報活動によってようやくつかんだオバマ大統領。復讐を決断し、攻撃を命じた彼は、ホワイトハウスから進捗状況を俯瞰していた。
東日本大震災による福島第一原発事故の際、菅総理のもとには全く情報が集まらなかった。有事の時の情報収集能力のお粗末さ。情報を手にしようと自ら福島に乗り込み、ますます現場を混乱に陥れた。なおかつ、決断も責任を取ることもしなかった菅総理大臣。
その他に、
9.11も、それ以前に集められていた諜報・情報を正しく精査・分析していたら防げたかもしれない。
サダム・フセインが隠し持っていると言われていた大量破壊兵器の情報。不確かな情報も、「見たい・聞きたい」と思う情報は、妄信してしまう。
インテリジェンス=諜報・情報
アンテナを張り巡らし、コミュニケーションを密にし、集めた情報をどう分析するか。
沢山の石ころからダイヤの原石を探し出すような作業だけれど、そうして得た正しい情報から、リーダーは行動を決定し、その責任を負う。
優れたリーダーと、彼を補佐する情報収集部隊の重要さを感じた。
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現実に起きた出来事でのインテリジェンス世界を著者の実体験から語れている。ノンフィクションたから面白く、ひきこまれる。
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これは日本政府への警告であり、国民への示唆してます。私的にはこの意見には以前から賛成です。日本は形式的には軍を持てないならせめてインテリジェンシー機関は必要性だと思います。今の日本はまだ平和ボケから抜ききれてない。近所にはC&Kが存在してます。Cは強国になりバカな政治家はCに味方し 今後は二度と辞めて欲しい。Kは完全無視でお願いします!