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大正時代の時代設定は珍しいですけど、お金持ちの暗い部分が良く出ていたと思います。
タイトルの「影の花嫁」というのは、当主に力をもたらすためだけに迎えられる花嫁のことで、ある意味お妾さんっていうことなんですが、その条件が割合近い血族であることというのは、八重でなくても事実を知ったら、結構衝撃があると思います。
そういう条件が嫌でヒロインの八重の母が先代当主から逃げてきたのに、連れ戻されちゃうのはいいのですけど、当主の龍月と異母兄妹であると分かってからも龍月の執着は結構恐いかもしれないです。
遠見の能力をストーカーが持ってたら・・・ってところです。
最終的には血のつながりはなかったというところに落ち着くのですけど、後半の龍月の態度がこれまでとはうって変わった感じになってるのは、ちょっと違和感感じちゃったかもしれないです。
八重が手に入らないなら、当主の座もいらないって、それくらいの覚悟だったら、連れ戻すことなかったやんって感じです。
イラストはきれいだし、中の話とあっていると思います。
ラブラブで終わる感じじゃないので、そこらへんは物足りなかったかなって思います。