紙の本
映画を小説にされた作品ですが、なかなかよくできています
2016/01/26 08:48
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、どうしても映画の方が有名なのですが、監督がじきじきに書き下ろしただけあって小説もなかなかの出来です。ある日、6年間育ててきた息子が、実は他人の子どもであったことを知らされます。そこで、やはり血のつながった息子を取り戻そうと、取り違えられた家族と接近し、家族ぐるみの間がらを構築していきます。しかし、実は、この二家庭は、家庭環境も、育児の哲学も全く違っており、子どもたちの性格や考え方もやはり育った家庭になじんでいるようなのです。さて、この後、どうなっていくのか。家族について考えさせられる作品です。
紙の本
一人の父として読む
2016/01/24 22:11
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投稿者:hiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
血のつながりか、過ごした時間の重みか・・・人の絆とは何かということを考えさせられます。読んだ後、優しい気持ちに慣れました。
紙の本
話題の映画
2020/04/24 16:26
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投稿者:はる - この投稿者のレビュー一覧を見る
万引家族の前に作られた類似の映画ということで読みましたが、浅さも感じつつ、父とはという部分を考えさせられる内容でした。
紙の本
天は二物を
2015/12/12 15:44
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
病院のミスによる赤ちゃんの取り違えは、よくある物語。実際にニュースも多い。ただ本作は、ミッションーお互いに子供を預けあう期間を設けた点がユニーク。血と情というテーマに深みを与えている。にしても是枝氏は、まず映画を作り、フォローする形で本をしたためたとか。物書きとしえ優れた映画監督は少なくないが、氏もまた、天から二物を与えられた人か。
紙の本
映画見てから
2015/09/13 02:02
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投稿者:めひてこな - この投稿者のレビュー一覧を見る
先に映画を見てから、考えさせられる良い作品だと
思って購入しました。映画では描かれていない場面場面の登場人物の心理がはっきりと描かれ、本当はこう思っていたのか、と驚く場面もありました。
映画とはまた違うイメージを持てるので、どちらも見てみると面白いと思います。
紙の本
泣いてしまった
2013/09/17 23:53
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投稿者:まゅみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
途中まで読んで挫けそうになりましたが、頑張って最後まで読みました。最後はうるっときましたが、映画を見たほうが面白かったかも?
電子書籍
あり得る話
2021/12/15 07:38
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
赤ちゃん取り違えって、時々、新聞やテレビで取り上げられます。中には、病院を訴えたりしているケースも……。映画のあと、読んだのですが、こちらの方が、伝わって来ました。
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2013年9月公開
監督 : 是枝裕和
完璧主義を貫き生きてきた男が、我が子が取り違えられた他人の子だったという事実と向き合っていくお話。
良かった。
自分は人の親ではありませんが、
それは、よく考えれば福山さんも同じこと。
多分それが、却ってよかったのかも知れないですね。
あの子どもに対するよそよそしさ・同調できない感じ。
はまり役だったと思います。
周りの役者さんも豪華かつ適量な感じで、
本とのシンクロ率がものすごい高くて気持ちよかったです。
是枝さんは、やりながら書きながらやりながら…な方なので、
改めて、好きだなあと思って。
あと何と言っても子どもの撮りっぷりが、素晴らしくて。
河辺で良多が慶多くんを突き放すシーンが、
泣けます。苦しくて泣けます。
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ミーハーだと思ったけど、気になったので読んでみた。
映画の俳優さん達と小説のキャラがピッタリだと思う。福山=良太、はかなり適役だと。
良太が自分と琉晴の顔を比較するときのシーンの写真について。福山雅治のアルバム買ったときに、歌詞の冊子の裏に「虫取り網持ってニカッと笑っている少年」の頃の写真があったなぁ。もしかして意識したのかな?
こういうハートウォーミングストーリーはどうしても安っぽさが出るものだけれど、『そして父になる』は細部まできっちり構築されている感じを受けた。
終わり方は賛否両論出てきそうだけれど、みんな幸せになって欲しいな。
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カンヌ国際映画祭審査員賞受賞作品のノベライズというので 早速読んでみた。読みだしたら止まらずあっという間に読んでしまった。そして 家族とは血のつながりとは 過ごした時間とは いろいろなことを考えさせられ号泣してしまった。 家族関係が希薄なってきた昨今 家族の絆を思い知らされました。早く映画が見てみたいです。
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人をその人たらしめる要素は何だろうか。この小説を読みながら、この疑問が浮かんだ。
考える足がかりは、「慶多は理解した。”ミッション”は終わったのだ、と。」という表現である。
この表現は小説から感じられる良多の人間性に非常に似通っているように感じた。
これ以外にも親子関係を感じさせる表現は存在するが、
読んでいて最も強く印象に残ったのは上記の表現だった。
このことより、自らの選択の仕方や、その選択を信じる強さがその人の核となるのではないだろうか。
出生の云々ではなく、その後どのような環境で育つかがその人の人間形成に大きな影響を及ぼすと考えた。
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今の時代に子供の取り違えなんてあまりないと思いますが、
この作品を読んだらもしかしたら同じような事が
あり得るかもしれないかもしれないかと想像させられてぞっとしました。
でもそれは決してあってはならないことです。
何不自由なく生活して幸せそうにしていた二組の家族に
突然取り違えと告げられて、そこから二組の家族は苦悩に苛まれます。
一方は学歴、仕事、家庭、全てを手に入れ、
自分は人生の勝ち組だと信じて疑わない良多。
もう一方はその間逆の雄大。
取り違いと分かってから良多には密かに目論んでいたことがありましたが、
いつの日かそれが実現出来ないと悟ることになると
どんどんと良多の短所が目立ってきます。
大体取り違いが分からなかった時にも妻を少し見下していたり、
家庭を顧みなかったりといわゆる仕事人間だったので
この環境の中で子供にとって育つにはとても窮屈だろうなと思いました。
その点、雄大の家族はそれほどお金持ちでなくても
愛情に満ち溢れた環境で育っているので子供としては
こちらの方が良いのかなと思いました。
突然子供の取り違えと言われたら、父親よりも母親の方が
心の動揺が大きいかと思います。
一緒にいる時間が長いのは母親だし、
お腹を痛めて生んだという記憶があるので想像を遥かに超えて
苦しみと辛さが来てしまうと思います。
6歳といえば普通のお泊りを一人でするにしても
両親から離れるのが寂しいのに、お互いの家の環境に慣れる為に
家に行くのはもっと寂しいし心細意かと思います。
その寂しさを子供ながらに隠して我慢をしてしまうのが、
いじらしいです。
作品中にある「両毛線の君」は福山さんが長崎の高校時代に
母校の近くの女子校でファンクラブが作られるほど人気があり、
バス通学をしていた福山さんを見て「バス停の君」と呼ばれていたので
それをもじったのかなとふと頭をかすめました。
これは監督ならではのアイデアか、それとも福山さんのアイデアかなと・・・
育ての親か、それとも生みの親か・・・
普通ならば育ての親に感謝をしつつそのまま育つことも多いことでしょう。
でも自分が大人になった時に本当のことを知ったら
本当の親に会いたいと思うのが普通だと思います。
さてこの作品の場合は・・・というわけですが、
これは希望あるラストで理想だったと思います。
子供が親を選べないのと一緒で育ての親も生みの親も
子供としては選べないと思います。
子供の取り違えをきっかけに良多の嫌な面も目立ちますが、
それと同時に自分の辛かった過去も振り返る事ができ、
そこからが本当の父親になっていったような気がします。
女性はお腹に子供を宿した時から母になっていくけれど、
男性は何も準備がなく、突然子供と対面するので
急には父になれると言われても実感が湧かないかと思います。
それでも実際のお父さん達は頑張って父親になっている��で、
父親や母親になるというのは本当に無償の愛を与え
守らなければいけないのだとしみじみと思いました。
もしかしたら親になるのは、子供の成長と同じように
徐々に親らしくなっていくのかと思いました。
子供との絆、家族の絆、血かそれとも共に過ごした時間かと
色々な事を考えさせられ心揺さぶられた作品でした。
ノベライズ本だったので映画とほぼ近いと思うので
映画では伝わらない部分も分かるので
映画と合わせて読むのも良いかと思います。
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色んな立場からの色んな心情の変化があり、面白かった。
それぞれ、自分に少し置き換えて、感情移入できるかと。
元々ほとんど本を読まないたちで、たまにミステリーにハマる27男子ですが、こういうのもいいなと思いました。
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6年間育ててきた子供は他人の子だった...
突然突きつけられた事実。
あまりに突然の事態に加え次々と重なる不運。
最終的に決めるのは血か、それとも時間か
読んでいく中で考えさせられる本当に大切なものとは...
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ついつい自分の息子の事を考えながら一気に読んでしまった。
最後まで読んで、すんなりとこのタイトルが入ってきた感じがした。
色々考えさせられた。