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新・和裁入門 ゆかたから袷きものまで仕立てに生きる知識と技術 みんなのレビュー
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紙の本
和服に関わる人に読んで欲しい本
2013/11/28 20:55
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wacocoro - この投稿者のレビュー一覧を見る
プロの和裁師であり、和裁教室も主宰されている著者が、仕立てにおける独自の工夫と技術を初心者に向けて丁寧に解説した和裁入門書。
季刊きものという業界誌に連載されていたものをまとめた本だが、連載中も著者ブログで記事内容を読むことができた。それだけでも、とても参考になっていたのだが、回を重ねるうちにどうしてもまとまったものを手元におきたくなって、書籍化を待ちわびていたものだ。
ある程度の和裁の知識があるものが読むと、なるほどっと膝を打つこと請け合いのポイントが多々解説されている。
また、仕立てを発注する側の人にも、この本の内容は大変参考になることと思う。
ただし、入門書と銘打ってはいるが、いわゆる「針を持ったことがない、まるっきりの初心者が、たとえば浴衣を縫うための参考書としたい場合」には、おすすめしない。そうした場合は、著者の和裁教室に参加されることをお勧めしたい。
紙の本
プロの世界を垣間見る
2020/03/02 23:00
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
浴衣くらい縫いたいと和裁を習ってみました。先生にはもう自分の浴衣程度は一人で縫えるでしょう!と励まされたものの(もちろん免許皆伝というわけではなくて、剣の道ならば竹刀を振る練習を自宅で行っても怪我はしないという程のレベル)、一人で計測して一人で布を断ち一人で印を付けて縫うのは、心細くて参考書が欲しいものです。
そんな訳で心の師匠としているのがこの一冊。
運針の方法や浴衣の縫い方も出ていますが、着物を作るということの心構えや同じ師匠についていては知らないような小さなコツが、実に細かく真面目に語られています。
写真や図はありますが「とってもかんたん、やさしい和裁!」というような手引き書とは異なる雰囲気で、着物を縫う具体的で簡単な方法を解説する本ではなくて、プロとしての注意点や心構えを解く内容の比重が大きく、殆ど文書中心です。
図書館で借りてまとめノートを作ったりして参考にしていたのですが、だんだん第二の師匠に教えて頂いているような気持ちになり、繰り返し読みたくなって購入。
また、この本は和裁本の中でも少数派、寸法が尺でも書かれています。初めて習った和裁教室では尺だったので。
この本を参考に、次は単を縫えると嬉しいです。
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