紙の本
良い本です
2024/01/29 12:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
どれも素晴らしい作品ばかりでしたが、くだんのははが個人的に一番好みでした。外がどんな戦火に見舞われようとも、被害を受けることもなく、常に静かな屋敷の中の対比が美しかったです。
紙の本
ハズレがない
2016/01/31 10:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
星新一 笹沢左保 都筑道夫 小松左京 眉村卓 など、個人的にも好きな作家の短編が収録されています。ありふれた日常に潜む恐怖や狂気が描かれ、読後にジワリと怖さが湧きあがってくる作品が多いです。
投稿元:
レビューを見る
星新一「さまよう犬」
遠藤周作「蜘蛛」
小松左京「くだんのはは」
宇能鴻一郎「甘美な牢獄」
結城昌治「孤独なカラス」
眉村卓「仕事ください」
筒井康隆「母子像」
生島治郎「頭の中の昏い唄」
曽野綾子「長い暗い冬」
笹沢左保「老人の予言」
都筑道夫「闇の儀式」
吉行淳之介「追跡者」
戸川昌子「緋の堕胎」
大変凄まじい話が多いのだが、何気なく見渡してみるに、見聞というより当事者性、被害者というより加害者、からの視点が多い。
これは選者の好みか。
「孤独なカラス」「頭の中の昏い唄」「緋の堕胎」などが白眉。
投稿元:
レビューを見る
そうそうたる顔ぶれの作家群の短編集。星新一の「さまよう犬」のようなファンタジーから、都築道夫や戸川昌子の気持ち悪い話まで、いろんな方向から飛んでくるものを、まとめて堪能できた。アンソロジーの楽しさを満喫できる一冊。初めて読む作家の作品も、楽しかった。
投稿元:
レビューを見る
様々な『恐怖』を扱った短編集。
『くだんのはは』以外は初めて読みますが、どれも傑作揃いで楽しめました。
特に『孤独なカラス』『母子像』『頭の中の昏い歌』『長い暗い冬』『緋の堕胎』か良かったです。
その中でも『長い暗い冬』は最後ガツンとくるものがあって忘れられない気がします。
投稿元:
レビューを見る
以前から評判を聞いていた小松左京氏の「くだんのはは」を目当てに本書を手に取ったのだが、収録されているほぼ全ての作品が重たい読後感、物凄まじいものを読んでしまったという気持ちを齎した ストーリーの途中から惨い結末が予想されて戦々恐々とページを繰るような小説がいくつもあるのだが、そのような作品群の中で笹沢左保氏の「老人の予言」の終局は想像の余地もなかった新鮮な驚きが用意されていて唸らされた 一口にこわい話と言っても本書には様々なタイプの恐怖が描かれていてそこが面白い
投稿元:
レビューを見る
初出が1969年、当時第一線で活躍していた作家のホラー作品を筒井康隆が編んだ珠玉のホラーアンソロジー。現在では鬼籍に入られている方がほとんどだけど、その作品の素晴らしさ(恐ろしさ)は色あせないどころかより禍々しさが増していて、どの話も読み応えがありました。
小松左京「くだんのはは」久しぶりに読みましたが、恐ろしさよりも、悲しさが先に立った。想像して一番ヒェッ…と来たのは遠藤周作の「蜘蛛」あとは曾野綾子「長い暗い冬」戸川昌子「緋の堕胎」もお気に入り。解説に出てきた星新一の「おーい、でてこーい」も気になる。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりにのめり込んで即座に読了。小説自体4か月ぶりか…。
『恐怖』を題材としたアンソロジー。編纂されてから約半世紀(!)経っているというのに、怖さが色あせていないのが凄い。
小松和彦「くだんのはは」、宇納鴻一郎「甘美な牢獄」、筒井康隆「母子像」あたりが特にお気に入り。