紙の本
それぞれの国の特徴があり、興味深い
2016/11/17 11:08
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投稿者:うむうむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『フォントのふしぎ』の小林章さんの第二弾。世界各国の町で見かけた文字がいたくさん紹介されています。看板や広告の文字にも、それぞれの国の特徴があり、興味深く読むことができました。表紙のデザインはイマイチかな…。
ところで、日本の高速道路標識の独特の文字「公団ゴシック」が、新しい書体に替わっているそうですが、無くなってしまう前に、どなたか本にまとめて欲しいですね。
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ヒラギノ明朝の欧文、AXIS、Cliffordなどの名作フォントを世に出す
世界的に有名な小林章の本は何が何でも読みたい。
しかも、カメラ片手に散歩しながら、フォントという切り口で街場を観察するなんて、常人にできることではない。
プロの目に街の風景はどんなふうに映るのであろうか?
副題にある日本の丸ゴシック問題は、本書のテーマのひとつにすぎない。
目次は次のように三章仕立て
第一章 日本に丸ゴシックが多い理由
第二章 世界のまちモジ観察
第三章 フォントの世界
学問書ではないのでものすごい結論を期待する必要はないが、作者が手書き文字を書く看板屋を訪れる場面は実に面白い。
看板屋が文字をどのように書くのかは是非見てみたいと思っていたのだが、丸ゴシックと角ゴシックでは筆を入れる回数やテクニックなどがずいぶんちがうらしい。
このことを知っただけでも本書を購入した甲斐があったというものだ。
小林章のより本格的なフォント解説書が読みたければ『欧文書体:その背景と使い方』が書体への最良の手引きとなる。
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こんなにも豊かに「文字」の有り様を読み取れると、町歩きはさぞ楽しいだろう。花の名をたくさん知る人との散歩のような嬉しさに満ちた本。
なぜ日本語の手書き看板は丸ゴシックが多いのか、にはハッキリとした理由があった。形は作り方に従うのだ。
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フォントとはなんぞや。フォントデザイナーの眼で見た日本の看板、外国の看板。日本の看板文字にはなぜ丸ゴシックが多いのか。僕は丸ゴシックって好きじゃないのだけど、理由を聞いて納得です。
その実例と、謎解きから入り、各国の看板やフォントデザインのお話。カッコイイもの、カッコ悪いもの(見やすい、見難いと言ったほうがいいか)を、きちんと説明してくれているので、フォントをきちんと使えないデザイナーには参考になるだろうなあ。こだわった結果だと思いますが、この本自体はゴシックで書かれています。果たしてその心は?
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タイトルに惹かれて読んで、その理由はちゃんと書いてあるのでとりあえずは満足すべきなんだろうが、正直だいぶ食い足りない。世界的なフォントデザイナーがフォントの話を書くんだから、もう少しフォントの成り立ちとか、デザインのセオリーなんかを読みたなかった。何冊か書いているみたいだが、そういうのは別の本に書いてあるのかな。
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この本を読んでみるまで、看板文字なんて気にしたことがなかった。看板文字にもいろいろあり、「まちモジ」の違いについて写真を載せて紹介した珍しい本だ。
著者曰く、丸ゴシックが選ばれてきた理由を次のように述べている。「遠目でも読めること、オフィシャルに見えること、そして手で書くときに効率が良いこと」としている。
他にも考えられる理由としては、特に「禁止」に関する注意書きの場合、丸ゴシックでないと角が立つと考えられる。柔らかい印象を与えて、不快感を読み手に与えないようにしていると思うのは考え過ぎか。
ドイツの文字は独特の字形と著者は述べているが、ドイツ語アルファベットには、ウムラウトの付いた3文字(Ä, Ö, Ü)及びエスツェット(ß)がある。写真を見ていると、ごつごつした文字が目につく。ドイツ人の気質を表しているような気がするが気のせいか。
他にも、ロンドン、フランス、アメリカ、香港、ブエノスアイレスなど得使われている「まちモジ」も取り上げられている。「まちモジ」に注目すると何か見えてくるかもしれない。
ドイツ語の特徴
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E8%AA%9E%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88
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フォントのふしぎほどの驚きはなかったが、やっぱりオモシロイ。街中の文字を見る目が変わるなー。一流どころは文字の形にまで配慮ができている。さすがだわ。
風景や人物じゃなくても楽しい、キレイな写真がたくさんあります。
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日本の看板はなぜ丸文字が多いのか? 実際に看板職人に理由を聞いてみると、なるほどな理由。あとは、いろいろな国の街で見かける文字の紹介。タイポグラフィが好きな人には楽しい内容だろう。でもどれだけ需要あるのか・・・。
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◆見た目にもたのしい、世界中の街角でみられる文字のフォントについて教えてくれる本です。たとえば「とまれ (STOP)」の標識ひとつとっても国によってデザインが異なっています。◆とりわけ日本では、「とまれ」といった道路標識をはじめ、いたるところで丸ゴシック体が用いられています。鉄道やバス停の駅名や車体の方向幕、銀行の看板などなど。中国などの漢字圏とくらべても、あきらかに丸ゴシック体が多いようです。
◆なぜ日本では丸ゴシック体が用いられたのか。それは描きやすさと見た目を両立した職人技に由来するものだったようです。一方で、なぜ他国(とくにおなじ漢字圏)では日本ほど丸い字体が用いられることはなかったのかという点については、明確な説明は見受けられなかったと思いますが、他国でこうした看板が導入されるころには、すでに手書きではない生産方式が確立されていたのかなと思いました。
◆額縁に収められることもなく、人によってつくられ、人に使われ摩耗してゆくデザイン。デジタルフォントを製作する著者がそんな「まちモジ」に愛着を示す気持ちが少しだけ分かった気がしました。
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タイトルを見て一目惚れして購入。
フォント製作者が世界で見つけた看板を考える本だった。フォント入門に最適かも。
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著者はドイツでフォント開発をしている方。
街の中にある文字を集め、解説を加えている。
デザイン屋さんだったり、看板屋さんだったりしなくても、おもしろく読める。
世の中には色々な文字の形があり、それぞれの文字が与えるイメージに、知らず知らずのうちに影響されているのかな、と思う。
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フォントのデザイナーである著者が、街中の文字、まちモジのフォントについて書いた本。
ドイツ在住の著者であるが、職業柄、街の文字やフォントが気になり、写真におさめたり記録したりしている。すると、日本の街には丸ゴシックが多いことに気づく。
道路標識の文字や看板に丸ゴシックが多い。同じ漢字圏の中国や香港では角ゴシックが多いのになぜなのか。
また、著者が住むドイツや、その他仕事などで行かれたフランス、イギリス、アメリカなどの街角の看板や道路標識の文字の写真もたくさんあります。
ドイツの筆記体って独特ですね。
ひたすら文字を追いかけて写真を撮られ、たくさんの発見がありました。
デザインには疎くても、文字に関するいろいろなことが分かって面白かったです。
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なぜ日本の街中には「丸ゴチ」が多いのか。まさに、目から鱗である!デザインという行為とその動作や生理とそして社会との関係、国際比較。こんな視点での分析が表現には重要。
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日本の交通標識、ヨーロッパなどの街中で見かけた文字の紹介。写真が多く、解説は印象を述べる程度であっさり。フォントの写真集的な本。
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ゆるっとした標題とは裏腹に内容はとても骨太。ヨーロッパを中心に、世界各国の街頭で使用されるフォントの良し悪しを、小林章氏の欧文書体を見る確かな眼と知識で解説する。良書。