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RAIL WARS!−日本國有鉄道公安隊−The Revolver 1 (BLADE COMICS) みんなのレビュー
- 豊田 巧 (原作), 浅川 圭司 (漫画), バーニア600 (キャラクター原案)
- 税込価格:628円(5pt)
- 出版社:マッグガーデン
- 発売日:2013/11/09
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コミック
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紙の本
RAIL WARS!−日本國有鉄道公安隊−The Revolver 1
2014/03/02 13:25
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:豆鉄 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの小説の漫画版!とても面白いです。まだ読んでない人は読んでほしいし、読んだ人も何回か読み直してほしいです。
紙の本
嘘のつき方がヘタ
2014/11/27 19:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:でんしゃずき - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういうニックネームを用いているので本書のレビューを書かねば,と思った。
原作は続々刊行され,まずは漫画版で内容を偵察することにした。
作者は「赤字さえ解消されれば国鉄は存続した」という考えの持ち主の様だ。しかし国有企業は黒字でも民営化する理由はある。高額納税をしてくれればいいのだから。しかも債務解消策は「土地売却」である。これは現実の政府が見送った方法と記憶している。国鉄分割民営化後に。だったら何故現実世界と「順序が逆」なのか気になるが,用語説明ページの「日本國有鉄道」には「債務を圧縮して存続した」程度の記述しか無い。
「EF68」「28系寝台客車」という架空の鉄道車両が登場する。だが,「いつ」「何の目的で」「どの路線に」投入されたのか説明は無い。性能や客室についても同様。鉄道の好きな読者に対する「最低限のサービス」を省いていると私は思う。この程度の扱いならわざわざ旧国鉄に倣った形式名を充てる必要など無いと思う。尚,両「車」ともカバーや漫画を見る限り,実在するJRの車両にそっくりである。
で,それらを用いた列車は鹿児島から上京する。大赤字で存続が危惧されたのにそんな長距離旅客列車が走っているのは奇妙である。東海道新幹線が開業すれば,並行する旅客夜行列車の需要が減ることは開業前から予測されていたし,「夜行列車全廃論」が唱えられたのは昭和54年,平成26年現在よりも「車内で夜を過ごして移動する人が多かった時代」である。当然「国」鉄時代だった。民営化する前から夜行列車の利用は減少し,民営化したので「より」不採算のサービスを残す理由は無くなったと考えられる。即ち,「経営主体と夜行列車の存続」はあまり関係無いと判断される。航空機の利用は一般的では無い,とかこれは毎日運転していない観光列車,という説明も無い。不可解な設定である。
この物語は「戦闘物」なのだが,実に恐ろしいことに,主人公たちが守るべき「國鉄の価値」は彼らの教官や配属先の上官の科白から伝えられはしない。通りすがりの利用者が「私がこうして安全・便利・快適・格安に旅行出来るのも國鉄のおかげだ」とつぶやき,主人公が決意を新たにするシーンも無い。正に「例によって」存在しないのだ。しかし,敵テロリストは,真偽は別ではあるが,何故國鉄を敵視するのか物語の始めでその主張が一応は書かれている。守るべき物の価値は最初に書いておくべきだ。
物語の世界がよくわからないので出版社のホームページを見たが,情報が全くと言っていいほど無い。そこでウィキペディアの項目を見たのだが,本書の原作者には,この私程度の鉄道の知識すら持っていない,という印象を抱いた。
一体「送り手側」はこの作品で何を描きたかったのか。私はそれは巨乳美女の活躍だと思う。だったら舞台が鉄道事業者,それも「國鉄」である理由など一切全く存在しない。
漫画版の作者も気の毒だと思う。カバーを見ると氏は鉄道の知識がほとんど無いことが伺える。もし少しは詳しい漫画家が描いていれば,少しは説得力を感じさせる物語になっただろう。
本書の帯には次の様に書かれている。「もしも國鉄が分割民営化されていなかったら?國鉄のIFを描く鉄道エンタテイメント!!」
ああ,昭和62年に分割民営化された「国鉄」では無い,と「逃げ道」を予め用意している訳だ。でも「それ」とそっくりだぞ。きちんとリアリティのある作品世界を考えるべきだ。資料を集め,「説得力のある嘘」を書くのが作家の仕事だろう。
原作側の責任は重大だと思う。
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