紙の本
期待しすぎたかも
2015/09/24 22:15
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投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
農村を知らない都会のエリートビジネスマンが、限界集落を救う!
という設定が面白いと思ったけれど、予想外のストーリーの発展もなく、問題解決の方法も旧弊な感じがし、好きになれなかった
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とある限界集落に集まる若者(といっても30~40代も含む)たちの、
集落の存続をかけて株式会社を設立していく中での群像劇。
舞台となる村が所属している町との折り合いのつけ方や、
居住者たちの育てる作物の転換に関する合意の取り方など、
村ぐるみでアクションを起こす上でありえそうな問題が
話中でどんどん発生する。
さらに、後半には予測もできそうにないトラブルも発生して、
事態に対する主人公、優の収集のつけ方はまさに会社という感じ。
外からやってくるのは農作業に
向いていないような人間ばかり。
それでも、彼らの行動は株式会社としての
収益を上げていくことに着実に貢献していく。
あくまでもJAとかの販売ルートを
すっとばすこともできる法人という前提だけれど、
地方での営農は必ずしもその土地に順応することが
全てではなくて、これまで外部で培ってきた経験や所見が
販売戦略や外部への営業に役立てうるんだ、と感じさせる話。
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過疎地発展モノを農業視点から、をテンポよく読ませる。
これまで、この手の本は「県庁おもてなし課(有川浩)」「島はぼくらと(辻村深月)」と読んできたのだけれど……さすが男性作家さんだけあって、出てくる女性が典型的だった(笑) でも、男性作家さんだからか、中年男性のかわいらしさは異常である。女性作家には鉄平のかわいらしさは出せまい。
全員くっつかなくても良さそうな気もするけれど、限界集落は産み育てないと難しいよね。
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希望に溢れた、ハッピーな話で、気分良く読めた。
アメリカで経営を学んだ高給取りのエリートが、離婚・退職後に気まぐれで亡き祖父の家に立ち寄ると、祖父が亡くなるまで暮らした農村は、今や存続も危うい限界集落になっていた。
ふとしたことから農村の復興を目指すことになる主人公が、村民と奮闘する姿が描かれる。
きっと、この本で描かれるよりもっと、こういった集落の現状は厳しいのだろうと思う。でも何でも、まず始めてみることが大切なんだと思う。
これ迄の考えから一歩踏み出す勇気。変化を恐れすぎず、挑戦すること。
そして私達もこういう問題について「対岸の火事」、「他人事」ではなく、真剣に考える必要があるのだと思った。
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祖父の田舎である高齢化した集落を救うため、東京の企業を退職した優が農業経営を担うことに。
問題は山積みで、事件も勃発。最悪の危機も訪れる。
現在の日本が抱える過疎、高齢化等の問題を捉えた未来ある小説!
2014.7.21
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震災から復興するためにどのような街づくりをしていったら良いかをテーマにした会議に参加してきたタイミング。出張中に見つけて読んでみる。
震災が起こる前から東北などは過疎化が問題になっていたけど、その問題点がストーリーの中にうまく盛り込まれているのではないでしょうか。現時点では限界集落が本当に限界に達して消滅した事例はないそうな。なぜなら、そこに住む人が自給自足で生活できているから。困らないんだね。いつか寿命がくるのだろうけれど。
でも、本書のテーマは村の農業による復活をテーマにしている。そう、農家ではなく農業。事業としてなのです。個人業の限界は自分たちが食べていける分だけでいいや、と思って手を抜きがちになること。そんな状態では、血眼になっている企業の食い物にされておしまい。復興どころか復旧すらできない。ストーリーでは柔らかく表現されてますが、その辺りの当事者と外の人との冷徹な目線の違いが思い知らされます。
事業化しようとすると立ちはだかる様々な問題。そもそも、干渉されたくない農家(漁師も同じ)を取りまとめる難しさ、経営や法律に関する専門家いない現実等がユーモラスに描かれていて出張中に一気読みでした。
本当に故郷が好きだったら、守ってもらってばかりいないで、自分たちにできることは何か、真剣に考える時がきているのだと思います。
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現代の日本の問題点をコミカルに描いていて、最後まであっさり読める。
が、主人公の設定も結末も難あり?妄想感が強いように感じる。
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この著者の本ははじめて、読みました。癖がなく読みやすい印象です。
エリートサラリーマンが農業を発展させていくストーリーに興味を持ち読みましたが、ビジネスの基本的なことを、古い仕組みで運営されている農業に当てはめているだけでした。
突拍子もない事はしない代わりに、日本の一部の農家が取り組んでいる仕組みを淡々と書いており、これから就農してみようとか考えている人には良い本ではないかと思います。
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過疎化が進み限界集落となった農村を、ビジネス手法で再生していくという爽快な物語です。
起業のためにIT企業を辞職した多岐川優が、人生の休息で訪れた故郷は、限界集落と言われる過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難な土地だった。優は、村の人たちと交流するうちに、集落の農業経営を担うことになった。現代の農業や地方集落が抱える様々な課題、抵抗勢力と格闘し、限界集落を再生しようとするのだが…。集落の消滅を憂う老人達、零細農家の父親と娘、田舎に逃げてきた若者。かつての負け組が立ち上がる!過疎・高齢化・雇用問題・食糧自給率、日本に山積する社会不安を一掃する逆転満塁ホームランの地域活性エンタテインメント。(「Booksデータベース」より)
物語の舞台は東京から車で3~4時間離れた、山あいの小さな農村。「限界集落」と呼ばれる過疎化した村は、優の祖父が農業を営んでいた土地でもありました。
仕事で成功した優は、そのために家庭を顧みることが無く離婚したばかり。そんな疲れを癒すために祖父の残してくれた家で骨休みをするためしばらく滞在しますが、滞在中に村人達の温かさに触れてビジネスでの農村再生に取り組みます。
物語は東京からBMWに乗って農村にやってきた優の様子から始まり、農村に住む人々のノンビリとしながらも不便な生活を描いています。物語の冒頭としては農村の雰囲気と同じくノンビリと進んでいく感じを受けました。
ところが、過疎化を何とかしたいと優が動き出したところから物語は一転してスピード感を増してきます。農業営利団体の設立や農作物直売の道を模索し始めるなど、冒頭のノンビリとした雰囲気からいろいろな出来事がめまぐるしく展開へと移行していきます。
新たな取り組みに次ぐ取り組みで、今まで何の希望も無かった農村の人々が徐々に活気を得てくるにつれて、読者もワクワクしながら先へ先へとページをめくっていくことになります。
多少の問題や苦難は登場するものの、それさえもグイグイと乗り越えていく優や農村の人々の姿は、読みながらも、読み終わってからも、心の中に清々しい爽快感を残してくれました素敵な一冊です。
限界集落とは、過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になってしまった集落のこと。日本の農業問題も含めて様々な問題がこの物語の中で語られていますが、それを乗り越えていく主人公達の姿には元気と勇気をもらいました。
登場人物のキャラクターや人間関係も丁寧に書かれていて、登場人物に対する感情移入も素直に行える一冊でした。
元気が出ない現代だからこそ読みたい一冊ですし、日本が置かれている現状や問題が分かりやすく書かれている一冊ですので、大人だけではなく次代を担う中高生にもぜひ読んで欲しい一冊です。
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帯に書かれた、“地域活性エンタテインメント”という言葉に興味を抱き、読んでみることにした。
“限界集落”と呼ばれる村に、経営ノウハウを知った都会の一流サラリーマンがやって来て、村を変えていく。物語の大筋はこういった流れ。
読んでるうちに、田舎育ちの自分と重ね合わせていたりして、面白かった。
物語とは関係ないが、巻末の解説が興味深いものだった。
盛岡市の普通の書店の方が書かれているのだが、解説を書くに至ったエピソードなど、心温まる話だった。
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気楽に読めて、過疎化の進む農村の実態を垣間見ることができる。でも、営農組織の立ち上げがスムーズに行き過ぎ。現実はもっともっと厳しく色んな問題があると思うんだよなぁ。人間ドラマの方は推測通りのオチでやっぱりねって感じです。
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少子高齢、人口激減、空き家や耕作放棄地•••だけど田舎の温かさがまだのこる、そんな限界集落の農村に東京で大成功をおさめたバンカーがやって来て、村の農業を復興させるという物語。
農薬への葛藤、農協、行政との関わりなど、あまり語られない農業の現実をよく捉えているんじゃないかなって思います。理想だけじゃなくてね。
古い価値観と新しい価値観の対立っていうのが、ちょっと曖昧だったのが残念。きっと本当にこういった事を取り組む場合問題になるのは、一番はそこだろうから•••
まぁ、読みやすいし、色々勉強になります。
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初めての黒野伸一。
タイトルがおもしろそうだったので。
けっこう、こういう「みんなで一丸となって。。。」みたいな話って
好きなんだよなあ。
現実は仕事は1人でやる仕事のほうが好きだけど。。。
なかなかおもしろかった。
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少子高齢化、農業の跡継ぎ問題、社会的な課題に一丸となって立ち向かう村の人たちと一人の都会からやってきた男。
いい本読んだなー。とても温まった。
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尻切れとんぼ。持ち直すところがあっさりし過ぎ。ハッピーエンドはいいけど、ここまでの内容ならで、違う終わり方があったような気がする。7分目ぐらいは、出来過ぎぢゃね?と思いつつも面白くどんどん読み進められただけに、残念な感じが物凄く残った