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紙の本
期待の星、九郎義経の成長と頼朝の登場
2014/01/12 10:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トキワ・ケイジュ - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一巻では美女常磐を中心として彼女に魅せられた男たちの新しい
国づくりの夢が描かれたのに対し、第二巻では常磐の息子九郎義経を
中心に、彼を崇拝する男たちのさらなる美しく激しい武士の世界が描かれます。
尊敬する老将頼政が亡くなり、棟梁清盛亡きあとの平氏は父たちの夢を
共に追うに値しない ― 軍師的天分をもって表舞台に躍り出た九郎は
非常な人望をあつめ、源氏再興と武士社会の実現に向かって大きな
一歩を踏み出す。そして兄頼朝との結束。
この巻には二つの美しい“デュエット”があります。相手の一人は母似の
美女、そしてもう一人は恩師の仇。その相手をする九郎義経の、女を
酔わせ男に救いの手を差し伸べる姿の何とも粋で高貴なことでしょうか。
ピアニストである作者の方もまた九郎のように志高く魅力的であり、この
ずしりと重い、しかし手にすることに喜びを感じさせる本を音楽のように
送り届けてくれる、粋な女性です。
ぱっと見は地味に思える装丁もじっくりながめてみれば、そこには日本と
いう国の美しい“頂上”と、自然と融和する歴史的建造物が静かに温かく
置かれ、見直すべき日本語の美しさに彩られたこの作品を大きく支える
かのようです。
紙の本
読むほどにはまる
2014/01/02 22:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:松虫草 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一巻もそうでしたが、この著者の文体はとにかく流れるように美しいです。また、丁寧に選ばれた言葉による情景描写も見事で、たちまちその世界に引き込まれてしまいます。一巻の保元の乱・平治の乱はあまり知らない時代でしたが、二巻の内容は牛若や義仲・一の谷合戦などで、小さい頃からよく知っているところなので、どのように話が進むのかワクワクしながら読みました。結果は、これほど知られた話をこのように描けるのか、と驚きの連続でした。レビュータイトルを「読むほどにはまる」としましたが、まさにその通りで、二回、三回と読んで飽きるどころか、読むたびに新たな発見があって楽しめます。文中で義経の文書も紹介されており、ほとんど伝説のように語られる人が急に身近に感じられるようになったのも嬉しい収穫でした。
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