紙の本
カズオ・イシグロにひかれて
2015/10/17 10:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ろひろひ - この投稿者のレビュー一覧を見る
カズオ・イシグロが自作「私を離さないで」に言及しているというので、購入しました。
他の方も面白かったです。
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7名の著名人へのインタビューが掲載、本の構成としては『知の逆転』に非常に近い。
クレイトン・クリステンセン氏の、イノベーションには3つのパターンがあるという話が非常に興味をひかれた。
3つの中でも、画期的な新商品により雇用を創出する“エンパワリング・イノベーション”について、クリステンセン氏に言わせると90年代以降に日本で起きたこのタイプのイノベーションは、任天堂Wiiだけらしい。
カズオ・イシグロ氏が、『わたしを離さないで』の執筆を過去2回断念していたという話も興味深かった、最初はクローンではなく核兵器がテーマだったそうだ。
また多くの読者があの作品のネタバレについて気を使っているが、イシグロ氏本人はあまり気にしていないらしい。
子供時代のメタファーを表現するために、あのような特殊な設定になってしまったようだが、設定よりももっと深い所にあるテーマを楽しんでほしいとの事だった。
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知的好奇心は刺激されるが、詰め込み過ぎ、インタビューの対象が多過ぎて「知の最先端」のさわりに触れるだけで、この本だけではちゃんとは理解できない。この本のボリュームからは当たり前のことではあるが。
ちゃんと勉強しようという気にはさせてくれる。
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なかなか刺激的でした。対談形式で進む内容ですが、インアビュイはそれぞれ著書が有名な方たちなので、著書で展開されている内容のつまみ食いにはちょうど良かったと思います。
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知の逆転に似た構成。
日本人にとって、どうかという観点で話を集めているのが特長。
アジア覇権に関するフランシス・フクヤマの話が面白い。
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タイトル的にも内容的にもNHK出版新書の「知の逆転」の2番煎じかと思ったが、そこそこおもしろく読めた。個人的には、シーナ・アイエンガーとフランシス・フクヤマの対談が興味深かった。
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世界各国の"知の巨人"達の対話集。
日本式の意思決定の仕方はまず話し合う、そのあと全員のコンセンサスを得て、それから実行するというものです。
『国家はなぜ衰退するか』 この本の主題は、国家が持続的に繁栄するためには「収奪的」ではなく、「包括的」な政治制度が必要だ、というものです。
"At the end of the day, beauty is in the eye of the beholder"
多くの選択肢から最適なモノを選ぶ柔軟性、意思決定の迅速さこそが、勝負を分けたということですね。
『わたしを離さないで』 カズオ・イシグロ
『歴史の終わり』フランシス・フクヤマ
『選択の科学』シーナ・アイエンガー
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タイトルの通り、世界の知の最先端を走っているものたちにインタビューした著作であるが、インタビューを通して触れることができる新しい知見や、被インタビュー者のプロフィール以外からわかる知識の片鱗を暴きだしていない不完全燃焼な内容であった。
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たまには手に取らなさそうな本も。優秀な人たちが優秀であるがゆえんは、理論ではなく、着想なのかなと思ったりする最近。視点がおもしろい。
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各界の第一人者が語る、日本が再生するための鍵とは何か、という内容になっている。そして全員に共通しているのが「イノベーション」というキーワードだった。但し、カズオ・イシグロのインタビューのみ、文学という領域の特徴から、異なる趣旨になっている。
しかし私にとっては、カズオ・イシグロのインタビュー内容が最も興味深いものに感じられた。イノベーションによって変化した世界とはどういうものなのか。そこで人間は何を感じ、何を思うのか。それはまさに「私を離さないで」で描かれた世界ではないか、と思うのだ。
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クリステンセンの見識はほんとすごい。また、シーナアイエンガーの選択の科学を読んだことがあったので、彼女の話もすごく理解できた。
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世界のインテリの最新の意見をまとめて知ることができる良書。
Webで毎週更新するサイトがあれば、有料でも素晴らしい価値が提供できると思います。
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2013.11.15 現代における最先端の知の入口に立つことができた。紙幅上から、一つ一つは知のさわりを知ることができる程度だが、ここから別の本で深く入り込んでいくことができる。カタログ的な価値が高い。
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元々はクリス・アンダーソン氏の最新のインタビュー内容が掲載されるということで、期待して買いました。
読み始めると、他の6名のインタビュー記事も面白く、新書という性格上カタログ的な要素が強いが、その分内容は濃く薄い本だが読み応えのあるインタビュー集であった。
特に印象に残った3人の言葉を紹介したいと思います。
クリス・アンダーソン氏の考え方として
これから21世紀に成長していく企業はどんな企業か?に対して、今の時代の企業に最も必要なのは、Communityを作らなくてはならないということ。またプラットフォームを作り、それが賛同できるものなら、いろいろな人が自らこちらへやって来てくれる。
シーナ・アイエンガー氏の考え方
大胆な決断をするときはリスクを取る能力を必要する。つまり失敗を恐れないということ。
決断の際は「間違った決断VSより正しい決断」と考えてはいけない。これから行う選択には限界があるかもしれないが、その限界が具体化した時にさらに決断して対応することが出来ると考えればよいのだということ。
クレイトン・クリステンセンの考え方『イノベーション・オブ・ライフ』より、今末梢的なものは将来、コアなものになる。今コアなものは将来、末梢的になる。従って全てのことをアウトソーシングしないこと。
特にまた読んだことのないシーナ・アイエンガー氏やクレイトン・クリステンセン氏の本は読んだことがないので、これをいいチャンスとして読みたくなりました。
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「知の逆転」同様、現代における賢者たちのインタビュー。逆転よりも聞いたことがある人物が登場し、読みやすい。ただし、総じて難易度は高い。